昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
雪が溶けて
◎1月10日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:30
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日中、気温が上がって、積もった雪がどんどん溶けていった。
大きな道路の雪がほとんど消えたのはありがたいが、庭の大きなかまくらも溶けて、午後にはとうとう天井が落ちてしまった。
保育園から帰ってきた昇平がそれを見つけて大泣きになった。
「かまくら入れないよ!」「雪の山に穴掘って!」「おじいちゃん、直す!」
かまくらは溶けてしまうものだし、お日さまが溶かしてしまうんだからどうしようもないんだよ、と教えると「溶けないよ! 溶けないよ!」「お日さま、やっつける!」「だっこして!」
いくら言い聞かせても聞き分けないので、気がすむまでやらせよう、と昇平を抱き上げてやった。
時刻はもう5時。太陽は西の空に沈んで、そちらが明るく見えるだけ。
昇平「(お日さまに)とどかないよ〜」とべそをかいたものの、空に向かって「えいっ、えいっ」とパンチを数発くりだし、「やった、やっつけたぞ!」「しょうへいくんが勝ったぞ!」
そこで「ほんとだね〜。お日さま、お空にいなくなっちゃったね。夜の間はかまくらは溶けないから、大丈夫だよ」と言うと、「夜にはとけない?」と言って、あとは気がすんだように家の中に入っていった。
・・・記録的な大雪で、街中のあちこちにかまくらやら雪だるまやらが作られていたが、この暖かさで溶けてしまってがっかりしている子は、きっと他にも大勢いるんだろうな。
そういえば、私も小さかった頃、雪だるまが溶けていくのを見て「なんとかして!」と親に駄々をこねたことがあったっけ。
雪遊びは楽しい。でも、雪が消えていくときには、なんとも言えない淋しさが伴うのだ、と子供の頃の気持ちを思いだしていた。
[01/01/11(木) 05:53]