劇のセリフの練習
◎2月9日の記録
リタリン 1回目 8:30 2回目 12:00
デパケン 1回目 8:30 2回目 19:00
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保育園のお遊戯会まで、いよいよ残すところ1週間。
練習は最後の仕上げの段階に入っているらしい。
昇平は『オズの魔法使い』の劇に羽根ザル(翼のある猿)の役で登場する。物語の悪役、西の魔女の手下だ。
セリフは一言。片手で西の魔女に敬礼して、「かしこまりました、キーキー」。
早くにセリフを覚えられたのは良かったのだが、それを言う声の調子がなかなかつかめない。
「大きな声で言ってね」と指導されると、声は大きくなるがとても早口になってしまう。
「もう少しゆっくり言ってね」と言われると、ちゃんとゆっくりになるが、今度は声がとても小さくなってしまう。
どうしても「ゆっくり、大きな声で」言えないものだから、連絡帳にも『おうちでも練習してみてください。』と書かれてきた。
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前の子のセリフ(西の魔女)を言ってから、昇平にセリフを言わせてみた。
ちゃんと言える。ただ、とても早口。「ゆっくり言ってみて」と言うと、なるほど弱々しい声になってしまう。何度も「もうちょっと大きい声で」「ゆっくりね」と言うと、なんとかそれらしくはなってくるが、だんだん不機嫌そうな表情になってきた。劇はキライだ、セリフを言いたくない、などと言い出すんじゃないかな、と心配になって、練習はそれで打ち切った。
きっと、保育園でも何度も言い直しさせられているはずなのだ。
同じように「もっとゆっくりね」「大きい声で言ってね」と言われて。
それでも、適切なスピードが自分で把握できないのだ。
さて、どうやったら良いかな・・・・・・。
数日考えて、絵に描いてみることを思いついた。
まず、セリフを早く言ったときのイメージと、それが見ている人にどう聞こえるかの説明。
それから、小さな声で言ったときのイメージと、それがどう聞こえるかの説明。
それから、大きな声でゆっくり言ったときのイメージ。
具体的には、こんな絵になっている。
http://village.svc.infoweb.ne.jp/~asakura/tekuteku/geki.htm
これを部屋の中で一番目立つ場所に貼って見た。
面白がって、自分でセリフを言い始めた。
まず、早口で。次に、小さな声で。そして、大きな声でゆっくりと。
「今のが一番じょうず。とってもよく分かったよ!」とほめてあげると、とても嬉しそうに、にっこり笑った。
その後も、一日に1回ずつくらい、セリフの練習をしてきた。
表を見ないで抜き打ちで「言ってみて」なんてやったこともあった。
そうすると早口になるので、「うん、じょうず。じゃ、今度は早口で言ってみて」「今度は小さな声で」「じゃ、今度は大きい声でゆっくりとね」とやると、適切な速度と大きさで言えるようになった。
表なしでもできたので、これは絵なんて描く必要がなかったのかな〜、なんても思ったけれど、たぶん絵があったほうがイメージはつかみやすかっただろうから、まあ、いいか。(笑)
表を貼ってから3日目、お迎えに行ったら担任のみち子先生が「今日、昇ちゃんがとってもじょうずに劇のセリフを言ったんですよ。大きな声で、早口にもならないで、とってもじょうずだったんで、たくさんたくさんほめられたんですよ」と報告してくれた。
ついにやったね〜、昇平!!! 練習の場でもちゃんと言えるようになったんだ!!
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その後も、セリフは適切に言えているらしいけれど、劇の当日が終わるまではこのまま表を貼っておこうと思っている。
お遊戯会は今週の土曜日。
楽しみ楽しみ。
[02/02/10(日) 06:03]