昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

従兄弟が泊まりに来る

◎8月11日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 14:50(危なく飲ませ忘れるところだった)
 
   ☆★☆★☆

夜、同じ町内に住んでいる義姉一家が夕食を食べに来た。
毎年お盆の恒例行事。
甥っ子のFくんはそのまま残って泊まっていくことになっていたので、お兄ちゃんは朝からワクワクしていた。
Fくんとお兄ちゃんはひとつ違いの従兄弟。本当に仲のよい友だち同士のようなのだ。

昇平もFくんたちが来るのは大好きなのだけれど、今年は、いつにもましてそれがはっきりしていた。
夕食パーティだと聞かされてはしゃぎ、Fくんたちが来るのだと聞いてはしゃぎ、食事が始まるともうテンションが上がりっぱなしで、クルクル回るは、チョロチョロ動き回るは、寝転がってタンスを蹴飛ばすは、枝豆の豆を「むくこと」に熱中するは、ジュースを自分で勢いよくついでこぼすは、ひっきりなしにおしゃべりするは・・・ホント「もっと落ちつきなさい!」と言いたくなる状態。
やっぱりいつもと違う出来事があると、もろにその影響を受けて、テンションが上がってしまうようになっている。状況認知力が伸びてきたための現象なのだ。

夜、庭で花火をする頃には興奮も最高潮。
時々泣き出しそうな声になっていたところを見ると、興奮しすぎて疲れてしまったらしい。(^_^;)
でも、本当に楽しくて、夜寝るときには、とても満足そうな昇平だった。

   ☆★☆★☆

昇平、Fくんたちが来ると聞かされていたものの、彼らが家に来たときには、本当にそうなのかな? と思ったらしい。
Fくんのところへまっすぐに近寄っていくと「あなた、お名前は?」と自分から聞いていた。
これにはビックリ。
昇平がこんなふうに他人の名前を質問したのは初めてのことなのだ。(少なくとも、家では初めて。)
言葉づかいが少しお姉っぽいというか、年配の女性みたいな言い方だったのがちょっと面白かったけれど、とにかく相手の名前を尋ねることに成功し、「Fくんだよ」と教えてもらうと、満足して安心したようにはしゃいでいたのだった。

義姉夫婦は夜、家に帰っていったが、Fくんはそのまま残って我が家にお泊まり。
これも毎年夏の恒例行事。
Fくんが「昇平くん、一緒にお風呂に入ろうか?」と言ってくれる。
昇平、テンションが高くてなかなか言われていることに気がつかなかったが、やっと聞かれている内容が理解できると「Fくんとお兄ちゃんと一緒に入る」と答えた。
実際、3人でちゃんとお風呂に入っていた。

お風呂から上がると、兄たちは別室に敷かれた布団のところへ。
すると、それを見た昇平「ぼくも一緒に寝る!」と言って、駄々をこねだした。
う〜ん。ほんとに社会性が伸びたわねぇ、昇平。(^^)
でも、さすがにお兄ちゃんたちに昇平の子守まで任せるのは気の毒なので、「昇平くんは、お母さんといっしょに寝よう。お母さん、昇平くんが隣で寝ていないと寂しいよ」と説得してみたら、ぴたりと駄々が止まった。
自分から、とんとんと寝室へ続く階段を上がり始める。
ほんとに・・・ホントに大人になってきたわね、あんた。(@_@)

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最近、目には見えない何かが確実に変わって大人になってきた、と感じられる昇平だけど、その「何か」というのはどうやら「社会性」らしいな、と思いついた夜だった。

[01/08/13(月) 07:30]

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