昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
成長を見守る
◎3月29日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 11:45
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来年度、保育園のクラス担任が代わるだろうと予想されるのに、保育園からなんの連絡もないので、こちらから連絡帳を通して尋ねてみた。
担任の名前まで教えてもらわなくても良いから、せめて、担任が代わるかどうかだけでも教えてもらおうと思って。
進級にあたって、あらかじめ昇平に「担任が代わるんだよ」と教えておいた方が、混乱や不安が少なくなるんじゃないだろうか、と考えたので。
すると、連絡帳を通して、こんな回答があった。
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クラス担任の件ですが、昇平くん、(進級の)当日に発表されても、多少の不安や混乱はあるかもしれませんが、きっとすぐに納得できるまでに成長しているのではないかな? と感じています。
これまでの保育の中でも様々な工夫はしてきましたが、それはみんなと同じようにするための工夫だったのです。
もちろん、昇平くんはいろいろなことができなかったので、それに合わせて工夫したり、援助したりしてきたのですが、根底にあった目標は ”昇平くんはみんなと一緒だよ。特別じゃないんだよ。”ということでした。それを昇平くんに教えたかったのです。最近になり、本当にこの目標に近づいてきていますよね。
担任が代わることも、教えられないわけではないのですが、あえて、皆と同じにしたいのです。きっと、今の昇平くんならば大丈夫だと思うのです。
これからもきっと、様々な場面で、乗り越えていかなければならないことがたくさんあると思うのですが、それを昇平くん自身ががんばらなくてはいけないし、1人で乗り越える力をつけなくては・・・と思うのです。
だから、周りの大人があえてお膳立てをせず、見守って上げて、もしつまずいたらフォローしてあげる、という形に変えていった方が良いのではないかな・・・と・・・。
生意気なことばかりをたくさん書いてしまってすみません。
お母さんの心配なお気持ちもすごくよく分かります。
もし、心配であれば、進級式の朝にでも、昇平くんとの会話の中で「今日から年長さんだね。お部屋も新しくなるし、先生も代わるかもしれないね。昇平くんの先生はどんな先生かな? 楽しみだね」と軽く、プラス思考で話してみてはいかがでしょうか?
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・・・これを読んだ皆さんは、どうお感じになるだろうか?
私は、ものすごく感動してしまった。
確かに言われた通りだと感じたし、昇平がもう、そういう段階まで成長してきたことを教えられた気がしたから。
もしも、昇平が、あらかじめ何でも予告してもらわなければ、新しい場に混乱して不安に陥ったりパニックを起こしたりするような子であれば、先生方もそれに合わせて対応を考えて、新しい先生を教えたり、つながりを持たせたりしていることだろう。
けれども、普段の昇平を母親よりもよく見ている担任の先生方が、「昇平くんは大丈夫。他のこと同じように、新しいことに対応できる力がある」と判断したのだから、それはきっと正しいのだろうと思っている。
昇平は、親の認識を超えて成長していたのだ。
我が子が、人並みになることを願わない親はいない。
それは、私だって同じことだ。
昇平に関しては達観しているように見えるかもしれないけれど、できれば、昇平がみんなと同じように行動し、同じようにやっていけたら・・・と願っていない日はない。
最近の昇平を見ていると、それを期待しても良いような気がしているのだけれど、でも、”それは親の欲目かもしれない”と打ち消したり・・・と、けっこう心の中では揺れているのだ。
今回の先生からのアドバイスは、そんな私をも励ましてくれるものだった。
「大丈夫。昇平くんはみんなと一緒だよ。特別じゃないよ」と言ってもらえたのは、昇平だけではなかった。
1年間、こんな素敵な先生方に昇平を指導してもらえて、本当に良かったと思っている。
4月から、昇平もいよいよ年長さん。
母である私も、今までよりもう少し、昇平から離れたところに立って、その成長を見守っていくことにしようと考えている。
[01/03/30(金) 07:17]