昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

初めての歯医者

◎11月4日の記録 

 リタリン  1回目 8:00  2回目 12:00頃
 
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例の「泣いているお友だちに乱暴する」件は、今掲示板で話し合われているところなので、ここには、初めて行った歯医者のことを書くことにする。

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今日の午後は小学校のPTA委員会があったので、土曜日なのだけれど2時45分お迎えにして、3時の予約に間に合うように歯医者へ行った。
昇平は治療するのは初めてだが、歯医者そのものへは、母と一緒に何度も行っている。
それこそ、多動の一番激しかった2才の頃には、(今回行った歯医者とは別のところだが)治療室の中をうろつき回り、空いている治療椅子に上がり込んでは、うがい用の水でさんざん遊んで床を水浸しにし、引き出しという引き出しを開けて、石膏の歯型を取り出したり、治療台の器具などに手を出して薬瓶を割ってしまったり、果ては、母が治療している間に裸足で病院を抜け出して、目の前の道路で大型トラック一台、乗用車数台を停めていた、なんてことさえあった。(^^A
去年にも母が歯を悪くしたときに今回の歯医者にかかっていたので、病院の建物そのものには充分慣れていた。
おもちゃや子どもの本も置いてあって、昇平にはお気に入りの場所なのだ。

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さて、今回、昇平は自分に虫歯があることをきちんと認識できた。
ちゃんと直さなくちゃならない、というのも分かっていて、「ちゃんと椅子に座って、先生に言われたら、あーんって大きく口を開けているんだよ」と言うと、あーんと口を開けて見せて、「わかった」と答えていた。
実際、治療椅子に上がってからも、先生に言われると、きちんと口を開けていた。
ただ、どうしても、つい顔をそむけ気味になるので、「まっすぐ前向いてね〜」とは何度も言われていたが。

ここの先生は、優しいことで有名。
時間はかかるけれど、最大限痛くないように丁寧に治療してくれる。(と、自分がかかったときに、私は感じた。)
初めて予約を入れたときにも、受付で問診票を書いたときにも、「昇平にはことばと発達に遅れがあって、言われていることがよく分からないことがあるし、治療に抵抗するかもしれないから、よろしくお願いします」と伝えておいた。
それがあったからだろう。先生の話しかけは、昇平の年齢の子どもに対するより、ずっと易しいことばを使ってくれていた。
それでも、昇平が治療の過程を知りたがって顔を動かしたりするので、私は昇平の両手を押さえながら(つい口の方へ手を動かそうとするので)補足の実況中継をしてやっていた。
先生が「お薬塗ってるからね〜」と言うと、「今ね、虫歯をやっつけるお薬をつけているんだよ」。
「固まるまで、少しお口を開けていてね」と言えば、「お薬を乾かしているの。だから、タイマーが0になるまで、お口を開けていようね」。
そして、タイマーの数字が見えるように、目の前にタイマーを掲げてやったり。

初めての治療でいきなり削ったりすると、後々歯医者嫌いにになってしまうから、と、今回は虫歯に進行止めの薬を詰めただけで、10分くらいで治療が終わってしまった。(そうそう。待ち時間がなくてすむように、ぎりぎりで治療台に呼んでもらえたのもありがたかった。)
昇平も、やった♪ という晴々とした顔。
次回は11月15日に予約を入れたが、虫歯を削るときにも、同じようにお利口さんでいてくれたら、と祈りたい気分だ。(^_^;)

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ところで、治療がすんでから、カルテに記入しながら先生が聞いてきた。
「お薬は飲んでいますか?」「はい」
「どこの病院ですか?」「・・・M病院です。(さすがにちょっとだけ言うのをためらってしまった。苦笑)」 先生、ちょっと納得したような表情。
「お薬はなんですか?」「リタリンです。えーと・・・メチルフェニ・・・えーと(こっちの薬剤名はなかなか出てこない)」「ああ、メチルフェニデートね」
それだけで終了。
たぶん、薬の名前を聞いて、ADHDの治療を受けていると分かったのだと思う。
治療の際の薬などとの合併作用が怖いので、現在、薬を服用していることはきちんと報告しなくてはならない。
にしても、こうして薬の名前を言っただけで、一発で分かってもらえると、こちらとしても余計な説明をしなくてすむから楽。
そもそもADHDとは、なんてことから説明させられたら、ちょっと辛いもんねぇ。
いや、もちろん、それが必要だというのなら、いつでもきちんと解説するつもりだけれどね。(^^)

[00/11/05(日) 06:05]

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