昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
おばーちゃんたちとお留守番
◎10月30日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:30
デパケン 1回目 8:30 2回目 19:30
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昇平は水疱瘡のため保育園を出席停止中。
火曜日は私の仕事の日なので、どうしようかと悩んだが、ちょうど幸いおばーちゃんが休みを取っていたので、無理を承知で昇平の面倒を見てもらうように頼んだ。
・・・と書くと、同居しているおばあちゃん(私にとっては義母)にどうしてそんなに遠慮するんだろう、と考える方もいるんだろうな。
うちはね、ちょっと家庭状況が複雑で、おばーちゃんは今まで子育てをしてきた経験のない人なのですよ。(^_^;)
子どもは好きだし、昇平もおばーちゃんは大好きなのだけれど、仕事を持っていたこともあって、今まで丸一日おばーちゃんに昇平を預けたことがなかったわけ。
おばーちゃんの方でも、一日昇平を預かることを快く承知してくれたものの、不安は隠せない顔つきだった。
何しろ、昇平はADHD。ちょっと普通の子とは違うし、しかも、きれい好きで静か好きなおじーちゃんがすぐそばにいるから。私が見ているときのように、2階に隔離(笑)しておくわけにはいかないからね。
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さて、実際に一日おばーちゃんたちと過ごしてみて、どうだったか。
私が大急ぎで仕事先から帰宅すると、昇平は茶の間でおばーちゃんたちと一緒にこたつにあたりながら、折り紙をしていた。「今日はものすごくお利口さんだったよ」とおじーちゃん、おばーちゃんが口をそろえて報告する。
折り紙や工作をしたり、将棋をしたり、庭で外遊びをしたりしながら、しかにもきちんと過ごしていたらしい。
昼食も一度も席を立つことなく、時間までに食べ終わったというし、「お母さんはまだ帰ってこないの?」と駄々をこねることも一度もなかったという。
散らかりやすい遊び(工作など)は2階でさせるように頼んであったので、2階はそれなりに散らかっていたが、台風通過直後と言うほどの散らかり具合でもない。驚いていたら、その少し前に昇平が「手紙を書くんだ」と言って紙で封筒を作り、その中に切り刻んだ紙くずを全部詰め込んだので、図らずもある程度のお片づけになったらしい。
・・・ちなみに、紙くずを詰め込んだ手紙は「爆弾手紙」なのだそうだ。相変わらず発想のユニークなヤツ。(笑)
聞き分けはよいし、行動もスムーズだし、騒ぐこともはしゃぎすぎることもなかったしと、あまりにお利口さんだったので、おばーちゃんは「いったいこの昇平くんはどこの昇平くんだろう」と思ったという。
実際、これがリタリンの効いた状態の昇平なのだ。
普段は保育園にいるので、家庭の中ではなかなか見ることができないのだが、保育園にいる間は、やっぱりきちんと指示に従いながら過ごしているらしい。保育園の先生方の話を聞くと、いつも「へ〜っ、昇平はそんなにお利口さんなんだ」と感心させられてしまう。
ところが、家に帰ってくる頃にはもうリタリンが切れてきていて、リバウンドの真っ最中なので、まずガタガタと落ちつかないし、食事にも行動の切り替えにも時間がかかるし、おしゃべりだし、散らかすし、うるさいし・・・。
そんな状態の昇平しか普段見ていなかったのだから、日中の昇平をじっくり見ることになったおばーちゃんたちは、改めてその違いに驚いたわけだ。
昇平の世話を頼んでしまったのは申し訳なかったけれど、昇平の普段の様子を知ってもらうには、ちょうど良い機会だったのかもしれない。
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それにしても、やっぱり昇平はコミュニケーション能力が伸びてきている。
最近、こちらの語りかけに返事をすることがすごく多くなっているのだ。
「○○しようね」と言えば「はい」と答えるし、今まで無視することが多かったおじーちゃんの語りかけにもちゃんと返事をしている。
「あら、○○しないの?」とこちらが(暗に、その行動をやらせようと思って)言うと、「今、これをやってるから後でね」なんて切り返される場面も増えてきたし。(^_^;
相手の気持ちを考えながら行動する、というレベルまでは来ていないが、それにしても、相互交流の基礎が育ちつつあるな、とすごく感じている。
だからこそ、おばーちゃんたちにも扱いやすかったのだろう、とも思う。
これからますます、親以外の人と交流を持ちながら成長していくようになるんだろうな。
私の仕事は、子どもの直接指導から、だんだんと昇平と周囲の人との間の橋渡し的な内容に代わっていくのかもしれない。
さて、今日も保育園をお休みする昇平。
普段は見られなかったような彼の成長ぶりに、気がつくことができるだろうか。(*^^*)
[01/10/31(水) 07:14]