昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

診察日・16

◎10月15日の記録

 リタリン  1回目 8:00  2回目 12:00
 デパケン  1回目 8:00  2回目 19:30

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午前中、M病院へ相談に行ってきた。(だから、本当はタイトルを「相談日」としなくてはならないのだけれど、他の相談と紛らわしくなるので、これもやっぱり「診察日」とすることにする。)
主治医のY先生が午後休診だったので昇平は連れていけなかったが、朝のうちに担任のみち子先生から最近の様子を聞いておいたので、それをY先生に伝え、加えて家での様子も話した。

昇平の様子は、保育園でも家でもほとんど同じ。
風邪で保育園を休んだ前後あたりから、急に自己主張が強くなり、大人の言い聞かせがなかなか聞き入れられなくなった。誰かが泣いたときにはまわりの子をつねる、大人にかかっていく、という行動が見られるようになり、それも力が大分強くなってきている。リタリンが切れる頃から多動が激しくなり、以前は落ちついて食べられていた食事時に出歩くことも多くなり、食べ終わるまでにとても時間がかかるようになっている。・・・まるで、行動が退行してしまったようにも見えるのだけれど、おそらく、逆戻りしたのではなく、成長していわゆる反抗期に入ったのだろう、ということで、みち子先生とは話が一致していた。

その話をすると、Y先生も同意見。「本当はもっとずっと早く来るんですけれどね」と苦笑いしながらも「第一次反抗期でしょう。お母さんとしては、覚悟を決めて少し気長に付き合うしかないですね」と言われた。
自分のやりたいことや気持ちが自分ではっきり自覚できるようになったために、それをなんとしてもやり遂げたい、と思うようになり、それが結果的に多動や激しい動き、反抗という行動を生むのだろう、とのこと。ただ、昇平の場合、「自分の意志を通すこと」に対するこだわりが強いので、抗てんかん薬のデパケンを280mgから360mgに増やされた。「これでこだわりも減ってくるはずなんですけれどね」と言われたけれど、そうなってくれるといいなぁ。

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以前より、他人の話が理解できるようになってきたことも報告した。
これは良い変化。
ただ、他人の気持ちまではまだ理解できないので、どうしても一方的な要求や場にそぐわない行動になってしまう。また、お友だちとも長時間関わることができなくて、自分だけで本を読んだり、ひとりで遊んだりしていることが多い。
これについては、「○○ちゃんは今、どういう気持ちでいると思う?」という問いかけを行って、他の人の気持ちに気がつく働きかけをしていくといいでしょう、とアドバイスされた。なるほど。
ちなみに、保育園ではすでに、ことあるごとにこういった問いかけをしてくれているようなので、これは母である私への課題、ということになる。
いきなり「○○ちゃんはこういう気持ちなんだよ」と教えないで、「どういう気持ちなんだと思う?」と問いかけて自分自身に考えさせるのが大事なんだろうな。

多動は小学校1,2年の頃が一番激しい、とよく言われるけれど、それは身体的・精神的な発達とも絡み合ってのことなのかもしれない。
一見すると逆戻りのようなので、がっかりしてしまいそうになることもあるけれど、でも、やっぱり昇平は戻っているわけじゃない。成長が、そんなふうに見える行動を引き起こしているだけなのだ。
気長に付き合っていこう・・・今の状況だっていつまでも続くわけじゃない。
きっとまた、大きな一段を登りきって、上に進んでいく時期が来るに違いないから。

[01/10/16(火) 05:59]

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