昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

母が仕事の日

◎7月24日の記録

 リタリン  1回目 7:45  2回目 12:30
 
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火曜日は、母が英語を教える仕事に行く日。
夏休みに入って、とにかく忙しい。
いつもならば昼休みに1時間くらい家に戻って昼食を食べ、夕食用のご飯のタイマーをしかけ、ちょこっとネットを覗いてから午後の仕事に出かけるのだが、昨日はとてもそんな余裕がなかった。
朝8時半に家を出て6時半に帰宅。その間、お兄ちゃんは家でお留守番になっていた。

実はお兄ちゃんは留守番が大の苦手。ただ、さすがに小学6年生になったので大分耐性はついたし、同じ家の中におじーちゃんもいるから、ここ数年はなんとか平気になっている。お友だちも遊びに来ていたようで、母が帰宅するまで寂しい思いをすることはなかったようだ。

でも、家族との交流がほとんどない一日は、やっぱりつまらなかったらしい。(おじーちゃんは日中たいがい外で仕事をしていて、孫と遊ぶとか話をするとかいうことはほとんどない。)
夜、我々が帰宅し、夕飯を食べ終わって2階の部屋に上がると、いつもならずっとひとりでテレビを見ているのに、この夜はテレビをかけながらも昇平とチャンバラごっこに夢中になっていた。
双方が刀を持ってえい! とう! と切りつける真似。
昇平が一番大きくて強い刀を振り回していて、当たると痛いものだから、お兄ちゃんはおどけた様子をしながらもけっこう本気で逃げ回っていた。それを見て昇平がまた大喜び。
兄に刀を取られると「うばい返して! うばい返して!」としきりに言うものだから、「昇平、そういうときは『返せ!』って言うもんだよ」と教えたら、すぐに「返せ! 返せ!」「返してよー!」「返しなさーい!」「こらー、返せー!」と、ありとあらゆるバージョンに変化させて兄に取りすがっていた。
ついに昇平にくすぐられて、くすぐったがりのお兄ちゃんはギブアップ。
刀を奪い返して昇平は大喜びで、またぞろ刀をブンブン振り回していた。<あぶないってば。(^_^;)

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まぁ、とにかく賑やかなことこのうえなかったが、そんな遊びを通しながら、昇平が遊び方を学んでいるのは見えるので、本当に険悪な雰囲気になっていかなければ、私はけっこうそのまま放っておいてしまう。(もちろん、本当に危険が伴っているときには注意するけれど。この日のは、そこまで危険ではなかったから。)
この日も、昇平は兄から「手加減して斬り合う真似のしかた」というのを教わっていたような気がする。
以前、おもちゃのバットとゴムボールを使って、根気強くバッティングのしかたを昇平に教えて、とうとうマスターさせたのもお兄ちゃんだったし。
もちろん、一緒にゲームもやる。
昇平の遊びのお師匠さんはお兄ちゃんなのだ。

最近は、弟と遊ぶよりテレビを見ることのほうがおもしろくなってきてしまったお兄ちゃんだけれど、さすがに一日留守番だったので、弟と遊ぶのがおもしろかったらしい。
これはよいことだ、とこっそりホクホク顔でいた母だった。(爆笑)

夏休みはまだ始まったばかり。
これからも仕事の日にお兄ちゃんに留守番を頼むことも出てくるだろう。
いつもと違った生活は、お兄ちゃんにも昇平にも、いつもとは違ったことを経験させるのかもしれない。
母が仕事で留守をするのも、決して悪いことばかりじゃないのかも、とか思った夜だった。

[01/07/25(水) 05:38]

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