昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

初めての歯医者・2

◎11月15日の記録

 リタリン  1回目 8:15  2回目 12:30
 
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生まれて初めての虫歯で、先々週の土曜日に歯医者へ行った昇平。
その時には、「歯医者嫌いにならないように」と、まず診察だけで終わったのだが、今回はいよいよ歯を削る治療の番。
絶対に大暴れされて、皆で押さえつけながらの治療になるだろう、と母はひそかに覚悟を決めていた。(笑)

午後3時半の予約だったが、前の人の治療がずれ込んでいたようで、45分ほど待たされた。
その間、昇平はかなりハイな状態。ちょうどリタリンが切れ始めて、軽いリバウンドが出ているのだ。”大丈夫かな〜?”と、母はさらに不安。
だが、見ていると、そのうちに態度が落ち着き始めた。歯医者の雰囲気に慣れたのか、リバウンドがおさまったのか、そのあたりは不明。とにかく、飛び回るのをやめて、待合室のブロックで車を作って遊び始めた。
時間帯のせいもあって、待合室には同じくらいの男の子、女の子が何人も待っていて、絵本やブロックで遊んでいた。昇平は一緒に遊ぶ、ということはなかったが、絵本をわきからのぞき込んでみたり、男の子が作っていたブロックの車を自分も真似して作ったり、とそれなりに関心を示していたようだ。

   ☆★☆★☆

さて、いよいよ順番が来て、昇平の名前が呼ばれた。
・・・ら、あら? 昇平が自分からさっさと治療室に入っていって、自分から椅子に座っている。(@_@)
母が、待ち時間に読む本(なぜか、「あやとりの本」が今日のお気に入り)を持っていくのにもたもたしている間に、昇平は歯科技工士のお姉さんにエプロンをつけてもらって、すっかり準備を整えていた。

先生が来て、「今日は治療するからね〜」と声をかけながら、虫歯の穴にエアをかけ、歯を削り始める。
実はこの先生、絶対に治療で痛い思いをさせない方。私も以前、ここに治療にかかっていたが、治療中に痛かったことは一度もなかった。(その分、ゆっくり治療作業を進めるので、治療に通う日数は増えたけれど)
しかも、昇平と同じ年の子供をもっているからか、子供への話しかけ方がうまい。
やさし〜い調子で、「大丈夫だよ〜」「虫歯のバイキンとっているからね〜。もう少しだから、がんばってね〜」と声をかけ続けてくれる。
言葉などが遅れていることは伝えてあったので、ちゃんと昇平に理解できるレベルの話しかけにしてもらえたのも良かった。
こちらでも、昇平の両手は押さえながら、時々、治療の進行状況を説明した。
「風をかけるんだって」「今度は虫歯の穴の形をとりたいんだって。ガムみたいなのを歯に当てて、固まるのを待つんだよ。固まるまで口を開けていようね」
昇平は終始落ち着いていて、「ぶくぶく(うがい)してね〜」と歯科技工士さんに言われれば、自分で体を起こしてちゃんとうがいしていたし、歯を削る間も、型を取る間も、ちゃんと大人しく口を開けていられた。(大きなお口、とまでは行かなかったが。笑)
歯を削ってもらっているときには、深いところに近づいてきたとき、たった1回、顔をしかめただけだった。いわく「チョロQのブレーキパーツみたいだ」。形が似ているとでも思ったのかな〜、それとも振動からそうイメージしたのかな〜。とにかく、自分なりに納得して治療を受けていた。

最後に削った穴に仮詰めしてもらい、もうおしまいだよ、と言われるまで、ちゃんと椅子に座り続けられた昇平。
本当に、こんなにお利口さんに治療が受けられるとは思っていなかったので、母はビックリ、ビックリ!
ちゃんと「虫歯を治すぞ!」という自覚を持っていたんだなぁ。
治療の後、いっぱい誉めて、がんばりシール1枚をごほうびに追加して上げたら、とても喜んでいた。

次回は来週の水曜日。
また、がんばろうね、昇平。

[00/11/16(木) 05:57]

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