昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

薬の話

◎3月5日の記録

 リタリン  1回目 7:30  2回目 12:30
 デパケン  1回目 8:30  2回目 19:00

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そういえば、最近、上の薬に関する話をしていなかったかな。

うちでは現在2種類の薬を飲ませているわけですが、リタリンはご存じADHDの治療薬。(但し対処的治療薬ね。根本的治療はできません。)
今は、朝着替えをする前に飲ませてしまって、着替えや朝食に少しでも集中しやすいように図っています。
ただ、飲んでから30分くらい経ったところで、目に見えて食欲が落ち始めるので、朝食とのタイミングがなかなか難しいです。(^o^A

リタリンは昇平にはとても効果があって、効いている状態といない状態には、歴然とした違いがあります。
ただ、最近は、いつもと同じ場所・同じパターンの生活をならば、リタリンが切れた状態でもけっこう安定して過ごせることもあるようです。
逆に、いつもとはまるでパターンの違う体験をするとき、特に、ワクワクするような出来事があるときなどは、いくらリタリンを飲ませてもなかなか落ち着きません。ハイテンションになって、はしゃぎ回ります。
もしもリタリンを飲ませていなかったら、きっと、手に負えないことでしょう。(^_^;)

副作用は食欲減退くらい。2回目の薬を午後2時半くらいまでに飲ませておけば、夜も10時までには寝られるので、入眠障害のほうは特に問題ありません。体も大きくなっているし、それ以外に心配なことも、特に起こっていません。
うちはもう丸2年以上ドラッグホリデーを設けないで飲ませ続けていますが、効きが悪くなったということも特にないようですね。飲み始めて30〜45分くらいから効き始め、だいたい3時間半くらいから効果が薄れてきたな、と感じるようになり、4時間半〜5時間くらいで完全に切れるようです。
効き始めの小一時間くらいは、声も態度も元気がないと思われるくらい静かになります。逆に、切れるときには30分間くらい、ハイテンションが強くなるリバウンドが出ます。
ただ、この効き方や時間に関しては、個人差がかなり激しいので、あくまでも「うちの昇平の場合は」ということになります。

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リタリンに比べて、抗けいれん薬のデパケンのほうは、効果が緩やかで目に見えにくいお薬です。
抗けいれん薬というのは、つまり、てんかんのお薬と同じなのですが、昇平の場合は脳波に乱れはあるものの、発作時間が短いので、てんかんとまでは呼べない状態なのだそうです。
目に見える発作などは起こしたことがないので、脳波に乱れがあるとはなかなか気がつけず、お薬を処方してもらうまでにずいぶん時間がかかってしまいました。

こちらの薬は、効いているのかいないのか判断するのにかなり苦労しましたが、先日、ずっと日記や記録を読み返してみたら、デパケン開始を境に、状況判断力や友だちとの関わりが一段と深まっていたのが分かって、納得しました。
主治医いわく、この薬は緩慢に効いて、飲み忘れてもしばらくの間は効果が残っていて、やめてしまってから「あら、やっぱり効いていたんだわ」と分かるようなものなのだそうです。(笑)

こちらの薬は、朝と晩の2回。どちらも食後に飲ませています。
ちなみに、どちらの薬も粉末(顆粒)でもらっています。
昇平が粉薬に抵抗のない子どもで良かった。(^_^A

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どちらの薬も、確かに昇平に効いてはいるけれど、早く薬の助けなしで暮らせるようになりたい、というのが正直な気持ち。
ただ、今はまだダメ。昇平はまだ自力では十分な生活ができないから。
だから、本人の脳や体の発達を待ちながら、規則正しい生活習慣やソーシャルスキルが身に付いていくように、手助けして行くだけ。
それらのものは、昇平が自力で生活するときに、きっと彼を助けてくれはずだから。

お薬とは、うまく付き合っていかないかなくちゃね・・・。(^_^)

[02/03/06(水) 09:33]

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