昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
「だいじょうぶ?」
◎4月19日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 11:45
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私は知らない間にどこかに足をぶつけていたらしい。左の膝に、赤いあざができていた。
すると、お風呂に入っているとき、昇平が目ざとくそれを見つけて「どうしたの?」と聞いてきた。
まさか、人の膝のあざに気がついたとは思わなくて一瞬戸惑っていたら、「そのあざのことだよ」と一緒に入っていたお兄ちゃんが通訳してくれた。
「ああ、このあざ? ぶつけてね、皮膚の奥の方で血が出ちゃったの」と教えたら「だいじょうぶ?」と昇平が心配したので、またビックリしてしまった。
まさか、昇平に思いやってもらえるとは!
「大丈夫だよ。もう血は止まっているから」と言うと、「かさぶた?」と聞いてくる。
かさぶたができたから、血が止まったのか、と言うのだ。
昇平は、今月号の『こどもチャレンジ すてっぷ』で人の体の仕組みに興味を持ったので、このあたりのこともすらすらと出てくる。
「体の中ではかさぶたはできないよ。でも、ちゃんと血は止まっているの。大丈夫だよ」と教えると、それで納得したのか、あとは何も言わなかった。(わきでお兄ちゃんが、皮膚の下の血はやがて吸収されるんだよ、と教えていたが、それは理解できたかどうか・・・笑)
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今日は義母と旦那の二人から、立て続けに、昇平はことばが達者になった、と言われた。
「屁理屈がうまくなったね〜」と言ったのは、おばーちゃん。
「ずいぶんしゃべるようになったな」と感想をもらしたのは、お父さん。
二人とも、昇平と私などがしゃべっているのをわきで聞いていてそう思ったらしい。こちらは、いつものこと、というか、いつもの延長上にあることなので、特に意識していなかったのだけれど。
そういえば、昇平の歯磨きの仕上げをしながら、昇平の奥歯に虫歯があることを教えて、歯医者に行こう、と説得していたら、「え〜、削るの怖いよ」「ちょっぴりだけ、削る? ひとつ(一回)だけ?」と言った。
そういうわけにはいかないよ。でも、我慢してじっとしていれば、削るのも全然痛くないよ、と教えると「昇平くん、歯医者怖いよ〜」「大丈夫だよ〜」「痛くないよ〜」と半べそかいて訴えていた。
今回は、自分から歯医者に行く決心をしてもらいたいと考えているので、それ以上は無理に言い聞かせなかったのだけれど、旦那は夕食を食べながらその会話を聞いていたのだった。
「歯医者が怖いよ」なんて、ちゃんと言えるようになったんだからなぁ」と、旦那はしみじみと感心したように言っていた。
ことばのやりとりが、だいぶうまくなってきた昇平。
それと同時に、少しずつだけれど、自分の気持ちを伝えること、相手のことを思いやる気持ちも育ってきているみたいで、とても嬉しい。
[01/04/20(金) 05:44]