昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

お絵かき

◎3月23日の記録

 リタリン  1回目 11:00  2回目 −−
 
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昇平は朝、ずいぶん遅く起きてきたので、リタリンは1回だけにしておいた。
まだいつものように活発にはならない。
病気になられると、うるさくてもいいから、いつものように元気であって欲しいと本当に思ってしまう。

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最近、昇平はお絵かきが大好きだ。
落書き帳のページに、鉛筆でいつも何かを描いている。
後から見てみると、それはたいていゲームの場面かすごろく、あるいは、漫画だったりする。

今、私の傍らにある紙には、上の方に細長い枠があって、そこに「ELB」(意味不明。たぶん何かの英語を書いたつもり)「たまっち」と書いてあって、そこに隣接した四角い枠の中に、カービィのような「たまっち」の絵が描いてある。
たまっち、というのは、昔はやった「たまごっち」に出てくる進化系のひとつ。先日郡山の私の実家から、「たまごっち」のゲームソフトを借りてきて、今、一番の昇平のお気に入りになっているのだ。
で、その下には、縦に「メラ」「メラメラ」「メラゴート」と描いてあって、それぞれのわきに、少しずつ大きくなっていく炎の絵。
これは、ドラゴンクエストというゲームに出てくる炎の魔法の名前なので、たまっちがそれを使って戦える、ということらしい。ところが、本当のゲームに、メラメラやメラゴートなんて名前の呪文はない。昇平がオリジナルで考え出したのだ。
さらに、その下には、稲妻の絵が3つ描いてあって、電撃系魔法の意味なのだろう、「ビリ」「ビリビリ」「ビリゴート」と書いてある。
ビリという呪文のゲームはない。これはもう、完璧に昇平のオリジナル。

こんな具合に、何かのゲームを忠実に真似ているような綿密さなのだけれど、内容には本人の自由なオリジナルがかなり混じっているのが、最近の昇平の絵の特徴。
漫画にいたっては、ある作品の主人公(人間)を使って描いているものの、ストーリィは完全に本人のオリジナルになっている。
辛いカレーを食べたり、テニスをしていたり、闘っていたり。
ここまで想像力を広げられるようになったのか、と思いながら眺めている。

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とはいえ、家で描く絵はゲームや漫画の世界のことが多くて、現実に目を向けていないようで気になっていたのだが、保育園ではちゃんと体験した生活の絵も描いているらしい。

保育園に入ったばかりの頃、昇平の描く絵といったら、きまって、カービィだった。
車に乗るときにも、家の中でも、どこに行くときにでも「星のカービィ」の漫画を持ち歩いていて、それを精神安定剤にしているようなところがあった。
母の日にも父の日にも、他の子たちは両親の顔を描いていたのに、昇平は画用紙一杯にカービィの絵を描いてきた。
それでも、皆と一緒に絵を描けたことに、私たちは喜んだけれど。

今、絵や文字を自由に駆使して、本人なりの楽しい世界を繰り広げている昇平の姿に、成長したものだ、と感じている。

[01/03/24(土) 05:59]

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