昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

お友だち

新しく始まった小学校生活。
昇平の目標は、ずばり「お友だちを作って、仲良く関われるようになること」。

もちろん、勉強とかも大事だけれど、昇平の場合はなによりも社会性の発達が遅れているし、そういうものは家庭ではどうしても教えきれないから、学校という社会集団におおいに期待してしまうのだ。

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情緒障害児学級のゆめがおか学級は全部で6人。男の子が5人、女の子が1人。
ADHDっ子らしく、活発な子どもたちが多いけれど、女の子はとてもとてもおとなしい子。
ADHDではないらしいのだが、おとなしすぎて、大人数のクラスの集団では、なかなか入り込めなくて困ってしまうような、そんな優しい性格の子。

先日、夕食の席でおばーちゃんが昇平に「新しいお友だちはできた? お友だちの名前は?」と尋ねたら、即座に「Hちゃん!」とその女の子の名前を答えた。
昇平は、穏やかで優しい性格の女の子が大好きなのだ。
Hちゃんの顔を思い浮かべながら、なるほどね、とほほえましく思ってしまった。

今はまだ、他の男の子たちの名前はよく覚えられないでいるようだけれど、そちらもじきに覚えてくるだろう。
そうすれば、一人一人の行動にも目が行くようになるし、一緒に遊ぶ場面も増えてくるだろう、と期待している。

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週に2回、母が仕事の日には、放課後児童館に行くことになっているが、こちらの方も昇平はとても気に入っているらしい。
なにしろ、同じ保育園から来たお友だちが、1年生の半数近くを占めているし、雰囲気もアットホームなので、保育園を連想するらしい。
学校生活にも慣れていないことだし、児童館も少しずつ時間を延長して、徐々にならしていこうと考えていたのだけれど、そんな配慮はまったく必要なかったようで、2回目からはもう最終時間の午後5時までいられるようになってしまった。

昨日もやはり児童館があったのだが、何をして遊んだのか昇平に尋ねたら、「ブロックと〜、トランプ。それから、ボール投げ」と答えた。
トランプとボール投げは、保育園で一緒だったSちゃんと一緒にやったらしい。
ブロック遊びも、やはり保育園からのお友だちのYちゃんのそばでやっていた。

我が家のまわりには、昇平と同年代の子どもたちが、まったくと言っていいくらい、いない。
家に帰っても自分一人で遊ばなくてはならないので、児童館でお友だちと遊ぶ方が楽しいらしいのだ。
なんだかんだの末に決まった今の小学校だけれど、おかげで児童館にも入れたわけだし、昇平にとってはこれで本当に良かったんだな、と感じている。

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まだまだ、友だちとの関わり方は未熟だけれど、でも、お友だちと遊ぶことは大好きになってきた昇平。
学校生活も児童館もとても楽しいようだし、その中で、どんどん遊んで、一緒に勉強して、もっともっと仲良くなっていけるといいね。
母は楽しみに見ているからね。

[02/04/19(金) 08:31]

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