昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

母が寝込んで

◎1月29日の記録

 リタリン  1回目 8:30  2回目 12:00
 デパケン  1回目 8:30  2回目 19:00

   ☆★☆★☆

私は久しぶりに熱を出して寝込んでしまった。
だいぶ前から風邪を引いていて、鼻水が出たりしていたのだが、やっとそれもおさまってきたと思ったら、今度は熱に来た。関節が痛くて体がだるく、食欲がない。が、それ以外には、咳も咽の痛みも頭痛も、なにもない。ただ、熱だけという珍しい風邪。

具合が悪くなったので旦那に帰れコールをして、あとはすっかり任せて早々と寝てしまったのが、月曜日の夜。
火曜日は、おばーちゃんの仕事が休みだったのをいいことに、食事の支度も、昇平を保育園に送るのも、すっかり任せて寝てばかりいた。夕方にはだいぶ具合が良くなったので、保育園のお迎えだけは私が行ったが。
夜はまた、旦那に子どもたちを任せて、早々と「おやすみなさい」。
9時、お風呂から上がった子どもたちは、喜んで布団に入ってきた。
いつもなら10時近くになっても遊びたくて、いつまでもぐずぐずと寝ないのに。
昇平が小学校に上がったら、今までよりも早寝早起きしなくてはならないのだが、そのためには、母が早寝をすればよいのかも・・・とマジで考えてしまった。

昇平は一日、だいたい良い子でいた。
食事時間は、私がそばについていられなかったので、いつもよりずいぶん長くかかっていたようだし、お風呂も「声かけ3回以内」では入れなかったようだが、それでも、落ち着いて過ごしていたと思う。
ところが・・・

   ☆★☆★☆

夜中、昇平が突然泣き出した。
「痛いよ、痛いよ」「お母さん、どこー」「やめろぉ」「やっつけるなー」
悪い夢を見ているらしい。
痛い、と言うので、虫歯でも痛むのか、腹痛でもするのかと思ったが、そうではないらしい。
隣の部屋で持ち帰り残業をしていた旦那も、心配して飛んできた。
しばらくすると、落ち着いてまた眠りに落ちる。
だが、30分位すると、また悪夢にうなされて泣き出す。
その繰り返しが3,4回。
「昇平も風邪か?」と旦那。でも、昇平の様子は風邪をひいて苦しがっているときのそれではない。
これは・・・・・・3歳の頃まで頻繁にあった夜驚症の反応。
日中の体験や刺激のせいで、夜になって、怖い夢を見て泣き出してパニックになる、あれだ。

昇平は、夢の中でお兄ちゃんやお友達とトラブっているらしい。が、お兄ちゃんとはいつも通りに過ごしていたし、保育園の連絡帳にもケンカをしたとは書かれていなかったから、現実にそういうことがあったわけではない。
とすれば、原因はただ一つ。・・・母が寝込んだせいだな。

「お母さんがいないよー」「どこー」「いなくなっちゃった」「見えなくなっちゃったー」
夢を見ながら盛んに繰り返されることば。
起きている間は、一生懸命我慢をして、不安をこらえていたんだろうな。
騒ぐ昇平を赤ちゃんのように横抱きにして、背中をたたきながら話しかけた。
「大丈夫、お母さんはここにいるよ。どこにもいかないよ。すぐそばにいるよ。お母さんは風邪が治ったからね。もう大丈夫なんだよ」
すると、やがて昇平はすーっと眠りに墜ちていき・・・そのあと、もう一度だけ「お母さん」と泣いたが、「ここにいるよ」と言うと、安心してまたすぐ眠り、あとは朝まで一度も目を覚まさなかった。

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母はできる限り健康でなくてはいけないな、とつくづく思った出来事だった。

[02/01/30(水) 12:48]

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