昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

ある日の保育園の対応

◎12月15日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 13:00
 
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保育園の連絡帳より。

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折り紙でクリスマスリースの製作をしました。
いつもは工作が得意な方の昇平くんですが、その時には「折れないよー!」とあせってしまい、大パニックでした。「三角を折って、両方の端っこを上にあげるんだよ」と教えて、他の子のところへ行くと、大泣きしながらついてきました。
枚数も多かったため、よけいにあせりを感じて、とにかく早く・・・という思いが強く、のりを大量につけてぐしゃぐしゃにしてしまったので、「昇ちゃんは後で先生とやるから待っててね」と声をかけると、なんとか落ち着きました。それまでは、本当に、いつにないパニックでした。

(以上、12月12日のみお先生による記録)


今日も、クリスマスリースの製作をやりました。
続きからだったので、折り紙をちぎって貼る、という簡単な作業だったのですが、一緒にやろうよー、と言って半べそでした。
やり方を説明してから、みんな一人ずつ(自分で)やっていることを言うと、一人でやり始めましたが、渡された折り紙を1/3ほど貼ると「もう終わり!」と止めてしまいました。
ワークブックなどのマニュアルのあるものは得意ですが、視覚的補助のないものには、大きな不安を感じるようです。

(以上、12月15日のまき子先生による記録)

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12月12日にリース製作した日は、まき子先生がお休みで、担任はみお先生ひとりだけだった。
先生が昇平にかかりきりで製作指導するわけには行かない状況だったのだ。
そして、おそらく、作り方が簡単だったために、折り紙の折り方を目の前で丁寧に教えることもしなかったのだろうと思う。
「視覚補助のないものには、大きな不安を感じる」・・・これは、まったくその通りだと思う。
先日、病院でもいわれたように、いろいろな場面で視覚補助をした方が良いわけなのだが、いつもいつも、それができるわけでもない。余裕がなかったり、時間がなかったり、どう視覚化していいか分からなかったり・・・。
それで、リース作りに苦手意識を感じるようになってしまって、次の回にはちゃんとまき子先生がいたのに、最後までしっかり取り組むことができなくなったのだろう。

こんな保育園の対応を、なっていない、と感じられるだろうか?
けれども、担任が一人しかいないクラスでは、こんなことは日常的に起こるのだ。
どうしても起こってしまう、この状況。先生だって、他の子たちにも教えなくちゃならない。一人の子だけを見続けることは出来ないのだから。

昇平にはスペシャルニーズに基づいた配慮を(彼の場合は、視覚的補助など)と要望は出すものの、常にそれを行ってくれ! 絶対に手を抜くな! と保育園に要求することは、とても出来ない母である。

[00/12/16(土) 06:04]

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