昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

朝の起こし方 いろいろ

◎4月26日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 12:00
 
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ADHDの子どもは一般的に朝の目覚めが悪いらしいが、うちの昇平もその例外ではない。
寝付くのが遅いせいもあるだろうが、朝7時半になっても起きてこないことがしばしば。そのまま寝かせておいたら、おそらく8時半過ぎまで寝続けているだろうと思う。
それじゃ、もっと早く寝せれば良いだろう、と言われそうだけれど、相手が昇平だとなかなかそういうわけにもいかない。夜は気持ちがハイになっているので、なかなか落ち着いて眠る気持ちにならないのだ。
お風呂の順番が回ってくるのが遅い、という事情もある。(まずはおじーちゃん、おばーちゃんが先に入るので。・・・これは、それぞれの家庭の事情というやつなので、おじーちゃん達に相談して早く入れさせてもらったら? というアドバイスは、ありがたくご辞退申し上げさせていただきます。笑)

たぶん、昇平の睡眠時間は、同年代の子どもたちに比べて平均1〜2時間くらいは少ないと思うのだが、睡眠が少な目でも大丈夫な体質なのか、そのわりには元気に過ごしている。
だから、問題は朝、どうやって彼を起こすか。
普通に声かけしているだけではなかなか起きてこないから、何度も繰り返し呼びかけていくうちに、次第にこちらでもイライラしてきてしまう。
そこで、毎朝、手を変え品を変え・・・というか、いろいろなバージョンを考えて彼を起こしている。それを星空掲示板に書いたら、思いがけず感心されてしまった。
というわけで、今日は毎朝の昇平の起こし方を具体的に書いてみたいと思う。
毎朝お子さんを起こすのに苦労している方は、よろしかったら参考にどうぞ・・・・・・(^^A

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準備

 朝、声をかける前に部屋のカーテンと障子戸を開け放ち、朝の光を部屋いっぱいに入れる。夏ならば窓も開放して、朝の空気を入れる。・・・いくら声かけしたって、部屋が暗いままじゃ目が覚めませんものね〜。充分に寝たあとだと、これだけでも目を覚ますことはあります。


前段階

 声をかける。私は「おーはーよー! あ〜さで〜すよ〜!」というフレーズを数回繰り返す。イメージは音声で知らせてくれる目覚まし時計。肉声目覚ましという感じで、ただひたすら、数回呼びかける。
たいてい、昇平はここで身動きをする。ここで反応があれば、2.以下のバージョンに入るのだが、ここでまるで反応がないときには、とても深く眠っている証拠なので、1.の揺すぶりバージョンに入る。(笑)


1.揺すぶりバージョン

 ぐっすり眠っている昇平を起こすときの方法。
昇平の体を揺すぶる。・・・って、これは誰でもやってますよねぇ。(笑)
とにかく、反応が返ってくるまで、体に刺激を与え続ける。身動きして、意識が出始めたら、「ねるなー! 寝たら死ぬぞ! 起きろー!」などと映画八甲田山ごっこをしたり、「パン生地をこねます。こねこねこね」などと、昇平をパン生地(うどん生地のことも)に見立ててこねまわす。
ごっこあそびを始めると、だんだんそれに意識が向いて乗ってくるので、パンやうどんが完成して、母が食べる頃には(ようするに、「いただきまーす」と言ってくすぐるんだな)、すっかり目が覚める。後は普通に起こして着替えをさせる。

2.くすぐりバージョン

 とにかく、くすぐって目を覚まさせる。
ひたすらくすぐることもあるし、指を芋虫のニャッキ(NHK教育のプチアニメに出てくる)に見立てて、体中はい回らせてくすぐったり。指の小人が体の上で運動会をしました、と二本指で体中を駆けめぐることも。この際、途中で頭の上から落っこちたり、パジャマの中にもぐり込んでしまったりすると、なお効果的。
 ただし、この方法は、触覚過敏のある子どもさんには不向きです。(^_^;)

3.大きなかぶバージョン

 ある程度意識が出てきた時のバージョン。
昔話「大きなかぶ」のナレーションをする。
「おじいさんがかぶの種をまきました。すると、大きな大きなかぶになりました。おじいさんはかぶを引っぱりました。よいしょこらしょ。抜けません。おじいさんはおばあさんを呼んできました。2人でかぶを引っぱります。よいしょこらしょ。まだ抜けません。おばあさんは孫娘を呼んできました・・・」
昇平をかぶに見立て、ストーリーに合わせて少しずつ布団から引っぱり出していく。
次第に目が覚めて、きゃっきゃと喜びながら、それでもかぶになりきって布団の中でじっとしている昇平。
それを、イヌ、ネコも引っぱり、最後にネズミも来て引っぱったときに「すっぽーん!」と完全に布団から引っぱり出す。
それでもまだ眠そうなときには、「とれたかぶを運びます」と言って抱きかかえて隣室のファンヒーターの前に運び、シチューに料理して(ボルシチですね)食べる真似をする。
 これは、わりと時間にゆとりのあるとき向けの起こし方。

4.お絵かき歌バージョン

 これもある程度意識が出てきたとき向け。
 「かわいいコックさん」のお絵かき歌の替え歌で「♪棒が一本あったとさ、葉っぱかな。葉っぱじゃないよ、お口だよ。目〜だよ。鼻だ〜よ。ほっぺだよ。お耳だよ」と、適当に顔の上を指でなぞっていく。

5.逆さ吊りバージョン

 これも意識が出てきてから。
「ほら、起きなさいよー」と言いながら、両足首をむんずとつかんで、逆さ吊りにして隣室まで運ぶ。(そこが着替え部屋なので)
本人はまだ寝ぼけているので、下ろすときに、ちょっと注意が必要。
ズルズルと引きずって運んでいくこともある。

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とまぁ、他にもいろいろなバージョンがあるのだけれど、今日はここで時間切れです。
でも、皆様も、それぞれに子どもの起こし方テクをお持ちなのではないかと思います。
よかったら、療育掲示板でお聞かせ下さいね。(^^)
 

[01/04/27(金) 07:34]

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