昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

『のび太・ジャイアン症候群3』

◎3月8日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 12:00
 
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ADHDの指南書『のび太・ジャイアン症候群3』が出た。
タイトルは『ADHD 子どもが輝く親と教師の接し方』。

ADHDも、以前に比べてだいぶ知名度が高くなってきて、学校などでも講演会や勉強会が開かれ、少しでもADHDの子どもたちを理解しようという動きが見えるこの頃。新聞などでもADHDの特集記事が目につくようになってきた。
「ADHDがどんな障害かは、漠然と分かってきた。では、彼らにどう接するのが良いのだろう?」と思う親や教師のために、対応の仕方に重点を置いて書かれた本だと言える。
私にとっては、今まで出た3冊の『のび太・ジャイアン・・・』の中で、一番実用的で役に立つように感じられている。
まだ、読み始めたばかりなので、「これはよい本です!」「おすすめ!」と言い切ることはできないのだけれど、たぶん、私の予想を裏切ることはないんじゃないかと思う。・・・「当たり」の本に対する勘は良い方なので。(笑)

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ところで、この本の中には、ADHDと広汎性発達障害(PDD、自閉症スペクトルとも言う。以前言われていた自閉傾向のこと)との関係についても言及してある。
読んでいて、まさしくうちの昇平のことだな、と思った。
章題は「広汎性発達障害、特にアスペルガー症候群の子どもとの区別」。
うちの昇平はともかく、一般にADHDの子どもはことばに遅れが出ないことが多いので、ことばが話せながらもコミュニケーションに困難を持つ自閉症の一種、アスペルガー症候群との混同が起こりやすいのだ。

本書の中では、自閉症スペクトル(広汎性発達障害)とADHDには同じような特徴が見られるものの、こういう部分が違っていますよ、と比較が行われていて、自閉症スペクトルに見られる行動上の特徴をチェックするリストも載っている。

そして、さらにこんなことが書かれていた。
「ときにはいくつかの医療機関で診断が分かれることもあるでしょう。実際に、ADHDとするか、自閉症スペクトルとするか判断に迷うケースもあります。
 あるところではADHDと言われ、別の病院でアスペルガー症候群と言われることもあるでしょう。さらに、同じ病院でも、医師の見立てと臨床心理士の持つ印象が違うこともあります。
 そのようなときには、親はとても混乱すると思いますが、ADHDと自閉症それぞれの本を読み込んで、どちらが子どもの特徴をよく説明できるか、またどちらが問題解決の役に立ちそうかを考えて、親が判断する必要があるかもしれません。その上で、それぞれの対処法を考えていきます。
 病名はあくまで子どもの成長の助けのためにつけられるのです。」

・・・引用が長くなってしまったのは、許してもらうことにしよう。(^_^;)
私の考えていることと、まさしくぴったりの文章だったので。
我が道、これでよし! なぁんてね・・・。(笑)
ここを読んだら、「それでいいんだよ」と背中を押されたみたいで、嬉しくて、ちょっと自信が出たのだった。

以下に出版社等を記載しておきます。

『のび太・ジャイアン症候群3 ADHD 子どもが輝く親と教師の接し方』
     司馬理英子著/主婦の友社/定価1600円(税別)

[01/03/09(金) 07:36]

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