昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

ちゃんと『食べる』こと

◎3月13日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 12:00
 
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先日、旦那が異動になり、出勤が30分早くなってしまいました。
おかげで、私の早朝ネットタイムは大幅縮小! いままで朝食の支度をする前に更新していた「てくてく日記」も、書く時間がとれなくなってしまいました。
今、新しい生活リズムに合わせて、日記を更新できる時間帯を探しているところです。
いましばらく、日記の更新が不定期になるかもしれませんが、ご了承下さいね。

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さて、すっかり風邪から回復した昇平。
保育園にも、また元気に通い始めました。

今回は、症状が発熱だけで、しかも熱の引きの早いタチの良い風邪だったことと、昇平自身の体力に助けられた感じでした。
数ヶ月前までは、一度熱を出すとなかなか下がらず、最低でも3〜4日は熱が続いて、なかなかすっきりと治らなかったのに。
そのことを連絡帳に書いたら、担任のまき子先生が「昇平くんがなんでも食べるようになったので、それで体力もついてきたのかもしれませんね。」と書いてくれました。
確かに、それはありそう!

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最近、昇平はまた一段と体が大きくなりました。
背も手足も伸びてきたし、体もみっちりと太ってきています。
以前は食事もしないでお菓子ばかり食べているような生活で、それでも、食事の不足をなんとか補いたくて、不規則な食生活に悩みながらも大目に見ていたものでした。

一応、自己弁護させてもらうと、食事をメインにしようと、おやつを制限したこともあるのです。
お腹が空けば、食事もちゃんと食べるんじゃないか、と考えて。
でも、ADHD特有の集中持続困難から、ある程度お腹が充ちるともう食事をやめて遊びだしてしまうので、やっぱり、1回の食事を完全に食べる、ということはできませんでした。
いくら「これを食べなかったら、あとはもう何も食べられないんだよ。おやつも何も無しだよ。残ったご飯も捨てちゃうよ」と言ったところで、馬の耳に念仏。それでいて、しばらくたってお腹がまた空いてくると、母が言ったことなどけろりと忘れて「お腹すいた〜! 何か食べる〜!!」と大騒ぎ。
いくらそれを我慢させようとしてもできなかったし、例え、次の食事まで我慢させたとしても、それが『食事をきちんと食べなかったことへの報い』だとは理解できなかったのです。(単に親が意地悪して食べさせてくれない、としか思っていなかった。)
いくらペナルティを加えても、自分の行動(食事をちゃんと食べないこと)の結果だと理解できなくては、それは何の効果も生みません。
本当は良くないと知りつつも、食事やおやつを頻繁に与えたり、わざと食事の準備中に手の届くところにおかずを置いて、昇平が見つけてつまみ食いするようにしむけたこともありました。
食事の内容も、好んで食べるものは決まっていて、まったくの偏食大王状態でした。

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リタリンの主な副作用のひとつに、食欲減退というのがあります。
リタリンが効いている間は、あまり食欲がわかなくなるのです。
だから、給食などは朝のリタリンが切れた時間帯にとると良いだろう、と言われています。
実際、リタリンを飲み始めてしばらくは、今までにもまして食べない時期が続きました。
保育園でも、給食のおかずはまったく食べない。ちいさなちいさなお弁当箱(というよりは、デザートを入れるための5センチ×7センチ×2センチくらいの密封容器)に入れたご飯を食べてくるだけ、という状態で、保育園の先生方を本当に心配させたのでした。
でも、私にしてみれば、リタリンを飲もうが飲むまいが、昇平が食べないことには変わりがなかったので、リタリンを止めようとは思いませんでした。
それよりは、飲み始めてすぐに現れた「反応の良さ」や「集中力の持続」のほうを取ろう、と。

それが、ある時から、急に給食を食べられるようになり、食べられる量が増えていき、食べられるものが増え・・・今では、保育園の同じクラスのお友だちよりなんでも食べられるようになっている、と先生たちをびっくりさせています。
本当に、ものすごい変化です。
ただ、時間は人一倍かかるみたいですが・・・。(^_^;)
ちょうど薬の切れている時間帯なので、どうしても、食事に集中し続けるのは難しいようで、食べ終わるのに時間がかかってしまうのですね。
朝も、だから、朝食を食べ終わらせると、猛ダッシュで支度をして、車に飛び乗り、保育園へ送っていきます。
たまにはもっとゆとりを持った登園がしたいな〜・・・と思うのですが、実現はかなり困難です。(苦笑)

でもまぁ。
こんなふうに、リタリンを飲んでいたって、体はちゃんと大きくなるし、時間帯を選べば、ちゃんと食欲も出るようです。(さすがに、薬が効いている時間帯はあまり食べたくないようで、おやつもあまり欲しがりません。かえって体に良いかも。笑)
これは、個人差があることだから、必ず大丈夫、とは言えないけれど、でも、むやみに副作用を怖がることもないだろうな、とも思います。

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いろいろあったけれど、今はこうして、なんでも食べて大きくなっている昇平。
体の成長に合わせるように、ことばも精神も発達してきて、いろいろなことができたり分かったりしてきています。
今では、お箸も使えるようになってきました。まだ挟むのが苦手なので、練習中ですが。
遊びながら、台所に立ち寄っては手づかみでおかずを食べて行っていたあの頃と比べたら、本当に、なんて成長ぶりでしょう。
そして、「ちゃんと食べる」ことが昇平自身の健康も守ってくれた。
ここまで昇平を導いてくれた保育園の先生方やお医者様たちに、ありがたいなぁ、と本当に思っているのです。

[01/03/14(水) 15:50]

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