昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

診察日・10

◎12月4日の記録

 リタリン  1回目 8:20  2回目 13:00頃
 
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今朝、昇平は元気に保育園へ行った。
やっと元気になったようで、朝食もたくさん食べたし、車を降りて保育園の入り口に向かう間もにこにこ顔だった。
ああ、ようやく本調子になったんだなぁ、と一安心した。

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昇平が風邪で休んでいたので、M病院へ行くことが出来ず、リタリンがぎりぎりになっていた。
午前中、薬をもらいに行く。
その時に、昨日の「おべんきょう」についても話をしたが、失敗をすると、とたんにその後、自信がなくなることについては
「次の問題に気持ちを切り替えることが難しいんでしょうね」と先生に言われた。
「失敗しても、よし、次はがんばるぞ」と思えるといいんですけれどね」と。

また、間違った問題そのものについても、位置の認知が弱いから、というよりは、問題の意味がよく分からなかったからだろう、と言われた。
問題は、観覧車の絵があって、それが動いたときに、○○と△△はどこにいるでしょうか、というものだったのだけれど、「観覧車が動く」という意味が分からなかったのだろう、と。
そういえば、昇平は最近観覧車に乗っていないから、観覧車=動くもの というイメージはなかったかもしれない。問題はひととおり読んでやったけれど、その問題の意味を教えるところまでは、私もやらなかったし。
ふーん、なるほどね。

ちなみに、こどもチャレンジステップのワークブックを見て、先生は「今はよくできた教材があるんですねぇ」と感心していた。
別に宣伝しているわけではないが、私自身も、これはけっこうよくできた学習教材だと思っているので、一言付け加え。(笑)

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風邪をひいている間、休薬していたので、はからずもまた、飲んでいるときといないときの比較観察が出来た。
その報告を聞いて、Y先生、「やはり、まだもうしばらく飲み続ける必要がありますね」と言われる。

リタリンなどを服用している子は、時々休薬して観察をし、その様子が服薬中とあまり変わりがないであれば、薬を止めることになる。
だが、昇平は今回も集中力、想像力、注意力、あらゆる面でやはり違いが出ていた。
もちろん、薬なしでも変わらずに出来ることも増えていた。
でも、まだまだ。

「昇平くんの場合は、社会生活をする上での基本的な習慣やルールをもっと身につける必要があるんです。それから、他人と感情の交流をすることも、覚えて行かなくてはね」とY先生。
私も同感。
昇平がリタリンを卒業できるのは、まだ、もうしばらく先のことになりそうだ。

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ところで、今日の午後には、最後の歯医者があった。
今回は歯磨き指導と、虫歯予防のフッ素塗布。
「今日は削らない?」「キーンってしない?」と心配していた昇平だが、治療ではないと分かると、あとはまあまあおとなしくしていた。
ちょうど薬が切れる時間帯で、リバウンドが来ていたらしく、椅子に落ち着いて納まっていられなかったのはちょっと気をつかったけれど(母が)、なんとか、歯磨きもフッ素も終えることが出来た。
最後に、受付でごほうびに自動車のシールをもらって、すごく嬉しそうな顔をした昇平だった。
それは今、がんばりシール表に堂々と貼ってある。(笑)

[00/12/05(火) 07:15]

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