昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

「困っていることはなんですか?」

◎1月18日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 12:30
 デパケン  1回目 8:30  2回目 19:00

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上のお薬の記録は昨日のものだけれど、これは一昨日と今朝の話。

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木曜日の「とーます」(福島ADHD親の会)例会でペアレント・トレーニングを受けてきたわけだが、その最後に受講者の資料を作成した。
子どもがこれまで受けてきた診断名、現在飲んでいる薬の有無と種類、そして、「今現在、困っていることはなんですか?」という質問。

「今、困っていることはなんですか?」

う〜ん。実は、この質問をされるのが、私は一番困る。(笑)

各種相談会に行っても、先日初めて診察を受けた精神科の先生とお話ししても(当日、主治医が急に休診だったので、代わりに診ていただいたもの)必ず聞かれるのが「なにか困っていることはありませんか?」「困っていることはなんですか?」

困っていることねぇ・・・。うーん。

いや、困っていないわけではない。それは、絶対に違う。
日々、様々な困難が起こっているのは事実だし、だからこそ、ペアレント・トレーニングやTEACCHの考え方に基づいて生活を工夫してみたり、話しかけ方に気をつけたり、保育園の担任と連携をとったり、ことばの教室に通ったり・・・しているわけなのだけれど。
でも、改めて「今、困っていることは?」と聞かれると、私の頭には何も思い浮かんでこないのだ。
何故だろう?

たぶん、それは、「困っていること」ということばに「悩んでいることは?」とか「解決するために助けを求めていることは?」というニュアンスが含まれるからだろうと思う。
確かに、毎日困難は多い。だけど、それはありのまま受け入れなくちゃならないことと、これから少しずつ改善して行くべきことだから、別にお手上げ状態でいるわけじゃないし、実際、改善の成果は現れてきているから、大きな迷いもないのだ。

・・・いや。でも、それだけでもないな。本当の理由は。
「困っていることは?」と聞かれて、答えられない、真の理由は。

「私たちは困っている」という実感がないからだわ。やっぱり。(笑)
大変だけど、毎日が楽しい。昇平は、いろいろと問題を抱えてはいるけれど、でも、やっぱりかわいい。そして、すごくユニークで面白い。
困難は多いけれど、でも、彼がADHDに生まれてきて良かったのかもしれない、とさえ思うことさえある。だって、彼と一緒にいるのはすごく楽しいもの。(笑)

ただ、確かに彼には独自に対応してあげなくてはならないこと、というのが数々あるので、それはきちんとやっていかなくちゃならない。
手は掛かる。時間もかかる。こちらの生活を犠牲にする場面だってある。
だけど。それでも。
やっぱり、私は「困っていない」のだわ。結局。
こんな生活を楽しんでしまっているから。(笑)

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今朝、朝食の席で旦那とお兄ちゃんにその話題を出してみた。
「昇平と生活していて、なにか困っていることって、ある?」
ちなみに、昇平はそのときまだ夢の中。
すると、ふたりとも「う〜ん?」と首をひねってしまった。
わーい。やっぱり私だけじゃなかったぞ。(笑)

たっぷり1分くらい考えてから、お兄ちゃんが言った。「昇平は、聞き分けが悪い」
ふむふむ。それは確かに。
私も、さんざん考えてから、例の資料に「コミュニケーションが取りにくい」というのを書いたから。
でも、聞き分けが「ない」ではなく、聞き分けが「悪い」と描写したところに、お兄ちゃんの鋭さを感じてしまった。昇平に理解能力がないわけじゃない。ただ、理解させるのにとても手間がかかったり、難しかったりすることがある、という昇平の特徴を、正確に把握しているのだ。

旦那の方は10分くらい考えてから言った。「昇平は今でもおもらしをするのか?」
「時々、少しね。特に夕方リタリンが切れてから失敗が多いわね。暗いトイレに行くのが怖かったり、遊びに夢中になって行きそびれたりするみたい」
「じゃあ、それだな。おもらしされるのが一番困る」
つまり、自分が昇平の担当をしているとき、それが一番困ることだっていう意味ね。(笑)

やっぱり、我々一家はかなりのんき者なのかもしれない。
本当は、もっともっと「困ること」が出てきていいはずだと思うのに。
でも、まあ、いいかぁ。
聞き分けにしても、おもらしにしても、着実に改善されてきているわけだから。

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・・・・・・う〜ん。一番のんき者なのは、この母だわね。やっぱり。(爆笑)

[02/01/19(土) 13:01]

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