昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

東京ディズニーランド・レポート その4

◎8月24日の記録

 リタリン  1回目 6:15  2回目 12:00  3回目 17:30(特別追加)

   ☆★☆★☆

さて、夕食後は最後のエリア、トゥモローランドへ。
(ところで、どうでも良いことだけれど、TDLに行ってから、昇平はトウモロコシを「トゥモローコシ」と呼ぶようになってしまった。文字から来た連想だけど、ことば遊びをするようになったところが進歩!)

トゥモローランドのアトラクションは、昇平と言うよりは、我々夫婦2人の希望に合わせたもの。
なにしろ、私たちは大学でSF研究会なんぞにおりましたんで、SF物は大好きなんでございます。(笑)
まずは、2人一致して見に行きたかった「スターツアーズ」へ。
例によって待ち時間があって、25分。
NASAのユニフォームみたいな制服を着たキャストのお姉さんに、ゲストアシスタンスカードを提示して、再来時刻を記入してもらい、外で、ぶらぶらと時間をつぶす。
ショップを外からのぞいたりもしたが、結局中には入らなかった。
お土産は、パークに入るときにワールドバザールの中で買っただけ。(あ、シンデレラ城の下のガラスショップで、私が自分用の小さいお土産をひとつだけ買ったけれど。)リタリンが効いている間、昇平はあまり食欲がないので、結局、おやつやドリンク類もあまり買わなかったし。
TDLに行ったわりには買い物は少なくて、けっこう経済的に回って歩いていたような気がする。(笑)

   ☆★☆★☆

時間になったので、「スターツアーズ」の入り口へ。
先に受付してくれたお姉さんがまだいて、他のキャストに交代して、自分自身で私たちを案内してくれた。
別入り口から入り(おそらく、職員用出入り口)、エレベーターを使って、搭乗口(入場口のドア)のすぐ前まで連れていってもらった。
エレベーターの中でお姉さんと少し話をした。私が「アシスタンスカードシステムのおかげでとても楽しく回れています。ありがたいです〜」と言うと、「パーク内のすべての場所でこれを徹底させてしまったってところが凄いと、私たちも思っています」というお姉さんの返事。まったく同感なり。
今日のパークの混雑は、先日通過していったばかりの台風の影響なのだ、とも教えてもらった。台風で来園を見合わせていた人たちが、台風が通過したので、どっと繰り出してきたらしい。
この途中、昇平はまた、キャストのお姉さんと手をつないで、またお姉さんを喜ばせていた。
キャストが自分たちを助けてくれる人なのだと、完全に理解したのだ。
でも、これでキャストが「お兄さん」だったら、やっぱり手をつなごうとしたのかなぁ??? ちょっと疑問。(笑)

   ☆★☆★☆

「スターツアーズ」自体は、映画「スターウォーズ」ファンならば応えられない出来栄え。
もう、最高でした〜! 楽しかった!! 面白かった!!!
スクリーンの映像に合わせて、まるで本当に宇宙船でフライトしているように椅子が動くのだけれど、まったくそんなふうには感じられない。臨場感もバッチリで。
「いけーっ! そこだーっ!」「いいぞーっ!!」「わぁお、最高〜っ♪♪♪」・・・と、BGMの大音量に紛れてひそかに叫んでいたのは私でした。(爆笑)
ああ、もう一度行きたい。(^^)

昇平もけっこう楽しんでいたけれど、あまりリアルな発進シーンなので「本物なの?」と私にささやいてきた。「違うよ。本物みたいに見せているだけだよ」と小声で教えたら、それで安心して映像を見始めたけれど、敵宇宙船の攻撃を受け始めたときには、本気で焦った顔で「これ、本当じゃないの?」とまたささやいてきた。
まっ、本当にそれくらいリアルだったのよね。(^_^;)
出口のところで作業していた、ロボットのR2D2に、昇平が自分から「バイバーイ」と手を振ったのが、微笑ましかった。(*^^*)

   ☆★☆★☆

この後、アトラクション「ミクロアドベンチャー」の待ち時間(こちらは40分)の間、「スターゲート」というゲームセンターで時間を過ごした。昇平は戦闘機型シューティングゲームがめちゃくちゃ上手かった。これは兄仕込み。はっきり言って、母より上手かったので、ビックリ。
「ミクロアドベンチャー」の方は、ちょっと期待はずれだったかなぁ〜。(苦笑)
立体眼鏡をかけてみる、3D映画なのだけれど。
確かに、かなり立体的には見えるが、元SF研の2人を納得させるには、もう一息というところ。(笑)
昇平は立体画像が目の前に迫っては爆発したりぶつかりそうになったりするので、すっかり怖くなって立体眼鏡を外してしまい、それでも怖くて、ずっと私の手を使って目をふさいでいた。(^_^;)

   ☆★☆★☆

これを見終わったところで、時刻は8時半少し前。
もうじき花火も上がるし、昇平もすっかり疲れて、バスに帰りたいと言いだしていたので、ゆっくりと駐車場に向かって歩き出す。
昇平はもう歩く気力無し。旦那や私に交代でおんぶされていた。

昇平には、お土産に光の剣を買ってやりたかったので、しばらくパーク内をウロウロする。結局、売っていたのは、我々が出てきたトゥモローランドのスタンドだと分かり、買いに行くのは旦那に任せて、私と昇平はワゴンでハニーポップコーンを買って、それを食べながら待っていた。
「ミレニアム・シンフォニー・イン・ザ・スカイ」と呼ばれる300発の花火は、トゥモローランドの入り口あたりに立って3人で眺めることができた。
シンデレラ城の上に広がる色とりどりの花火。本当に綺麗だった。

昇平のお土産も買ったことだし、私も昇平もすっかり疲れ果ててしまったので、後はまっすぐバスに戻った。
お兄ちゃんたちとの待ち合わせ時刻は9時半なので、旦那はパーク内に残った。
バスの出発は夜の10時。やれやれ、面白かったけれど、疲れたなぁ〜、とバスの座席に腰を下ろした。

   ☆★☆★☆

今回、本当に、いろいろなところで助けてもらったアシスタンスカードだったわけだが、これを使うことによるデメリットも若干あった。
例えば、「スターツアーズ」では、待っている時間中、ずっと建物の中を歩いていき、ゲストたちが宇宙船の乗客であるような気分になるよう、工夫を凝らしたディスプレイを眺められるようになっていた。
そこにはR2D2やC3−POのロボットたちもいたはずだったのだが、私たちは別入り口から案内されたので、それらを一切見ることができなかったのだ。
列に並ぶ苦痛からは開放されたけれど、その分、ちょっとばかり失うものもあった、ということ。
次回、TDLに行ったときには、昇平ももう少し我慢ができるようになっているかもしれないから、そのときにはここをアシスタンスカード無しで挑戦してみることにしよう、と心に決めたのだった。

本当に、そんなふうに、少しずつ並んで待つことにも慣れていって、いつかはアシスタンスカード無しでTDLを楽しめるようになればいいなぁ、と考えている。

   ☆★☆★☆

【余談】
我々の乗ったバスは、夜10時少し過ぎに、無事全員を乗せてTDLを発車した。
昇平は一日の疲れが出て、私の腕の中でたちまち熟睡。う・・・重い・・・。
でも、私も疲れていたので、昇平を抱いたままうつらうつらと眠り始めた。
車内の人たちは、半数は同じように眠り、半数はバスのテレビでビデオを見ていた。

夜中の12時過ぎ。
ひとりの子どもが、ふと窓のカーテンを開けて、外をのぞいて叫んだ。「あれっ!? まだディズニーランドにいるぞ!??」
皆、あわてて外をのぞいたら、本当に、まだTDLの駐車場の中。後ろにはシンデレラ城がそびえている。
これにはビックリ。
夜10時の閉園まで遊んでいたゲストたちが、いっせいに車やバスで帰路についたものだから、駐車場を出るところで混雑してしまって、車が動かなくなっていたのだ。
結局、TDLの駐車場を出られたのは夜中の1時過ぎ。
その後、東北自動車道に入ったが、今度は福島県内に入ってから交通事故のために通行止めの大渋滞。そこでもまた2時間以上、立ち往生してしまって、結局、予定より5時間半以上遅れて、朝の8時半に梁川に帰り着いたのだった。
はぁ〜・・・疲れた。

バスに乗りっぱなしだったのももちろん疲れたが、何と言っても、昇平を抱いて寝ていたのがきつかった。
途中からは膝枕に移したが、もうすっかり重くなっているので、長時間やっていると腰に来るのだ。
翌日からは足腰が筋肉痛で、実は、今もまだ直りきっていなかったりする。(苦笑)

まぁ、最後にいろいろとハプニングもあったけれど、アシスタンスカードの助けも借りて、楽しく過ごしてこられたTDL。
私たちがこれだけ楽しんでこられたのも、ひとえに星空掲示板の皆様のおかげです。アシスタンスカードの情報や、パーク内のさまざまな情報、TDLでの効率よい動き方などを教えてくださって、本当にありがとうございました。
近いうちに、このTDLレポートは、ポイントをしぼった独立ページにまとめて、しましま島内に収録しようと考えています。
一組でも多くの障害児の家族が、私たちと同じように、TDLを楽しんでこられるように。

皆様に、心から感謝申し上げます。

   Thank you for your kind and warm hearts.


   〜東京ディズニーランド・レポート 完〜

[01/08/30(木) 05:44]

[表紙][2001年リスト][もどる][すすむ]