昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

東京ディズニーランド・レポート その3

◎8月24日の記録

 リタリン  1回目 6:15  2回目 12:00  3回目 17:30(特別追加)

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シンデレラ城ミステリーツアーを終え、咽の渇きも癒せたので、今度は次の予定アトラクション「ウェスタンリバー鉄道」へ向かう。

実は私、事前にガイドブックを読み込んで、一応のスケジュールを頭の中で立ててきたのだ。できるだけ無駄なく動けるために。
また、アシスタンスカードの待ち時間の間、付近に時間つぶしができる場所の見当もつけていた。
案の定、ウェスタンリバー鉄道は25分待ち。
車掌さんの格好をしたキャストにカードを提示し、再訪の時刻を書いてもらって、すぐ近くにある「スイスファミリー・ツリーハウス」へ向かう。

「スイスのロビンソン」は映画を見たことはないし、原作を読んだこともなかったが(旦那は読んだことがあると言っていた)、アニメ「南の島のフローネ」の原作だから、私としてもなじみ深い感じ。
それに、私は何と言っても子どもの頃から漂流ものが大好きだったのだ!
旦那を説得して昇平と3人で木の上の家へ向かったのだが、実際には、昇平のほうがこの木の家を気に入ってしまって、見終わったあと、もう一度入っていきたい、と言い出した。
ウェスタンリバー鉄道の時間が迫っていたので、まずそちらへ回り、その後で、もう一度ツリーハウスに登った。

ウェスタンリバー鉄道も面白かった。
別案内で車両の最後尾に乗せてもらい、ゆっくり楽しむことができた。
昇平は、洞窟の中の恐竜の世界がちょっと怖くて、でも印象的だったらしい。

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その後、今度は隣のウェスタンランドに移動して、いかだでトムソーヤー島に渡り、岩のぼりや洞窟探検をした。
はっきり言って、昇平が一番生き生きしていたのがこの場所。
人はパーク内の他の場所ほど多くはないし、緑はあるし、岩も(作り物だけど)あって、自然豊かな雰囲気。
その岩の間の細道を登ったり下りたり、シーソーのように動く岩に乗ったり、回転する岩に座ったり。
田舎育ちだけあって、やっぱり自然の多い場所の方が好きなんだなぁ、と思いながら眺めた。

ちなみに、このアトラクションを強く勧めてきたのは旦那。
自分自身、人混みが苦手なので、こういう自然豊かな場所だと落ちつくのだそうだ。
親子というか、なんというか(笑)。同じようなタイプの人間の気持ちは、よく分かるらしい。
島には特に遊ぶものもないように見えたので、私は心配していたのだが、行ってみて大正解の場所だった。
結局、ここで1時間以上も過ごした。

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お腹が空いたので、いかだでウェスタンランドに戻り、隣のクリッター・カントリーに移動して、「グランマ・サラのキッチン」で夕食。
まだ5時を回ったばかりで店内は空いていた。
店内の随所にかわいい小動物の家や足あとがあるものだから、旦那が食事の注文をしている間、私と昇平とで店内を散策して遊んだ。
昇平は、かわいらしい動物の家に何としても入りたくて、だいぶがんばっていた。(笑)
注文したのは、ハンバーグプレートとビーフシチュープレートとスペアリブプレート、それにアイスティーとコーラ。セットプレートは、サラダとクルミレーズンパンが付いて980円也。TDLの中ではお手軽な感じ。味もけっこう良かった。
この店は席数が多いので混雑時にもけっこう座れるのだ、と情報サイトに載っていた。
歩き回り、遊び回って疲れてきた私たちには、テーブル席にゆっくり座って食事が出きるのは、なによりありがたかった。

夕食を食べる直前に、3回目のリタリンを飲ませた。
これに関しては、主治医に電話で許可を得てある。
夜遅くまで遊ぶので、夕方服薬してもちゃんと眠れるでしょう、と主治医は言っていたが、実際その通りだった。
トムソーヤー島のあたりから、薬が切れて落ち着きなくなっていた昇平だが、食事が終わる頃にはまた落ち着きを取り戻した。

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さて、お腹もいっぱいになったし、また行動開始!
昇平のリクエストに従って、トゥーンタウンに戻る。

メインストリートには、敷物を広げてパレードの場所取りをしている人の姿がたくさん見られた。時間は6時前。パレードは7時半からだから、2時間近くもこうして場所取りしているのかぁ!
後で、一緒に行った子供会のお母さんから聞いた話だが、沿道では人並みでまともにパレードを見ることができず、彼女は何と、我が子を肩車して見せたのだという。その子はもう小学5年生。いくら細身の女の子とは言え、母は強しだなぁ、と感心してしまった。(^_^;)

とにかく、パレードをまともに見るためには、早くから良い場所でスタンバイしている必要があったのだが、昇平連れで長時間待っていられる自信がなかった。アシスタンスカードも、パレードには効かないし。
というわけで、我々はアトラクションを有効に回ることの方を選んで、パレードは見なかったのだが、幸運なことに、昼のパレードはウェスタンリバー鉄道の上から、夜のパレードはミクロアドベンチャーの待合い室で、ちらりと見ることができたのだった。
光り輝くフロートの上からミッキーとミニーが沿道のゲストにキスを振りまいている様子が見えて、昇平も喜んでいた。

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トゥーンタウンでは、先に一度諦めた「グーフィのはずむ家」がまだ25分待ちの状態。
入り口のキャストのお姉さんにカードを提示してから、「チップとデールのツリーハウス」というのを見に行った。
スイスファミリーでも木の家に登ったし、トムソーヤー島でも、トムの家は木の上にあった。
なんか同じようなものを登ってばかりいるなぁ(しかも、喜んで。)とか思って、なんだかおかしくなった。(#^.^#)

「グーフィのはずむ家」で感心したのは、キャストから「お子さまに合わせて、ひとりで家を貸しきりにして遊ぶこともできますが、お一人の方がよろしいですか? それとも他のお子さんと一緒に入っても大丈夫ですか?」と聞かれたこと。
昇平は別に他の子がいても何でもなかったが、自閉の子のなかには、他の子どもがそういう場所に一緒にいるのを嫌う子もいる。そういう子たちへの対応の仕方も徹底しているわけだ。(受付時のキャストは別の人だったが、彼女も同じことを聞いてきた。)

例によって別ルートからはずむ家の入り口へ案内されたが、私とキャストの話を聞いて、昇平はキャストが自分に便宜を図ってくれる人だと気づいた様子。
私と手をつないで歩きながら、もう一方の手でキャストのお姉さんと手をつないだ。
お姉さん、あらっという顔をして、にっこりする。
その後、入り口で順番を少し待ったのだが、その間も、また家の中に入ってからも、キャストのお姉さんは昇平をとても優しく面倒見てくれた。(親は一緒に入れない)
はずむ家で遊ぶ時間は約3分と短くて、ちょっともの足りなかったが、床も家具もフワフワの家で、昇平はとても楽しそうに遊んでいた。

昇平はもう一度はずむ家で遊びたがっていたのだが、だんだんあたりがたそがれてきたし、回りたいアトラクションは早く見て回らなくては、と思ったので、「今度はトゥモローランドに行って、お父さんの見たいアトラクションを見てこよう」と言うと、あっさり納得して歩き出した。
とにかく、TDLでの昇平は物わかりが良くて、一緒に行動するのが楽だった。
親のそばを離れて迷子になることもなかったし。
ちゃんと場面に合わせた行動がとれるようになってきたんだな、と思うと感動だった。

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トゥーンランドでお兄ちゃんたち3人組とすれ違った。
彼らは「カリブの海賊」に何度も乗り、「スペースマウンテン」「スターツアーズ」「スターゲート(ゲーセン)」にも行ってきたらしい。これから「ガジェットのゴーコスター」に乗りに行くんだ、と張りきって歩いていった。
彼らは彼らで楽しく遊び回っているようだった。

   〜以下、次回に続く〜

[01/08/28(火) 06:59]

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