昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
小学校仮入学
◎2月19日の記録
リタリン 1回目 8:10 2回目 12:30
デパケン 1回目 8:10 2回目 19:00
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昨日の午後、小学校の保護者説明会および新一年生の仮入学があった。
仮入学といっても、まだクラスが決まっているわけではないので、体育館で現一年生と新一年生が遊ぶ会を開くもの。
その間、保護者は別室で入学に向けての説明を受け、学用品を購入することになる。
小学校からは昇平にも招待状が届いていたので、昇平は数日前からわくわく。時折出しては、眺めて日時を確認していた。
いざ小学校に着くと、ちょっぴり不安そうに母にしがみついたが、一緒の保育園から来たお友達を見るとすぐにまた元気になり、「おかあさん、(体育館の)入り口まで競争しよう!」と走り出した。
体育館には同級生やそのお母さんたち、現一年生や先生方がたくさんいて、とても賑やか。昇平はすっかりはしゃいで、走り回り始めた。
受付をすると、出身幼稚園、保育園ごとに色の違うリボンをもらうのだが、首にかけてやろうとすると、昇平がいな〜い!(苦笑) きょろきょろ探し回っているうちに、またそばに駆け戻ってきたが、さっそくADHDらしい行動をされて、あ〜、やっぱりこうなのよね〜、と何だかおかしくなってしまった。(笑)
でも、その後は同じ色のグループの列へつれて行かれて、そこにずっと並んで座っていられたのだから、進歩だわ。
体育館に入るとすぐに、4月からお世話になる情緒障害児学級の担任に出会った。
嬉しくて駆け回っている昇平を指さして「この子です。お世話になります」と言うと、「あ〜、柔らかい表情をしている。いい表情してるわ〜」としきりに感心していた。昇平が列に並ぶと、すかさずそばについてくれた。
昇平にはもう一人、女の先生が専属でついたので、先生方を目印に探すと、すぐに昇平が見つかる。(笑)
昇平のほうでも誰を頼ればよいのか分かったようで、女の先生に時折甘えるような仕草を見せている。
これなら大丈夫。何も説明しなくても、ありのままの昇平を見てもらうことができるだろう、と思い、私は他のお母さんたちと別室へ移動した。
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説明や連絡事項が盛りだくさんで、1時間なんてあっという間にたってしまった説明会。その後、絵の具セットや算数セット、粘土やノート類といった教材を、人波かき分けながら購入。
途中でちょうど昇平たちとすれ違ったことがある。上級生や先生たちと一緒に学校探検をしていたらしい。
声をかけようかと思ったのだが、昇平が真剣な顔つきで皆について歩いていたので、そのままそっとしておいた。(笑)
体育館に戻ってくると、昇平たちはもう体育館に帰ってきていて、最後の記念品をもらっているところだった。現一年生の手作りぬりえ。なんだか、あらゆるものに手作りのぬくもりがあって、いい雰囲気だなぁ、と思った。
昇平は列の中から振り返って、めざとく母を見つけて手を振ってきた。手を振り返すと、にっこりしてまた前を向く。・・・ふーん。もう母に駆け寄ってきたりしないんだ。やっぱり大人になったねぇ。
「おとなしくいられましたよ。大丈夫でした」と先生からも教えられた。
1年生の男の子がずっとついて面倒見てくれていたらしいのだが、昇平もすっかりその子になついて、その子の姿が見えなくなると「おにいちゃんはどこいった?」と気にしたりしていたのだそうだ。
本人に聞いたら、ロンドン橋や○×ゲームをやったらしい。
「○×ゲームで当たった?」と聞いたら、「初めは当たって〜、あとで2つまちがえた」と答えた。おやおや。受け答えの仕方も、ずいぶんとしっかりしてきたこと。
あとで聞いた話によると、ロンドン橋では橋に捕まって名前を聞かれ、大きな声で「朝倉昇平です!」と答えたりもしたのだそうだ。
それだけしっかり参加できたら、本当に上出来だったね。
とても楽しいひとときが過ごせたらしい。
体育館をあとにすると、振り返って、学校に向かって「バイバ〜イ」と手を振っていた。(笑)
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今朝、保育園に昇平を送っていくと、担任のみち子先生とみお先生がふたりとも出てきて、「昨日はどうでした?」と聞いてくれた。体育館での様子を話すと、ふたりともほっとしたようだった。
たくさんの人たちに気にかけてもらえて、昇平は本当に幸せ者だなぁ!
仮入学はとても楽しかったし、新担任にも昇平をじっくり観察してもらえたし、小学校生活を迎えるに当たっては、まずまずのスタートだったと思う。
うちは越境入学の特殊学級だから、親のほうにしてみれば、通常と形態が違うことがいろいろとあって、しばらくは戸惑いそうだけれど、でも、それにもじきに慣れることだろう。
昇平の小学校生活が楽しいものになるように!
それだけを祈っている。
[02/02/20(水) 09:34]