昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
何かが違う
◎11月20日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:00
デパケン 1回目 8:30 2回目 21:00
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最近、昇平の雰囲気が変わってきている。
まだ、どこがどうとうまく表現できないのだけれど・・・
確かに、何かが以前とは違ってきている。どこかが変わりつつある。
良い変化なのだろう、とは思う。成長したのだと。
ただ、それが単純に「ああ、成長したね〜」と感動できるようなものではなく、もっと奥深いところで精神が複雑になってきたような・・・それにともなって、良い変化も困った変化も起きてきているような、そんな感じ。
具体的に例を挙げようと思っても、それもまだ、断片的なのでうまく語れない。
例えば、お兄ちゃんが勉強がわからなくなって大声で母を呼んだとき。昇平は例によってパニックを起こしかけて、母に殴りかかろうと飛んできたが、母がその前に「お母さんをたたきません!」と強く言ったので、それができなくなり、代わりに「お兄ちゃんを手伝って助けて下さい〜!」と言いながら(なにかを本気で頼もうとするとき、彼は言葉遣いがていねいになる。)半べその顔で母を兄の元に押しやろうとした。
今までのように、兄が泣きそうになっている事実にパニックを起こすのではなく、原因とその解決法を自分なりに明確に把握していたのだ。
例えば、食事中。口のわきにご飯粒がついていたので、母は昇平の顔を見ながら、自分の顔の同じ位置(ただし、鏡合わせの向きで)を手で触って見せた。ことばは何も言わなかった。昇平はすぐには理解できないでいたけれど、1分くらい後、そうか、というように自分で自分の顔のその位置に手をやり、ご飯粒に気がついてそれを取った。母の行動がなんの意味を持っているのか、1分間、自分なりに思考していたらしい。
母の仕事でお迎えが遅くなったとき。ずっと待ちわびて、やっと迎えに来てもらうと、むっつりとした顔で一緒に車に向かう。・・・今までは、どんなに待っていても、母が迎えに来れば単純に飛び跳ねて大喜びしていたのに。母が遅くなると分かっている日は、朝から機嫌が悪くなったりもする。
家族と遊びたがる。おままごとがまともにできるようになってきている。遊びながら相手にいろいろ注文を出すようになってきている。お手伝いをしたがる。兄の真似を今まで以上にしたがる。折り紙がとても上手になって、うまく自分で折れないと怒るようになった。・・・その他にも、いろいろ。
確かに彼は成長している。
それも、今までの成長とはまた一段階深い部分で、何かが変わりつつある。
大人になる、ということは、実は良いことも悪いことも、良い感情も悪い感情も、併せて自分の中に伸びてくる、と言うことだけれど、ちょうどそういう感じ。
まだまだ平均から比べたら幼いけれど、それでも、確かに何かが違う。
それが何なのか。
今、私は毎日彼を観察して、見極めようとしているところ。
[01/11/21(水) 05:48]