昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

診察日・こぼれ話

◎8月10日の記録

 リタリン  1回目 8:00  2回目 12:30
 
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N病院診察時のこぼれ話を。

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病院の最上階まで行ってみたい、と昇平が言うので、エレベーターで一番上まで行き、階段で下りてきたことは昨日の日記にも書いたとおりなのだが、その後、1階の喫茶店の前を通ったとき、昇平が「ここで食べたい」と言いだした。
時間は10時45分。保育園までは車で30分くらいかかるのだが、それだとちょうど昼の給食時に園に着くことになるし、今日は外で昼御飯を食べさせてから連れて行くつもりで、給食を断ってあったので、少し時間は早いが、ここでお昼を食べさせることにした。

壁一面がガラス張りになっている明るい店内にはいると、昇平はウキウキした様子。
自分から見晴らしの良いテーブルに着いた後、入り口わきのサンプルを見ながら「ジュース欲しい!」。
「うん。でもお昼ご飯だから、別なのも食べようね。ホットケーキがあるよ」と私。
「えっとぉ〜、ホットケーキ。・・・それからぁ、スパゲッティナポリタンとぉ〜・・・スパゲッティボンゴレとぉ〜」
「そぉんなに食べられるわけないでしょ。ホットケーキだけでいいの」
「オレンジジュースも!!」
「はいはい。オレンジジュースもね」
・・・こうやって書いてみると、なんか、親子で漫才やっているようなところもあるな。(笑)

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午前中、昇平はリタリンの影響で食欲がないことが多い。
少し早めの昼食にしたりすると、全然食べる気が起こらなくて、ろくに食べないでごちそうさま、なんてこともしょっちゅう。保育園の給食だけは「全部食べなくちゃならないもの」と思っているらしく、時間が早めになってもがんばって食べてくるのだが。
なものだから、ここでもきっと、ホットケーキを注文したものの、いくらも食べないで「もういらない」と言い出すだろうと思い、私はコーヒーだけを注文して、彼が残したものの処理を引き受けるつもりでいた。

ところがところが、昇平、ホットケーキがやってきたら大喜びで、2枚のうちの1枚をぺろりと平らげてしまった。もう1枚は「お母さん食べて」と言ってきたので、ありがたく私がいただいたが、時間から見て、意外なくらいの食べっぷりだったので、おもわずびっくり。
オレンジジュースもすっかり飲んで、水のコップの氷まで口にしようとしている。
おやおや、今日はいったいどうしたっての?(笑)

母がホットケーキに使ったバターが、まだ残っているのを気にして、これを全部食べちゃって、と言ってくる昇平。
だが、母はカロリーオーバーが気になる!(爆)
バターは、残しておくとお店の人が片づけてくれるんだよ、と教えると、「お店の人が食べる?」と昇平。
どうやら、食べ物を捨てられてしまうのがよほど気になるらしい。(良いことだ。)
「う〜ん。お店の人が後で使うんじゃないかな」と答えると、「あとで、お料理に使う?」と言って、少し安心していた。ふ〜ん。ずいぶんと論理的思考ができるようになってきたんだねぇ。

保育園に着くと、ちょうど給食が終わりかけていた時間帯。
出迎えに出てきたみち子先生に、お昼は食べさせてきたので、昼の薬だけ飲ませてもらうようお願いして、昇平を預けた。
そうしたら、昇平はその後ずっと「お昼にホットケーキを食べたよ」「ホットケーキとジュースだったよ」と言い続けていたらしい。(笑)
連絡帳に、こんなことが書かれてきた。

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 昇ちゃんが登園してまもなく、お昼はホットケーキを食べたのだと聞かされ「先生も食べたいなぁ」と言うと、「明日ね」と言ってもらえました。
 「明日は(ぼくも)お給食食べるね」となぐさめるように言われて、私の方が子どもになったみたいでした。

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***********>(^○^) 大笑い!


今、昇平の中では、何かが急激に成長を遂げているのだろう。
目には見えないけれど、彼を大人にしていく何かが、確実に。

喫茶店に入ったことだって、ホットケーキやジュースを注文したことだって、決して今回が初めての体験だったわけではない。
私たちの住む町にはそう言う店がほとんどないので、あまり機会はないけれど、でも、それでもたまにはそう言う場所でお昼やおやつを食べることはある。
それなのに、今回のホットケーキが特に印象に残ったのは、「お城のような病院の中の喫茶店で食べた」ことと、「お昼ご飯が給食じゃなくてホットケーキとジュースだった」という事実が、彼にとってとても感激的なことだったからなのだろう。
やっぱり、最近一段と状況認知が良くなってきているんだな、と改めて感じたのだった。
診察室で興奮してしまったり、夏祭りでハイテンションになったり・・・ということと、根は同じ現象なのだろう。

夜、旦那にその話を報告してから、「きっと、これからはいろいろなことが今まで以上に楽しめるようになるよ」と話した。
これまでは、珍しいところに連れていっても、今いちの反応で、分かっているのかいないのか、という感じがしていたのだが。きっと、これからは「珍しい場所(楽しい場所)に来ているんだ!」という気持ちで、これまで以上にしっかりと体験を自分のものにできるようになってくるだろう。

すると、旦那が何故か苦笑して「夏休み最後のディズニーランドはすごくなるんだろうな」と一言。
う・・・確かに。(^_^;)
保育園の夏祭りであれだけハイテンションになったのだから、ディズニーランドなんかに行ったら、それこそものすごいはしゃぎぶりになることだろう。
これは、しっかり計画を練ってから行かなくては!

・・・でも、こういう『傾向と対策』なら、楽しくて良いな。(*^^*) とやっぱりお気楽に考えてしまう、脳天気な母なのであった。(笑)

[01/08/11(土) 07:19]

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