昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
リタリンの休薬観察
◎3月25日の記録
リタリン 1回目 −− 2回目 −−
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昇平の風邪はほとんど良くなった様子。日中は庭で砂遊びをしたり、室内で遊んだりしていた。
さかんに「いっしょに遊ぼう」も連発していた。
昇平はうるさくて元気なのがやっぱりいいなぁ、とつくづく思ってしまった。(笑)
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ところで、病気の間は、他の薬との飲み合わせの関係もあって、リタリンを休みにすることが多い。
今回も丸2日半、リタリンを休みにした。
体内から、すっかりリタリンの気が抜けたことになる。
その結果の状態はというと・・・・・・
・多動はあまりひどく出なかった。
ただし、これは風邪で体がだるかったせいもあるかもしれない。
元気になった日曜日には、音楽に合わせて踊りまくる、なんてこともしていたが、
むやみと駆け回ったり、がたぴしと動き回ったり、ということはあまりなかった。
多動がおさまってきているかどうかは、元気なときに、一度リタリンを休止して
比較してみないとわからない。
・衝動性は少しひどくなった。
今、やろうとしていたことがあったのに、次の瞬間には、ころりと忘れて別のことを始める。
短気記憶力が低くなるのかな、とか思うけれど。
ただ、これも以前に比べると程度は少し軽くなっているように見えた。
衝動性が強くなると、部屋中に遊ぼうとしたおもちゃが出されて
足の踏み場がなくなるのだけれど、言われるとちゃんとお片づけもしたので
部屋もいつもよりはましな状態だった・・・かもしれない。(笑)
・周囲への反応は悪くなった。
リタリンを初めて飲ませて、すぐに感じたのは、反応性の変化だった。
それまでいくら話しかけても、身近で何かが起こっても、
興味がなければまるで反応を示さなかった昇平が
リタリンを飲ませ始めたらすぐに、話しかけに耳を傾けるようになり、
周囲での出来事に目を留めるようになった。
それができるようになったために成長したことはたくさんあった。
今回、リタリンを休薬したら、この反応性がとたんにまた落ちてしまった。
以前よりは状態は良いのだが、それでも、かなり注意を引いてから話しかけないと
こちらが話しかけているのに気がつかない、ということが度々あった。
また、他人のしている遊びなどに興味を示すことも少なくなり、
自分だけのひとり遊びに没頭する時間がとても長くなった。
それだけ、周囲へ向ける注意力が低下しているのだろう。
やはり、まだリタリンを止めるわけにはいかないな、と改めて感じた。
・言い聞かせたことは、いつも通り理解できた。
話しかけへの反応は悪くなったのだが、
言い聞かせたことは、いつものように理解することができた。
たとえば、伯母がお土産のイチゴを持って遊びに来たら、たちまち
「わーい、イチゴだ! 昇平くん、たべたーい!!!」と歓声を上げたのだが
父に「今はまだダメだよ。あとで」と言われると、すぐにイチゴから手を引っ込めて
伯母が帰るまで、ちゃんと待っていることができた。
「おもちゃを片づけて」と言われると、せっせとお片づけをするし。
こういう力は、リタリンが切れてもちゃんと彼の中に残り続けるのだなぁ、と感じた。
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以上が、今回の休薬の観察結果。(笑)
病気になるのは良くないことだけれど、でも、そのたびにこうして状態のチェックができるのも事実。
周囲へ注意・関心を向ける力を伸ばしておくことは、今の昇平には絶対必要なので、やっぱりもうしばらくリタリンを続ける必要があるのだろう。
[01/03/26(月) 07:40]