昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
がんばりシール表顛末記
◎9月10日の記録
リタリン 1回目 9:00 2回目 13:00
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昇平のがんばりシール表(ごほうびシール表)が、またいっぱいになった。
家のトイレでおしっこが出来たら、シールを一枚。もしも、うんちが成功したらシールを2枚、ということにしてある。
目的のトイレット・トレーニングの方は、まあぼちぼちでんな、というところだが、「トイレに行ってシール貼ろうね〜」と声をかけると、わりとすんなりトイレに行くようになったのだから、まずはそれだけでも成果ありとしておこう。一時は、「トイレに行こう」と誘っただけで「ちがう!」「出ない」「行かない!」と反発して、そして、その直後におもらしをする、ということが頻繁に起こっていたのだから。
頭にシラミが来ないようにシャンプーしよう、と言いきかせたのがしっかりイメージに定着したらしく、その応用で、手についたトイレのバイキンもちゃんと水道で洗い流せるようになった。
またきちんとトイレの電気を消し、ドアを閉めることも出来るようになってきた。(昔はちゃんと出来たのだ・・・おしっこだって、自分からいけるようになって、失敗しなくなっていたのに。)
どの躾も、とにかくトイレに行けるようにならないことには始められなかったのだから、まずは上出来と言えるだろう。「トイレ→行きたくない場所」というこだわりをひとつ減らせたのだから。
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今回のシール表のごほうびは幼児用学習雑誌と言うことに、数日前から決めていた。
毎月1冊、その手の本を買ってやっていたのだが、今月はまだだったので、それをごほうびと言うことにしたのだ。(え? ずるいって?? 笑)
昨日の夜、シール表に最後のシールを張り終わってから、昇平はものすごく楽しみにしていた。
「明日、『○○幼稚園』を買いに行こうね」と言うと、「あした、ほいくえん、お休み?」と聞いてくる。出来るだけ早く買いに行きたい、と思ったのだろう。
「明日は日曜日だから、保育園お休みだよ」と教えると、納得したようだった。
そして、今朝になると朝食の直後から「△△(店の名前)行く! 『○○幼稚園』買う!」と言いだした。
「まだだよ。11時になったらお買い物に行くからね。そして、『○○幼稚園』買ったら、お昼を食べて、お買い物もしようね」と言ったら、今度は「11時になった!」と言いだした。
「違うよ。短い太い針が11に来たら、そしたら11時なんだよ」と教えたら、今度は時々時計を見ながら「11時になった?」と聞くようになった。
ちゃんと11時になるまで待てたのだから、大した進歩だと思う。
ADHDの子は、待つのが苦手なのだから。
やりたい、と思ったら、今すぐでなければ納得できない。「あとで」ということが、なかなか理解できない。
実際、昇平も少し前まではそんなふうだったのだが、このシール表を始めてから、時間の概念がつかめたらしくて、「○○になるまで(たとえば、シール表がいっぱいになるまで、とか、11時になるまで、とか)待つ」ということが出来るようになってきた。
いくら教えても、言い聞かせても、なかなか納得させられなかったことなのに。
予定外の成果だったけれど、これだけでも本当にシール表は大成功だった。
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11時になって、お兄ちゃんと3人で買い物に。
ところが・・・目的の『○○幼稚園』が売り切れている!
昇平は、他の雑誌では承知しない。
そこで、別の本屋へ行ったのだけれど、そこでも売り切れ。昇平、がっかり。どうしても、欲しい。
こちらも腹をくくって、徹底的に町中の書店を回って歩いた。
次の本屋でもやっぱり売れきれ。最後の4軒目で・・・梁川町にはそれしか本屋がない(笑)・・・ついに見つけて、一安心。
まだ9月上旬なのに、こんなにどこでも売り切れなのはおかしいな、と思っていたら、『○○幼稚園』は先月号と今月号の合併号になっていたのだ。先月は違う雑誌を買ったので、気がつかなかったのだった。
残っていて、良かった〜。(^^A
『○○幼稚園』の袋を手に、昇平、今度はこう言いだした。
「おうち帰って、ふろく作る」
「その前に買い物してからね」
「買い物して〜、おうち帰ったら、ふろく作る? いっしょに作る? すぐ作る?」
「うん、買い物したものを片づけたら、いっしょにすぐ作るよ。今日は日曜日だから、すぐに作って上げられるよ」
満足したように、車の中で、その約束を繰り返していた昇平だった。
[00/09/11(月) 06:06]