昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
デパケンを処方される
◎9月3日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 13:00
デパケン 1回目 −− 2回目 17:00
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児童相談会に行った後、昇平を保育園へ送り届け、午後一番でM病院の診察を受けた。
・・・いや、昇平がいないのだから、「診察」ではなく「相談」になるのか。
先日N病院で受けてきた脳波検査と脳のCTの所見を聞くために。
実は主治医のY先生、この日、午後2時から私たちが参加してきた相談会に医者として出る予定。
それが分かっていたので、無理を承知で頼み込んで、午後一番の1時半に相談を入れてもらったのだった。
だから、余計な話は一切なし。
検査結果やCTの写真もあらかじめ渡してあったので、話はトントンと進んでいく。
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Y先生、分厚い脳波検査結果を開きながら、「やはり若干問題が出ていますね」とおっしゃった。
安定しているはずの睡眠脳波に、約3分おきくらいに1.5秒程度の脳波の乱れが出てくるのだそうだ。
脳波の乱れというのは、てんかんが起こるときの脳波と同質のもの。
ただ、てんかんの発作の時には最低でも3秒の乱れが起こるのだそうで、昇平くらいの脳波の乱れの場合は、てんかんとは呼ばないのだそうだ。
原因は、やはり脳の未熟から来るとのこと。
脳のCTは異常なしと出たが、まだまだ発達途中・・・言ってみりゃ、やっぱり未熟で幼い脳、ということらしい。同年代の子どもと比べても幼いのかどうか、そこまでは聞かなかったけれど。
さて、この脳波の乱れは、発作は引き起こさないものの、衝動的な行動や興奮しやすい状態を引き起こしている可能性があるのだそうだ。
リタリンでは、この乱れを押さえることはできない。
というわけで、抗てんかん薬であるデパケン(パルブロ酸ナトリウム)を投与することになった。
こちらは朝と晩の2回。1回の処方量は100mg・・・と言われたのだと思うけれど、なにぶん、双方で急いで話をしているので、きちんと確認するのを忘れてしまった。(^_^;)
次回、ちゃんと確かめることにしよう。
ちなみに、デパケンは副作用として、眠気、不注意、集中困難の増加の他、肝障害などを起こす可能性はあるのだが、昇平に処方される量は、通常、てんかんに処方される量の1/3以下なので、副作用の危険性はほとんど無いだろう、と言われた。
とはいえ、薬を受け取ったときに「なにか異常があったときには、すぐに病院に連絡してくださいね」と念を押されたけれど。
もちろん、こちらもリスクは覚悟の上の増薬だから、しっかりと昇平の状態は観察するつもりでいる。
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以前、この日記でも書いたけれど、私たちだって決して喜んで薬を増やすわけではない。
毎日リタリンを飲ませ続けているリスクに加えて、また新しい薬なのだから。
でも、昇平の衝動性は、いつまでたってもなかなか落ちつかない。
特に、普段と違う場所に行ったとき、普段とは違ったイベントを体験するとき、昇平の興奮ぶりはかなりのものになってしまう。リタリンではとても押さえきれないくらいなのが、見ていて分かる。
そこへもって、脳波検査をしたら異常波が出ていた、と言うのだから、しかるべき薬を投薬するのが本人のためだろう・・・と思うのだ。
ちなみに、デパケンはすでに3日分飲ませてみた。(今現在は昇平が発熱したので休薬中。副作用ではなく、いつもの扁桃腺。)
リタリンを飲ませたときほど、はっきりした効果はまだ見えていない。・・・まあ、昇平は普段はそんなに興奮するたちではないから、なおさら見えにくいのだろうとは思うけれど。
少し長い目で効果を確かめていく必要がありそうだな、と思っている。
これが良い方向につながっていけばいいな・・・。
[01/09/08(土) 14:42]