昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
聞いていないようで・・・
◎12月27日の記録
リタリン 1回目 8:20 2回目 12:30
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昇平が、保育園であった栄養指導の話を覚えていて、キュウリのビタミンは? と聞いてきたこと、皮にはビタミンAがあるから、皮ごと食べるともっといいよ、と言われるとちゃんと皮ごとキュウリを食べたことは、昨日このコーナーでも紹介したとおり。
同じ話を保育園の連絡帳にも書いてやった。
すると、こんな返事が返ってきた。
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栄養指導の話、おうちでもしたのですね。
昨日は、昇平くんが栄養指導の内容に「少しは」興味を持ったようです、とお話ししましたが、昇平くんがクレヨンしんちゃんのペープサートをずっと見ていたわけではなく、しょっちゅう下を向いたり、床に指でお絵かきの真似をしたり、ということをしていたからなんです。
でも、聞いていないようで、しっかり聞いていたんですね。それをきっかけに、おうちでもキュウリを皮ごと食べられたんですネ。本当に良かったです。
今日は、一人で全部給食を食べられました。
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聞いていないようで、実はしっかり聞いている。
これは昇平の特長だ。
もっとも、遊びや本などに夢中になっていると、本当に聞いていないことも多いので、こちらとしてはいつでも安心しているわけには行かないのだが、とにかく、昇平の傾向として、新しいもの、初めて接するものなどには用心して、どんなものか自分で分かるまで、しらんふりをしながら観察をしていることが多い。
しばらく前、運動会の鼓笛パレードのために「ガード」という旗の演技を練習していたときも、そうだった。
興味なさそうに見えていたのに、実際に練習させてみたら、先生が他の子たちに言っていた細かい指示をちゃんと聞いて覚えていたので、先生たちもびっくりしたのだ。
これは、未知の不安から自分自身を守るために、ちょうど、ついたての陰から見ているように観察を続けて、自信がついたらその後ろから出てくるようなものだ、とリンコさんが説明してくれたのだけれど、まったくその通りだと思う。
聞いていないわけじゃない。興味がないわけじゃない。
ただ、初めてのことはどうしても不安だから、知らん顔をして、まずは観察モードになるのだ。
主治医のY先生も、「他のことをしていても、ちゃんと見ているときには心配ないですよ」と言われる。
こんな子どもの反応も、時にはあるんだよね、と思ってしまう。
先生方も、回を重ねるごとに、そんな昇平の特長を覚えていってくれるだろう。
とはいえ、最初から未知のものにもちゃんと顔を向けられるようになれれば、最高だとは思うけれども・・・ね。(笑)
[00/12/28(木) 07:19]