昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

東京ディズニーランド・レポート その2

◎8月24日の記録

 リタリン  1回目 6:15  2回目 12:00  3回目 17:30(特別追加)

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さて、メインストリート・ハウスで『ゲストアシスタンスカード』の発行を依頼したわけだけれど、手続きそのものはいたって簡単だった。
まず、ラミネートされたカードを見せられて、この中のどれかのアシスタンスが必要か、と聞かれた。
車椅子などが必要である、とか、音源の近くに位置したい、とか3つほどの項目があった。
「いいえ」と答えると「では、列に並ぶことはできますか?」と聞かれたので、「それが一番大変なんです」と答えた。その後、1つ2つの確認をして、カードの使い方の説明を受けた後、カードが発行された。
カードそのものは11センチ×10センチくらいの紙を二つ折りにしたもので、外から見ると、特別なカードとはとても見えないようなかわいらしいもの。
中を開くと、左側には「アトラクションご利用前にこのカードをキャストにご提示ください。」と書かれていて、ゲスト氏名のところに昇平の氏名、アシスタンス内容というところには「待ち時間経過後 専用の入り口よりご案内」と印刷されている。有効期限に2001.08.24の日付。
右半分は表のようになっていて、アトラクション名や利用時間(つまり、アトラクションに再来する時刻)をキャスト(ガイド役)が記入するようになっている。

発行手続き自体は10分とかからなかった。
最後に係の女性が「楽しんできてね」と昇平に声をかけてくれた。
昇平自身はそれに返事することはできなかったけれど、私たちは、なんだかとても嬉しい気持ちになった。

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ちなみに、このゲストアシスタンスカードは、事前に電話で予約できるらしい。
そうすれば、メインストリート・ハウスでこちらの状態を説明したりすることもなく、カードを受け取ることができるのだろう。また、一度発行してもらったアシスタンスカードは持ち帰ることができ、次回、メインストリート・ハウスで提示すれば、また使うことができるらしい。
ゲストアシスタンスカードの予約電話番号は、以下の通り。

 045−683−3333 東京ディズニーリゾート総合予約センター

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メインストリート・ハウスを出て、スタンドでチケットホルダーを購入する。
この4月から、TDLは完全パスポート制になったので、アトラクションの入り口でチケット提示する必要がなくなり、それに従ってチケットホルダーも必要なくなったのだが(でも、園内にはチケットホルダーを首から下げている人の姿はちらほら見かけられた)、私たちはアシスタンスカードを出し入れしなくてはならないので、チケットホルダーをひとつだけ買うことにしたのだ。
家から持っていったTDLの地図のコピーや、当日、園の入り口で配られたガイドパンフレットを入れられるよう、大判のもの(15センチ×20センチくらい、縦長。紐で首から下げられる。)を選んだ。ミニーのイラストが描かれた、クリアタイプのもの。大きめで少し邪魔だったが、地図やカードを頻繁に出し入れしていたので、とても便利だった。

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昇平、この頃にはもう待ちきれなくて、「早く遊ぼう!」「早く遊ぼう!」を連発。
でも、ゆっくり遊ぶために、まずはお土産を買う。「お土産を買ってコインロッカーに預けたら、あとはいっぱい遊ぶからね」と説明したら、納得してもらえた。う〜ん。ホントに物わかりが良くなったなぁ。(^^)

さぁ、お土産も買ったから、あとは本当に心おきなく遊ぶだけ。(笑)
まずは、今回昇平が一番楽しみにしていた「シンデレラ城ミステリーツアー」に向かう。

私が最後にTDLを訪れたのは、確か13、4年前のこと。
当時から比べたら、パーク内の樹木は育っていたし、シンデレラ城もぐっと年季が入って、ちょっと本物の城らしくなっていた。(笑)

ミステリーツアーには35分待ちの表示。
さっそく、シンデレラ城のキャストのお姉さんをつかまえて、アシスタンスカードを見せる。すぐに「あ、はい、分かりました」と返事。こちらは何一つ説明する必要がなかった。ただ、こちらの人数を言って、キャストが一度中に入って上からの指示を仰いでくるのを待っていただけ。
戻ってきたキャストは、このアトラクションが地下を20分くらい自分の足で歩かなくてはならないこと、暗いところを通ることなど説明し、「大丈夫ですか?」と確認してから、35分後の時間をカードの書き込んで「この時間にここに戻ってきて、近くにいるキャストにこのカードをお見せいただければ、すぐにご案内します」と言ってくれた。
どう見てもまだ20代前半の若いキャストだけれど、きちんと研修を受けてきた対応。これは、どのアトラクションのキャストにも共通していて、ほとんどまごつくことなく対応してもらえたので、TDL社員教育の徹底ぶりには心から感心させられたのだった。

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行く先々で、すぐには遊べないものだから、昇平はそろそろ我慢の限界。
そこで、大急ぎでトゥーンタウンへ向かった。

ここは小さな子供向けのエリアで、自由に入って遊べる家や設備の多いところ。
転んでも痛くない、堅めのスポンジのような素材でできた地面の、小さな公園もあって、柔らかい彫刻(だから、ぶつかっても怪我をしない)などで遊ぶ子どもたちの姿も多く見られた。
昇平は「グーフィーのはずむ家」に入りたがったが、ここはトゥーンタウン内でも人気の高いアトラクションなので、25分待ちの列。
ここは後でまた来ようね、ということにして、待ち時間なしの「ドナルドダックのボートハウス」に入った。その後、柔らかい公園でひと遊び。

台風一過の空からは日射しが照りつけ、パーク内はかなりの暑さ。
のどが渇いたので旦那がワゴンからドリンクを買おうとしたが、なんと20分以上たってもまだ順番が回ってこない。
結局、ミステリーツアーの時間が迫ってきたので、ドリンクを買うのは後にして、シンデレラ城に向かった。
時期にもよるが、できるだけ無駄なく行動したいと思ったら、とりあえずミネラルウォーターかジュースのペットボトルを、ドリンクホルダーに入れて家から持ってくるのが懸命だな、と思った。(ちなみに、パーク内に缶ジュース類やお弁当・菓子類の持ち込みは不可。ペットボトルはOK。)

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さてさて、いよいよ本当にミステリーツアーに参加。
先のキャストとは別の、若いおにーさんが担当キャスト。
これも、アトラクション全体に言えていたことだが、キャストはけっこう頻繁に交代している感じ。
だから、アシスタンスカードを受け付けてくれたひととは別のキャストに当たることも多いので、一言、「時間になったので来ました」と言ったほうがスムーズかもしれない。
ここでは、まだそれが分からなくて、ただ黙ってカードを出したら、初め、アシスタンスカードで受け付けに来たのだと勘違いされてしまった。 <でも、すぐに気がついてもらえたけど。(^_^;)

アシスタンスカードで順番が来たゲスト(客)は、別の入り口から案内される。
たいていは、皆が並んでいるところとは別の入り口から、ぐるっと回り、皆が入る入り口のすぐとなりの場所から合流できるようになっている。
だから、並んで待っている人たちにしてみれば、『おや、変なところから案内されてきた人たちがいるな』と思うのだろうが、ちょうどVIP扱い(?)のお客様のように見えるので、特に文句は出てこない。
さりげなく案内されるので、そこに我々が現れたことに気がつかないゲストも多いようだった。
実際には、私たちも、その時の他のゲストと同じ時間待っていたことにはなるのだけれど、だからといって、同じルートから追い越すように先頭に案内されたら、まるで順番抜かしされたように感じられて、他のゲストは面白くないに違いない。
よく考えてある案内方法だなぁ、と思った。

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シンデレラ城ミステリーツアーというのは、魔王に支配された城の中を、ガイド役のキャストについて歩いて、最後、魔王と対面し、死者をよみがえらせて世界をのっとろうとする魔王を、勇者(ゲストのひとり。たいていは子ども)が伝説の光の剣で倒し、城に平和を取り戻す、という体験型アトラクション。
ガイド役のセリフが大仰なので「わざとらしい」と言う人も多いけれど(^_^;)、でも、私は大好き!
もし許されるのならば、私自身が勇者になって、光の剣を構えて魔王を倒しに行きたいくらい。
でもなぁ、○十歳の女勇者というのは・・・許してもらえないだろうなぁ、さすがに。(爆笑)

昇平は、TDLに行くと分かったときから、このツアーを楽しみにしていて、「絶対に勇者になって魔王を倒す!」と張りきっていたのだが、一歩、城に足を踏み入れてみたら、中は暗くておどろおどろしい雰囲気。壁の鏡には魔王が現れて、呪いの言葉を吐くし・・・。
かくて、昇平、あっさりと勇者になるのを諦め、旦那の背中におんぶしてしがみついてしまった。(笑)
さらに、城の奥に進むに連れて、気味悪い雰囲気は増し(女子中学生のグループが一緒で、彼女たちがまた真面目に怖がってくれるんだわ。おかげで、しらけた雰囲気が漂わなくて、とてもグッドでした。笑)、昇平はついに旦那の背中から下りて、私の背中に回り、私のTシャツに頭を突っ込んで出てこなくなってしまった。(爆笑)
どんなに言い聞かせても、何をしても、絶対に出てこない。「お父さんが勇者になって魔王をやっつけて〜!」とTシャツの中から哀願してくる。(^_^;)
あまりにその様子がすごかったのか、別のキャストが現れて、「大丈夫?」と声をかけてくれた。
もしもダメなときには、そこから非常出口へ案内してもらえたのだと思う。
でも、結局はなんとか魔王の前までたどりつき、勇者役の子どもがキャストと一緒に光の剣を取り上げたので、私は素早く昇平をTシャツから引っぱり出し、抱き上げて「ほら、勇者が光の剣で魔王をやっつけるよ!」と指さした。
昇平、光の剣が輝き、魔王が姿を消す瞬間を何とか見られた様子。
たちまちニコニコの笑顔になり、他のゲストたちと一緒に勇者役の子へ拍手をしていた。
そして、言ったことが良い。「ぼく、ずっとガードしていたよ」
ホントだねぇ。完璧なガードだったから、魔王はキミに全然手出しできなかったんだよねぇ。(爆笑)

魔王の部屋を出たところで、勇者役をやってくれた子の表彰式。なんと、小学1年生くらいのかわいい女の子だった。
ヒロインの称号とメダルを授与され、皆から拍手されて、ちょっと照れくさそうな彼女。
それを見て、昇平が「ぼくも表彰されたい。メダルが欲しい」と言い出す。
でも、「キミはずっとガードしていたからもらえないんだよ。もっと大きくなって、魔王が怖くなくなったら、勇者をやってメダルをもらおうね」と話して聞かせたら、あとはもう何も言わなかった。
確かにその通りだと思ったんだろう。(笑)
でも、そのあと何度も「魔王をやっつけたのは女の子? ヒーローじゃなくて、ヒロインだったの?」と言っていた。
きっと、女の子が魔王をやっつけた、というのが、彼にとってかなりのインパクトだったんだと思う。
そうそう、これからは女の子だってちゃんと闘う時代なんだからね。がんばるんだぞ、男の子。(爆笑)

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ミステリーツアーが終わったところで、旦那がワゴンにドリンクを買いに行ってくれる。
私と昇平は、ガラス工芸展で土産物を選んでから、ベンチに座って旦那を待った。
約30分後、ミネラルウォーターのボトル4本と、パインカスタード味のスプリングロール(春巻き)2本を抱えて旦那が戻ってくる。ワゴンは相変わらず混んでいたという話。(^_^;)

ガラス工芸展で買ったもの。高さ5センチくらいの白と青のユニコーン。私自身のお土産。
そう。私は知る人ぞ知る、ユニコーン・コレクターなのだ。(爆笑)

   〜以下、次回に続く〜

[01/08/27(月) 10:08]

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