昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
他人の気持ちの理解
◎11月1日の記録
リタリン 1回目 8:20 2回目 12:30頃
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今日も保育園の連絡帳から
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お集まりの時の歌や手遊びなどが昇平くんの中に入っていくようになったのが、最近、目に見えてすごくわかります。
みんなと一緒に手を動かしたり、「大きなくりの木の下で」の手遊び歌では、普通バージョン、小さいバージョン、怪獣バージョンを、友達と笑い合ったりしながら(←この部分を波線で強調!)楽しんでいました。
今日は折り紙あそびをしたのですが、説明を聞きながらというのが、やはり苦手なようです。
「切り紙のおしごと」や「かずのワーク」(共に教材名)のように、説明が文で書いてあるのを見て理解するのが得意ですね。
上の組の男の子が廊下で泣いていると、キックしていました。
なるべく目を離さず、こう言うことがあったときには、その度に言い聞かせていきたいと思います。
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手遊び歌を、友達と笑い合いながら(!!!)楽しんでいた!
これはもう、ものすごい進歩です。
いや〜、嬉しい嬉しい。涙が出るくらい嬉しい。(*^ T*)
でも、それと同時進行で泣いているお友だちへの乱暴が目立ってきている。
はやり、これは裏表の関係のようだ。
共に、相手に働きかけようという気持ちが根底にあって、それがよい方向に出ているケースと、マイナスに働いているケースなわけだから。
泣いているお友だちをなぐったりしたら、なお泣いてしまうこと、私も絵に描いて見せてみた。
本人は思い当たる節があるようで、とても不安そうな神妙そうな顔つきでそれを見ていた。
さて、少しは分かったかな〜・・・???
M病院のY先生いわく、「泣き声にパニックを起こしてしまうのは、その子がなぜ泣いているのか理解できなくて、混乱するからでしょうね」とのこと。
確かに、状況を読みとることが苦手な子だから、「なぜ」泣いているのかまで推理して理解する、というのは難しいだろう。
先日も、こんな話を聞かされた。
上のクラスの男の子がおうちの事情で途中退園していったのだが、その子と別れるのが淋しい、とクラスの女の子たちが、泣きながらベランダからお見送りをしていたらしい。すると、園庭で遊んでいた昇平がそれに気がついて「(泣いている子たちを)やっつけてやる!」と興奮していた、という。
先生が「あの子たちは○○くんとお別れするのが淋しくて泣いているんだよ」と教えても、理解できなくて、しばらくは下で息巻いていたらしい。
そう・・・昇平はまだ、人の淋しさを理解することは出来ない。
その人が「さびしいよ」とか「悲しいよ」とか言えば気がつけるのだが、場面からその気持ちを推し量ることはまだ出来ないのだ。(年中の年齢ともなれば、不完全でも、ある程度そういう理解は出来るようになってくる)
そもそも、自分自身が、「こういうときには淋しい気持ちになる」という確たる体験をしているかどうか・・・。
他人の気持ちを理解するためには、まず、自分自身が同じような気持ちを体験していなくてはならない。
そのあたりからして、まだ昇平は弱いかな、という気がしている。
音声言語による理解も弱い昇平。
繰り返し、場に応じて話して聞かせたり、視覚的情報を補ったりしながら、根気強く指導して行くしかないだろう。
いつかは必ず他人の気持ちも理解できるようになる、と信じながら。
[00/11/02(木) 05:53]