昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

みそ汁を捨てる

◎7月3日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 12:30
 
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夕方、保育園にお迎えに行ったら、延長保育の担当は担任のみお先生だった。
みお先生、昇平とさようならのあいさつをしながら「お母さん、ちょっと・・・」と言われる。あ、なにかあったな、とピンときた。(^_^;)

給食の時、時間内に食べ終わろうと一生懸命頑張っていたのは良かったのだけれど、あと少しで食べ終わる、というときに、ほんの少し残っていたみそ汁をゴミ箱に捨ててしまったのだそうだ。
もちろん、それは即座に見つかって、食べ物を粗末にしてはいけないこと、お料理を作ってくれた給食の先生だって悲しむこと、かなりの時間をかけて言い聞かせられたらしい。副担任のみち子先生が書いたメモもカバンの中から出てきた。「おきゅうしょくはなげたり(捨てたり、の意味の東北弁です。笑)しないでください。たべたものをすてたりしないでください。かわいそうです。」メモの片隅には、泣いているジャガイモ君の絵も描いてあった。
ただ、そうやって注意されたとき、昇平は真っ先に「おみそ汁なげてゴメンナサイ」と謝ることができたらしい。今までは、注意されるとパニックを起こしたり、無関係なことばを口にしたり、「昇平くんをやっつけて」などと自分で言いだしていたりしたのだが。
「悪いこと、良いことの区別が少しずつ整理され、すぐに実践できるようになってきたのでしょうか。うれしく思います。」とみち子先生のコメントが、連絡帳に書かれていた。

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ところで、昇平がみそ汁をゴミ箱に捨ててしまった原因だが、実は、家庭にあったのだ。
もともと、昇平はみそ汁が苦手。生まれてからずっと、5才近くまで、ほとんど一度もみそ汁を飲んだことがなかったほどだった。その後、給食が食べられるようになって偏食が減ってきたら、少しずつみそ汁も食べられるようになってきたのだが、汁の中の味噌かすが嫌いで、どうしてもそれは残したがる。
味噌こし器でこしても、やっぱり細かいかすは残ってしまう。
しかたがないので、最後にほんの少し残ったかす(と汁)は残して流しに捨てても良い、ということをやってしまっていたのだ。
自宅でそれを許されれば、家の外でもやるようになるだろう、と想像が及ばなかった、私の大失敗。
そこで、「家でもがんばってみそ汁を全部飲むことにしようね」と昇平に言い聞かせた。昇平、即座に「はーい」。でも、小さな声。・・・よほど今日の注意は応えたらしい。(^_^;)

夕食の時も、もう一度だけ「みそ汁を全部飲もうね」と声かけしたけれど、昇平はちゃんと分かっていたらしく、視線を合わせようとしなかった。おお、やっぱり懲りているんだ。(笑)
実際、一番最後にだったけれど、みそ汁を全部飲み干し、私が気がつかないうちにちゃんと流し台の上におわんを置いていた。一言も文句を言わなかったし、流しにかすを捨てたりもしなかった。
うん。本当によく頑張ったね、昇平!

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失敗することも、時にはある。つまづくことだって、うまく行かないことだって。
でも、そのたびにこんな風に乗り越えていけたら、それは、失敗無しにスムーズに進むよりも素敵なことかもしれない、なんて思ったりもした。
少なくとも、親は感動したものね。(笑)
先生たちと二人三脚、いや三人四脚、もとい昇平も入れて四人五脚で、これからも進んで行けることだろう。先生方、これからもヨロシクオネガイシマス!

[01/07/04(水) 05:46]

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