昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

食事の様子・2

◎10月13日の記録 

 リタリン  1回目 8:15  2回目 12:30頃
 
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12日の日、朝食の時に「早く食べ終わらないとゲームする時間がなくなるよ」と言っていて、「長い針が2に来るまでに食べ終わろうね」と言い聞かせたとたん、昇平が不安になり始めた。
「長い針が6に来たらごちそうさまだよ」「12時半まで」。
昼食時の指導を思い出したようだった。
そこで、「朝ご飯は長い針が2に来るまでに食べ終わるんだよ。(8時10分のこと)まだまだあるから大丈夫。オッケー!」と強く言うと、少し安心したようで、また落ち着いて食べ始めた。
それでも時々、「長い針が6になったらごちそうさま」「ゲームする時間、なくなっちゃう」と焦っている様子。
そのたびに「まだ大丈夫だよ」「一口ずつ食べようね」「お口の中のを飲み込んでから次のを食べようね」と声をかけた。

本人にはちょっとかわいそうだったが、実は、わざと「長い針が2まで」と言ってみたのだ。
それでどう反応するのか見たくて。
案の定、昼食時の「長い針が6まで」を連想し、かなり不安な状態になった。
つまり、彼が昼食の時に落ちついて食べられないのは、その後に本を読みたくてそれで焦っているのではなく、「6までに食べなくちゃならない」という気持ちが、彼を不安にして、駆り立てているということ。

朝食の様子は連絡帳にも書き、帰りのお迎えの時には、まき子先生にも直接お話しした。
家庭での普段の食事はマイペースでちゃんと一口ずつ食べること。でも、「針が○まで」と言ったとたん、不安になってしまったこと。それを安心させるように指導すれば、おそらく、そう長い時間はかからずに元のペースに戻れると思うこと。
まき子先生は「長い針が6までに、という指導はずっと子どもたちにしてきていたんですけど、昇平くんにはそれが聞こえていなかったみたいです。それが、今になって昇平くんの中に入るようになって、でも、それがうまく調節できないでいるんだと思います」と言っていた。
これはこれで、成長の一過程なんですね、と先生と私とで納得しあったのだった。

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さて、今日は給食時に食べる米飯(これだけは家庭から持っていく)のお弁当箱と一緒に、1枚の絵をしのばせてみた。
昇平の大好きな「カービィ」が、ご飯茶碗を手にスプーンで一口ずつご飯を食べている絵。
その上には吹き出しを描いて、「すこしずつ たべようね。ゆっくり、いそがないで たべようね。」というセリフ。
ついでに、時計の絵も描いて、針は12時25分にしておいた。
これを見たら、少しは落ち着いて食べ続けられるかな、などと考えて。
絵の成果の方は良く分からなかったが、昇平自身は、それがとても気に入ったようだった。
以下は、今日の連絡帳の文面。

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戸外でたくさん遊べて、満足気の昇平くんでした。
給食も、多少の焦りはあったものの、けっこう落ちついて食べられたようです。
みお先生がお休みで、保育士との一対一は無理だったので、小分けせず、時々様子を見て「口の中のごっくんしてから、(次のを)入れるんだよ」と声かけしたのですが、それでうまく食べられました。

ここ2〜3日、声かけすれば、ごちそうさまの時間までたち歩かずに座っていられるようになりました。
運動会も終わったので、これから、基本的な生活習慣をしっかり身につけさせていきたいと考えています。

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・・・という、嬉しい報告でした。 一安心。(*^_^*)

[00/10/14(土) 05:52]

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