昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

日曜日

◎6月24日の記録

 リタリン  1回目 9:00  2回目 −−
 
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この日は本当に何も予定のない日曜日だった。
日曜日は一回休薬する日なので、朝の薬を遅めに飲ませた。
兄はスポーツ少年団のバレーの大会。今年入部したばかりなので試合には出ないが、マネージャー役をやってきたらしい。
遊び相手の兄がいないので、昇平は親を遊び相手にしていた。

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朝食後、昨日届いていた「こどもチャ○ンジ じゃんぷ」を昇平に手渡す。昇平は小躍りしてそれを抱えて2階に上がり、父と一緒に付録で遊んだり、本誌に綴じ込みになっていたカードでゲームをしたりしていた。
そこへ、洗い物を終えた母が登場。父とバトンタッチして、カードゲームを一度やり、それから「こどもチャ○ンジ」の別冊のワークブックを一緒にやった。
年長になってから、回を重ねるごとにワークの内容は高度になっている。が、昇平はほとんどクリア。
今回は問題文を自分で声に出して読み上げることを意識してやらせてみた。これもちゃんと読める。たまに、助詞を読み間違える程度。・・・発音はちょっと不明瞭なところがあるけれど。(^_^;)
ただ、ADHDの特徴なのだが、どうしても問題文を読まずにいきなり問題を見て解き始める傾向があるので、いちいち「問題を読んでからね」と声かけして、思い出させる必要があった。
でも、問題文をよく読まずに問題にとりかかる癖が、いかに小学校に入ってから苦労する結果を招くか、公文教室の子どもたちを見て十分思い知っているものだから、こちらも妥協はしなかった。『今日のお母さんはちょっと口うるさいなぁ』と昇平は考えていたかもしれない。(苦笑)

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一緒に勉強したのは30分くらい。
ワークをやり終える頃には、リタリンも本格的に効いてきた。
とはいえ、「お勉強」そのものは大好きなので、リタリン無しでも集中力は抜群だった。いつの間に薬が効いたのか、今日は見ていても感じられなかった。

昇平はらくがき用紙をとりだして、鉛筆でお絵かきを始める。すごろくを作っている。
母はその間、散髪の準備。昇平の前髪が伸びて、目に入りそうになっていたし、最近気温が上がってきて、全体に暑そうな髪型になってきたので。
テレビの前に新聞紙を広げて、その上に小さな椅子を置き、櫛、ハサミ、ヘアクリップ、霧吹きを準備し、テレビに昇平の好きなビデオをかけて、床屋さんタイム。
今日はとにかく短くしてやろうと念入りにやったので、1時間半近くかかってしまった。
その間、たまに椅子からずり落ちることはあったけれど、言われるとおりちゃんと座り続けて髪を切ってもらっていたのだから、昇平は偉い!
ただ、時々頭を動かされてしまうので、前髪が斜めに切れてしまった。
「あっ、失敗! 切り過ぎちゃった!」と思わず言ったら、「切り過ぎちゃった? ぼく、坊主になるの嫌だよ。坊主にしちゃダメよ」と昇平が言いだした。
その後、修正したら、おかしくない程度の髪型におさまったので一安心だったが、昇平は自分の目と鏡で自分の髪型を確認するまでは、不安そうな顔をしていた。(笑)
・・・でも、自分のヘアスタイルを気にするようになってきたんだから、これもまた、進歩だよなぁ。

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その後は、また父と遊ぶ。すごろくやカードゲーム、お絵かきをしていたらしい。
「チャ○ンジ」にドンブリご飯を作ってみよう、というのがあって、それをやりたがっていたので、昼食に作らせる。
ドンブリにご飯を詰め、しょうゆを付けた海苔を敷きつめて、その上にハム、チーズ、キュウリ、炒り卵などをのせる。
チーズは抜き型できれいに形が抜けるので喜んだが、実際にひとくち食べたら「いらない」とよけてしまった。・・・昇平は酸味が苦手なのだ。
自分で作ったのが嬉しかったのか、珍しかったのか、いつになく良く食べていたような気がする。
いつもこれくらいスムーズに自分で食べてくれると、こちらも苦労しないんだが。(^_^;)

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午後、母はひと休み。(パソコンタイムとも言う。笑)
父は、日曜日だというのに仕事で相馬まで。
その間、昇平はテレビゲームをしていた。
でも、なんとなく遊び相手が欲しそうだったし、長時間ゲームをするのも良くないので、30分くらいしたところで遊び相手に行く。
「チャ○ンジ」を全部音読してやる。昔話のところは自分では読んでいなかったようで、そばに寄ってきてのぞき込んでいた。ただ、話からちょっと気持ちがそれがち。・・・リタリンの効き目が少し薄くなってきたかな〜?

3時前に「おやつは?」と言いだしたので、「お母さんの台所のお片づけを手伝ってくれたら、おやつをあげる」と持ちかけてみる。「え〜、できない。難しいよ」と尻込みした昇平だが、おやつに誘われてお手伝いをする。昔、兄の方は「お手伝いして」と言うと張りきって手伝ってくれたものだが、昇平はこういうところにも自信のなさが顔をのぞかせる。
洗っておいた茶碗や皿を拭いて昇平に手渡し、戸棚にしまってもらう。しまい場所がわからない食器は、具体的に「ここ」と教えればちゃんとおさめられる。・・・ここまでやれば、本当は母が自分でしまった方が早いのだが、まぁ、これも勉強のうちだからねぇ。(笑)
片づけが終わって、おやつにかき氷を作る。先日、特売でゲットした980円のかき氷器の出番。(笑)昇平にハンドルを回させたら、すごく喜んだ。カル○スの巨峰味をかけて、グレープかき氷の出来上がり。

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3時過ぎ、兄がバレーから帰ってきた。優勝したらしい。来月は県大会出場だという。
それとほぼ同時、兄のバレー友だちが次々と遊びに来る。お友だちがたくさん集まって、昇平大喜び。兄たちがゲームをするのを後ろの方から眺めていた。

4時。兄たちは別の友だちの家に遊びに行く。
残された昇平、退屈退屈。さっきかき氷を食べたことも忘れて「おやつを買いに行こうよ〜」と言い出す。
いや、忘れているわけじゃないんだよね。かき氷と、おやつを買いに行くことは、別のイベントなのだ。
そこで、自分のサイフにお金を持たせて、自分でおやつを買わせることにする。
今日は、なんか、教育的指導の多い一日だこと。(笑)
自分でお菓子を選んでレジに出す昇平。母に言われてお金を出し、レジのお姉さんにおつりを財布に入れてもらって、どこか満足そう。家に帰ってからおやつを食べたが、いつもよりおいしそうに食べているように見えたのは、母の錯覚だったかしら?(笑)

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しかし、行動にコントロールがきいていたのは、このあたりまで。
これ以降は、ゲームゲーム、とにかくゲームがやりたい。一区切りやらせて、これでおしまい、と言うと、今度はパソコンがやりたい、と言う。リタリンが効いている時間帯は、もっとあっさりとゲームを切り上げられるんだけれど。
父が帰宅したので、父と遊びたがったけれど、内容には交流が少ない。父にゲームをやってもらって眺めていたり、麻雀ゲームのパイを並べて、それだけで満足していたり。
せっかく父が休みで家にいるのに、これではあまり意味がない。
とにかく、リタリンが切れた状態になると、ゲームにのめり込みやすくなるのは確か。それ以外の遊びにあまり関心が払えなくなってしまう。(創造的な遊びも少なくなってしまう。)
ドラッグホリデーを設けた方が良さそうだ、と考えて、日曜日の投薬を1回だけにしたのだけれど、不注意優勢型の昇平の特徴を考えると、日曜日もやっぱりコンスタントに2回投薬した方がいいのかもしれない・・・と考え始めている。

ただ、行動そのものは、かなり落ち着いていた。
6月に入ってから多動・衝動性がひどくて、いったいどうしたことだろう、と思ってみていたのだが、この日はリタリンが切れてもむやみに動き回ることもなく、ちょっと賑やかだな、程度ですんでいた。
この、状態の変化というのは、いったい何が原因なんだろうなぁ。・・・不思議。

就寝は10時。
もっと早く寝せたいのだけれど、なんとも。

[01/06/25(月) 07:49]

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