昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

診察日・9

◎11月16日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 12:30
 
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今日は午後から郡山出張だったので、午前中にM病院へ診察に回った。(昇平は一緒じゃないので、診察と言うかどうかは、とりあえずわきに置いておこう。笑)

病院へ至る山道は、雑木が紅葉していた。赤、黄、茶、オレンジ、黄ばんだ緑、濃い緑、くすんだ緑、枯れた灰茶色・・・。雑木林は秋になるとにぎやかだなぁ、なんて考えながら車で上っていった。
時間がまだ早かったこともあってか、診察に呼ばれるのも早かった。

Y先生にこの2週間の報告。
真っ先に、昨日の歯医者のことを話した。だって、嬉しかったから。(笑)
その他にも、保育園での活動に理解を示すようになって、手遊びや歌なども一緒にするようになったこと、友達同士と笑い合って楽しんでいる場面が見られるようになってきたこと、給食時の「早く食べなくちゃ!」という焦りが最近おさまってきたこと(現にこの2,3日は泣くこともなく落ち着いて食べられている、という担任からの報告だった。)、保育園ではほぼ毎日ウンチがトイレでできるようになってきたこと・・・

話しながら、改めて昇平の成長ぶりを確認。
もちろん、昇平は常に成長し続けているのだが、それが時々、階段を上がるようにグッと大きく伸びる時期があって、今がそれに当たっているような感じがするのだ。
それに伴ってのトラブルも起こってくるが、それは、前の精神的に幼い段階より高次に進んだための混乱、という気がする。
であれば、トラブルもまた成長のひとつの証、ということなのだろう。
今回は、「理解」の部分での成長が著しいような気がする。それに伴って、本人が話すことも、急にしっかりしてきた印象があるし。
Y先生いわく「反応が良くなってきたってことですね」。はい、その通りです。

「人と関わる」部分の成長も感じられている。
それがどうしたらよいか分からないために、泣いている子を叩く、とかいう行動になってしまうこともあるけれど、それに関しては、絵に描いて説明したことを話すと、それも有効でしょう、と言われた。
人と人との生の関わり(けんかした、とか、だけど仲直りした、とか)について描いた絵本や紙芝居を積極的に見せると良いのではないか、とアドバイスされた。
なるほど、と思ったので、帰宅してから、さっそく保育園への連絡帳にその件を書いた。
保育園にはその手の教材が紙芝居などでたくさんあるような気がする。・・・もちろん、私も家で読めるように探すつもりだけれど。

お薬を2週間分出してもらって、その足で郡山へ。
たくさん話したくせに、なにか話し忘れているような気がするな〜、と思ったら、先生に詳しい検査を申し込むのを忘れていた!(苦笑)
先日の相談会の後、もっと詳しい発達検査を病院で受けた方が良い、と親戚の保健婦から言われていたのに。
あ〜、相変わらずの私だわ。(^_^;)
後で電話で申し込んでおこうっと。

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追記:
最近の「殴る」行動について、保育園から報告があった。
今日はクラス全体が落ち着いた雰囲気で、泣き出す子もほとんどいなかったので、昇平も落ち着いてすごしていたらしい。

昇平が乱暴するのは、ある2人の子供が泣き出すときに限られてきたそうだ。
その子たちは、とても派手に大泣きする子で、しかも、なかなか泣きやまない子。(一時的に昇平が避難して、頃合いを見計らって戻ってきてもまだ泣いているような子)
その泣き声を聞いているうちに、興奮状態になってしまって、「やっつけてやる!」と殴ったり、パンチしたり、さらに混乱すると、まわりの子たちまで殴ってしまったり・・・ということになるらしい。
しかも、最近では担任がその子たちを叱っていると、それだけで担任にキックしたり、噛みついたりするようになったらしい。
「先生がいじめているように見えるんでしょうね」と担任のいわく。
そうですねぇ。それと、「その子が泣くと怖いんだから、泣かせるんじゃない!」と考えているんだろうなぁ、きっと。(苦笑)
やはり、昇平と泣く子どもたち、双方の成長を待つ部分も大きい、と感じる。

ちなみに、泣いていると昇平が殴ってしまうその2人の子。
どちらも女の子だが、通常は、人一倍昇平の面倒を見るのが大好きな子たち。
たまに買い物に行ったスーパーで出会ったりもするけれど、向こうの方から「しょうへいく〜ん!」なんて嬉しそうに言いながら駆け寄ってきてくれる。
昇平が殴るからといって、昇平を嫌いになっているわけでもないらしい。
このあたり、ちょっと面白いなぁ、とも思っている。
あっ、もちろん、どんな状況であれ、泣いている人に乱暴する、というのは良くない行動なので、そのたび先生に停めてもらって、落ち着いたところで言い聞かせる、という対処は当然必要だけれど。
子どもたちの成長というのは、本当に、長い目で見守る部分が多い、と思う。

[00/11/17(金) 06:05]

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