昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
新たな目標を考える
◎4月3日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:00
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急にいろいろなことができるようになってしまった昇平に、嬉しい反面、これから何を目標にしたらよいのだろうか、と戸惑ってしまった母。
丸2日くらい、いろいろと考えて、こんな結論に至った。
・まず、昇平の現在の様子を、改めてよく観察する。
現在の状況が分かれば、現在の問題点も見えてくる。そうすれば、改善すべきところも分かるはず。
・保育園では次に何を目標にするのか、担任に聞く。
一緒にお友だちと遊べるようになることかな〜?
それとも、そちらは自然に深まるのを見守っていて、他に何か課題を考えるのかな〜?
とりあえず、連絡帳を通して尋ねてみることにした。
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年長になって最初の連絡帳には、こんな昇平の様子が書かれてきた。
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少し肌寒い日でしたが、外遊びをしました。
昇ちゃんは赤いスクーターがお気に入りのようで、園庭をグルグル回って遊んでいました。
回転ジャングル前で、三輪車につまずき転んでしまった友達の泣き声に反応して、園庭の真ん中から駆けつけ、回転ジャングルで遊んでいるお友だちが悪いから噛むのだ(=噛んでやる)、と言い続けていました。
昇ちゃんには、友達は自分で転んだのだ、ということを言い聞かせました。
お給食の時、食べ始めたときから「赤い箸で食べたい。全部食べるの?」ということを、何度も言い続けましたが、皆で決めた時間(長い針が「9」まで)には、がんばって食べ終わることができました。
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これを読んだだけでも、昇平がまだ場面の理解に弱いことはよく分かる。
お友だちがたまたま回転ジャングルの前で転んで泣いただけで、原因を、回転ジャングルで遊んでいる子どもたちのせいにしてしまう。
これは、見た場面の理解がまだ良くできていない、ということ。
給食時の駄々にも、これに近いものがある。
自分がどうするべきか、何をどう行動するのが適切なのか、まだまだ充分に理解できてはいないのだ。
結局のところ、他のお友だちと同じように行動すればよい、ということが、身に付いただけなのだ。(^_^;)
もちろん、それはそれで、素晴らしい進歩だけれど。(笑)
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では、これに対してどういうサポートができるか?
ものごとの原因を理解できるようになるために、こんなクイズを作って出してみた。
「おにいさんが歩いていたら。床に画びょうが落ちていました。おにいさんは画びょうを踏んでしまいました。・・・どうなると思う?」
原因を追及できるようになるためには、まず、原因と結果の因果関係を知ることができなくては、と思ったので。
ところが、これは失敗。
昇平はいとも簡単に「足が痛くなる」と答えて、「今度は昇平くんの番ね」と、自分で勝手なクイズを作って出し始めたのだ。
昇平のクイズは、クイズにならない。(自分だけの理屈で出しているので、他の人に答えが考えられないし、発音が不明瞭なので、問題がよく聞き取れないのだ。・・・苦笑)
もともと、昇平は「こうしたらどうなるか」の因果関係はかなり理解できていたのだから、この方法では、原因の推論のトレーニングにならないのだと気がついたが、では、「○○になりました。どうしてでしょうか?」と、原因を直接尋ねる形でクイズを出すと、これには、ほとんど答えられない。
結局、ことばで原因を理解させることはまだ難しいのだな、と分かった。
・・・昇平のことばの力(ことばからイメージする力)のトレーニングは、しばらく前から始めていて、それはそれで、少しずつ効果が出てきているところなのだが、それは日を改めてレポートすることにして・・・(笑)。
今、考えているのは、たくさんの子どもや人が集まって何かをしている場面の絵を見せて、それぞれの人が何をしているところか、どんなことを考えていると思うか、そのあたりを推察させてみるのが有効かな、ということ。
人の動作が人のどういう感情を表しているのか、そこに意識させるのも良いかもしれない。とすると、お薦めの教材は・・・五味太郎の「様子のことば」!?(爆笑)<分かる人だけに分かるオチ。ごめんなさい。(^_^;)
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今、本当に、家庭で何をするのがよいのか模索中なので、こんなとりとめない内容の日記になってしまったが、私自身の気持ちで言えば、切羽詰まっているのではなく、この過程を楽しんでいる、という方が正しい。
結局、私はこういうことを考えるのが好きなんだなぁ、と改めて思う。
こうやって考えついたアイディアの中で、効果が出てくるものがあれば、そのうちまたレポートしたいと思います。
そうそう。もうひとつ、家庭でぜひ実践しようと考えていることが。
「昇平と、いっぱいいっぱい遊ぶこと」!
今までのように、昇平に合わせたとりとめない遊びではなく、昇平にも理解できる程度のルールがあるものを、2人とか3人とかで楽しく遊びたいと思っている。
昇平自身が、そういう遊びを好むようになってきているのだから、ちょうどタイムリーなのだと思う。
これからも、観察を続けて、試してみて、反応を見て・・・
新たな段階の課題と目標を見つけて・・・
昇平と一緒に「楽しみながら」てくてく進み続けることにします。(*^^*)
[01/04/04(水) 07:24]