昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
ことば
◎4月15日の記録
リタリン 1回目 8:10 2回目 13:00
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日曜日の午前中、お兄ちゃんがスポーツ少年団のバレーの練習に行くようになったので、昇平は遊び相手がいなくて退屈。おまけにこの日は父まで仕事だったので、さかんに母に「遊ぼう」と誘いかけていた。
一緒にやった遊びは「クラッシュ・エアホッケー」と「ブレイン・バトル」。エアホッケーの方はまあまあ続いたが、ブレイン・バトルは難しくて、まだよく出来なかった。(機械がいう数字に合わせて、目の前の数字キーをリズム良く押していく、というものだったので)
その後、母と遊ぶのがつまらなくなったらしく、1人でテレビゲームが始まったので「じゃあ、お勉強しようか」と呼びかけたら、またニコニコ顔でやってきた。・・・ホントに、お勉強が好きだなぁ。(^_^;)
公文で出版している『ことばのおけいこ 3〜6才用』から、同じ文字を繰り返す問題と適切な動きのことばを選ぶ問題、それと、反対語を考える問題を選んでやらせてみた。
同じ文字のくり返し・・・「もも」とか「みみ」とか「つつじ」とか。彼はツツジは知らなかったので、戸惑ったように「つつじ(でいいの)?」と聞いてきた。絵に描かれた赤い花を指さしながら「これがツツジって花なんだよ」と教えたら、それで納得していた。
絵を見て適切な動きのことばを選ぶ問題は完璧。反対語を考える問題も、おおかたクリアしていた。
「お勉強」をしたのは久しぶりだったけれど、以前よりことばの数が増えているのが分かった。知っていることばの量自体は、同年代の子どもたちとあまり変わりがないかもしれない。・・・ただ、それが実際に話す場面になって、自分のことばとして出てこないだけで。
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私自身は、これまであまり昇平のことばを矯正するようなことはしてこなかった。
それよりは、楽しく話すこと、自分から話すことのほうが大事だと思ってきたので。
でも、今ここまで発達してきたのを見て、そろそろ少しずつことばの矯正もしていった方が良いかな、と感じ始めている。
どうしても「言って」というのを「聞いて」と間違えて言うので、その場面になったとき、修正してみた。
昇平:「お母さん、レディ・ゴーって聞いて」
母 :「聞いて、じゃなくて、言って、だよ」
昇平:「(そうか、という顔で)言って」
母 :「ちゃんと全部言ってね」
昇平:「レディ・ゴーって・・・・・・言って」
母 :「レディ・ゴー!」
ことばの矯正をしても、本人の話す気持ちがあまり損なわれないと分かったので、そこからはほんの少しずつ、場に応じて言い直しをしてやることにした。
ただ、回数としてはまだとても少ない。一日に同じことばを数回訂正してやるくらいのこと。
でも、くり返しおなじことばを教えているのに、やっぱり「言って」と言おうとするとき「聞いて」が出てきそうになるらしく、しばらく考え込んでから、やっと「言って」と正しいことばを口にする。
その様子を見ていると、やっぱり、この子はことばに出して話すことが難しいんだなぁ、と改めて感じてしまった。
もちろん、一度覚えてしまったことばを修正するのが大変、ということもあるのだろうけれど、通常ならば覚え直しして正しく使えるくらいの期間が過ぎても、やっぱりまだ、言いにくそうに正しいことばを選んでいるのだから。
頭の中でことばを探しながら話しているような、その時に、ことばのカードを選び間違えるような、そんな印象がある。
やっぱり表出性言語障害※ もあるのかしら。(^_^;)
※表出性言語障害=言語性LDの一種。意味は分かっても、話し言葉になって出てこない、というもの。
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だからといって、日常の中でしゃにむに言語指導をしよう、とは思っていない。
ただ、そろそろ正しいことばを覚えた方が、本人もいろいろな場面で助かるかな、という気がしている。
お友だちと遊ぶとき、正しく話せることはやっぱり絶対に必要だから。
というわけで、親戚の保健婦を通じて、地元のことばの教室に申込みを出すことにした。
いつも定員一杯で、空き待ち状態なのだけれど、申し込まなくては、いくら待っても参加できないわけだから。
少しずつ、少しずつ、昇平がクリアする課題が高次になってきている、ということなのかもしれない。
[01/04/16(月) 05:46]