昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

リタリン再開とお留守番

◎11月9日の記録

 リタリン  1回目 −−  2回目 13:00
 
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熱もすっかり下がり、風邪薬から睡眠誘導薬を抜いてもらえたので、リタリン再開。

リタリン飲んでも、行動的にはそう変わって見えなくなってしまった昇平だが(つまり、普段からもう、あまり多動ではなくなっている、ということ)、集中力だけは格段に違う。
休薬中は遊びが長続きしなくて、ころころと移り変わっていたのだけれど、リタリンを飲むと、ひとつのことに取り組む時間が長くなって、その分じっくりと発展させることができるようになった。
聞き分け・・・というか、こちらの話しかけに対する反応も良くなり、言われた内容も休薬中よりよく頭に入るらしい。

結局、やはり現在の昇平は不注意優勢型のADHD。
見た目にはリタリンが効いているように感じられないかもしれないが、実は、内面でかなり効果が出ているタイプなのだ。
人の話がよく聞こえる、根気が続く。・・・これは、実際の成長のためにはとても大事な要素だ。
もしかしたら、多動を押さえることよりも大切なことかもしれない。

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夜、子供会の役員会のために外出した。
夕方、それを昇平に教えたら、自分も一緒に行く! と大騒ぎされてしまった。
今まで、母がいなくなることにパニックを起こすことはあったけれど、保育園に行くようになってからはそれもおさまって、兄やおばーちゃんたちと留守番ができるようになっていたので、この反応にはちょっと驚いてしまった。
どんなに言い聞かせても、一緒に行く、2人で行く、と言い張る。それが、ちょうど4,5才くらいの子が母親のお出かけについていく、と駄々をこねているのと同じような感じだったので。
8時半には帰ってくるから、お土産のおやつも買ってくるからね、とお駄賃を餌に、なんとか留守番を承知させた。

役員会は12月に行われるクリスマス会の打ち合わせ。
意外に時間がかかって、帰宅が8時50分になってしまった。
そうしたら、昇平はまず7時半に「(7時)半になったのにお母さんが帰ってこない」とひと泣きし、それがおさまったら、今度は8時半ちょうどに2階から降りてきて、お母さんが帰ってこない、おばーちゃん迎えに行こう、とまた大泣きしたらしい。
時間の理解はできなかったが、半になったら帰ってくる、と言う部分はしっかり頭に入っていて、それをよりどころに留守番をしていたのだ。

昇平の対応をさせられたおばーちゃんには気の毒だったが、またぐっと内面が成長したのを感じて、嬉しい気がした母だった。

[00/11/10(金) 05:53]

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