昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
状況判断が良くなってきて
◎1月16日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:30
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保育園にお迎えに行ったら、「今日は全然不安がらずに給食が食べられましたよー」とみお先生から報告があった。
いつもならば「いっしょに食べようよー!!」と言って大騒ぎしているのだが、今日は最初から「先生、とおくから(ぼくのことを)見てる?」と言って、「見てるよ。まき子先生と二人でちゃんと遠くから昇平くんを見てるからね」と先生が答えると、それでもう安心して、一人でちゃんと給食を食べたのだそうだ。しかも、全部残さずに。
当初、食事のテーブルについていることもできず、おかずもまったく食べず、先生に食べさせてもらって、ネコの餌くらいの量のご飯をなんとか口にして、それで給食がおしまいだった昇平が、ここまで進歩したのか、と思うと、先生方も私も感無量だった。
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最近の昇平は、本当にいろいろな物事を理解してきている。
どこがどう、と具体的なことばではまだ表現できないのだが、とにかく、自分の目で観察し、頭で考え、状況を判断し、それに伴って行動したり、自分をコントロールしたり、ということができるようになってきた。特に、リタリンが効いている時間帯には、それが顕著に現れている。
トイレでウンチもできるようになった。
最近は夜8時頃になると催してくるようで、そわそわし始めるので、トイレにさそうと、以前よりずっと短時間でウンチを出せるようになった。そして、自分でも「やったー!」と嬉しそうな顔をする。
保育園でおしっこをおもらしする回数も激減して、この頃では、汚れ物を持ち帰らない日さえある。
Y先生の話によると、偏食が直ってきたのも、食事態度が良くなったのも、トイレでの排泄がうまく行くようになってきたのも、すべて、状況判断が良くなってきたからなのだそうだ。
周囲の人たちの行動を見て真似する、理解する、ということができるようになってきたので、他のお友だちが食べているものならば自分も食べられるかもしれない、と考えたり、ちゃんと食事中には座っていなくちゃならない、というルールを覚えたり、排泄はトイレでするものだ、ということを理解できたりするようになったのだろう、という話。
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まだ、行動パターンで生活を処理している部分もあちこちに見られるけれど(つまり、そうすることの意味はまだ良く分からないけれど、とにかくそうするとうまく行くのでやっている、というようなこと。例えば、朝出かけるときにはおじーちゃんに「言ってきます」と大声で言わなくちゃならない、とか)、それでも、昇平が自分で考えて行動している場面が増えたのは確か。
そうしたら、面白いことに、以前よりもADHDの特長が目立つようになってきた。
目に映るものにすぐに興味を引かれて、いきなりそちらへ手を伸ばして取ろうとする、とか、何かしていたのにそれを忘れて別なことで遊び始める、とか、チョロチョロと落ち着きがない、とか、常に体を揺すって、ごみ箱でも椅子でもひっくり返しそうになる、とか、「危ないから出ちゃダメ」と言われているのに、店から駐車場に出ていって積んである雪で遊んでいる、とか。(^_^;)
これらの行動は、以前からもずっとあったのだけれど、いままでは自閉的な「分かっているのか分かっていないのかがよく分からない」態度のほうが目立っていたので、ADHD的部分があまり気にならなかったのだ。
もっとも、この母は、だんだん典型的ADHD児に近づいてくる我が子を見ながら、本当に面白いもんだなぁ、と呑気に考えていたりするのだけれど。(笑)
だって、今急に始まった事じゃないですものねぇ。
彼の性格に根ざしたものでもあるから、変えろって言ったって、そうそう変わるものじゃないし。
まぁ、どうしたらもう少し安定した生活ができるか、また観察をしながら、おいおい生活環境をととのえていくことにしましょうか。(笑)
新しい問題は次々に生じてくるものではあるけれど、以前の状態から比べたら、確かに進歩しているのは間違いないのですもの・・・ね。(^^)
[01/01/17(水) 05:48]