昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
音への反応の悪さ
◎11月12日の記録
リタリン 1回目 9:00 2回目 13:30
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最近、いろいろと理解が進んできているように見える昇平だが、周囲への関心の払いかたはまだ今ひとつ、という感じ。
特に何かやっているときには周囲へ目がいかないので、とにかく本人の注意を引きつけてから、話しかけるとか、見せるとかしなくてはならない。
注意が向けられれば、あとはちゃんと理解できるし、正しく対応できることもとても多い。
でも、その中で気になっているのが、「音」への反応の鈍さ。
難聴はないはずなのだ。注意さえ向いていれば、小さな話し声も聞こえるし、電話の受話器を外したときのツーッという音も聞こえているようだったし。3歳児検診の時の聴覚検査でも問題はなかった。
けれども、普通の状態の時、目に映る視覚的刺激にはしょっちゅう反応して、いかにもADHDと言う反応をするくせに、音に関してはそれがほとんどないのだ。
ADHDはさまざまな刺激が同じレベルで入ってきて、そのためにひとつひとつの刺激に反応してしまって、それが多動の原因になったりもするのに。
視覚に関しては、いかにもその通り、という感じ。目に映るものに次々と興味を引かれて転々とするから、部屋の中はたちまち散らかっていく。
けれども、聴覚的には、かなり鈍感に見える。
例えば、今は火災予防週間なので、夜9時に近くの火の見櫓からサイレンが鳴り響くのだが、風呂場でそれを聞いてもまったく反応していなかった。あれはかなり神経を逆なでする音だし、まして風呂場で裸でいるときにそれを聞くと不安が募るのが普通なのに(現に兄はそうだった)、まったくそう言う反応がなかった。
オバケの出てくるときの「ひゅ〜ドロドロ」なんて感じの音は大嫌いで、すごく怖がるのだから、あのサイレンの音も嫌いなジャンルの音に入ると思うのだけれど・・・。
運動会のピストルの音は、極端に怖がっていた。子どもの泣き声にも敏感。
それだけは、(経験的に)どんなときでも彼の中に飛び込んでいくらしいけれど、それ以外の音への反応の鈍さは、どう考えたらよいのだろう。
ADHD故に音が団子状態になってしまって、個々の音が聞き取れなくなっているのだろうか。
このあたりが、話しかけられたときの反応の悪さにもつながっている気がして、どうやっていったらよいのだろうか、と考えてしまったりする。
ふ〜む・・・。
[00/11/13(月) 06:05]