昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
手順表(行動チェック表)
◎10月5日の記録
リタリン 1回目 7:30 2回目 12:00
デパケン 1回目 7:30 2回目 19:30
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昇平は最近けっこう早起きで、7時頃には目を覚ましていることが多いのだが、たいてい着替えにものすごく時間がかかる。
着替えの手順そのものは頭に入っているし、自分で着替える能力もあるのだが、ついついビデオを見たり、本や漫画を読んだり、おもちゃに手を出したり・・・とにかく、ありとあらゆることに気持ちを奪われて、着替えが中断してしまうので、全然着替えが進まないのだ。
こちらが頻繁に声かけしても同じこと。下半身裸のままで、いつまでもぼーっと転がっていたかと思うと、私に声かけられて着替えの途中だと思いだし、せっかくはいたパンツを脱いでしまうこともある。(自分がどこまで着替えていたのか忘れてしまっているのだ)
以前使っていた、母が布団をたたむのと競争、という手段も、最近は飽きてしまって効果がない。
というわけで、起きてから30分以上たってもまだ着替えが終わっていない、という状態が毎朝なのだった。
小学校に入学したら、今よりずっと早く家を出るようになるのだから、着替えをなんとか早くできるようにしないと・・・と考えていて、ふと思い出したのが、ペアレント・トレーニングのアンケートにあった項目。「朝のしたくとして何と何があるかを教え、そのうち何が準備できているかを知らせる。」
これを着替えに応用すればいいんじゃないだろうか。
とは言え、彼は着替えの手順は理解できているのだから、母がいちいちそれを口に出して言ってやるのも面倒くさい。そこで、紙に書きだして見せた。こんなふうに。
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※テレビ・ビデオ・本はちょっとまってね!
1.パジャマをぬぐ
2.パンツをはく(昇平はまだおねしょパンツをはいて寝ているので)
3.ズボンをはく
4.シャツをきる
5.トレーナーなどをきる
6.くつしたをはく
7.パジャマをしまう
8.じゅんびOK! テレビ・ビデオ・本をみていいよ♪
あさごはん
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昇平は人が何か書いているのにもとても興味があるので、途中から私の手元をのぞき込んでいた。彼はひらがなもカタカナも完全に読める。「さあ、これがお着替え表だよ」と言って昇平に紙を渡すと、さっそくそれを見ながら着替えを始めた。
早い早い! 途中でだれることもなく、どんどん着替えを進めていく。
パジャマを脱ぎ始めてから、それをしまうまで、ほんの5分くらいで済んでしまった。
なんて効果だろう!
それで、約束通りビデオを見ても良いよ、と言ったのだが、表に「あさごはん」と書いておいたおかげで、10分と経たないうちに自分からビデオを消して「朝ご飯を食べに行こう」と言いだした。
あまり早く階下の台所に下りていったものだから、おじーちゃんが「今朝は昇平は馬鹿に早起きだな」と驚いていた。
いえ〜、いつも早起きはしていたんです。ただ、着替えにものすごく時間がかかってしまっていただけで・・・(笑)
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この手順表(のように見えるが、実は、自分の行動チェック表)が予想外に効果あったので、夜の入浴の時にもやってみた。
紙に油性マジックで、するべきことを書きだしてみる。
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1.トイレでおしっこをする
2.はみがきをする
3.ふくをぬぐ
4.おしりをあらう
5.からだをあらう
6.おゆにはいる
7.かおをあらう
8.あそんでいいよ♪
9.かたづけて、あがる
10.からだをふいて、パジャマにきがえる
11.2かいにあがる
12.しあげはみがき
13.ふとんにはいる
14.ねる
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風呂に入るときの項目だけ書き出すつもりだったのだが、昇平がリクエストしてきたので、結局寝るまでのことを全部書いた。
お風呂の中にこの紙を持ち込んだら、時々その紙で遊んでしまったりはしたものの、「今何番まで行っているの?」と声かけすると、自分から次にすることを思い出して進めることができた。
お風呂も、いつもなら入り始めてから上がるまで40〜50分かかってしまうのに、この夜は30分以内で完全に済んでしまった。
やっぱり、この方法は効果がある!
ただ、問題は普通の紙では風呂に持ち込むとすぐにボロボロになること。(当たり前だけど)
耐水性ペーパーを探さなくては。
もうひとつの問題点は、物珍しいうちは効果があっても、そのうちに飽きるだろうということ。(笑)
それを少しでも防ぎたくて、「テレビ・ビデオ・本を読んで良い」とか「遊んで良い」という項目を入れたわけだけれど、「がんばりシール表」ことゴールカードを組み合わせるのも効果があるかもしれない。
なんにしても、飽きてしまう前に習慣化させてしまうのが肝心なのだけれど、さて、うまく行くかな〜。(^_^;)
[01/10/06(土) 07:18]