昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

遠足

今日は小学校の遠足だった。
昇平たち1年生は、近くの山の上にある公園まで、片道約2kmの道のりをてくてく歩いていった。

ゆめがおか学級は複式なので、子どもたちの行き先はそれぞれに違っている。
子どもたちは自分の協力学級と遠足に行き、担任の森村先生は4年生についていったらしい。昇平たち1年生には、養護の先生がついてきてくれた。

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お兄ちゃんのお譲りのリュックサックにお弁当やおやつ、敷物を入れ、運動着に黄色い帽子、真新しい水筒といういでたちで、車から降り立った昇平。張り切って学校に入っていく。
今週は少し風邪気味だったので心配していたのだが、咳がおさまって元気になってきたので、一安心。
普段あまり歩かない昇平が、果たして往復4kmの道のりを歩き通せるかどうか心配だったけれど、お友だちから力を分けてもらえるのを期待しながら、「がんばってね」と言って昇平と分かれた。

天気は上々。風も吹いていて、絶好の遠足日和。

・・・とか思っていたら、日差しはどんどん強くなり、外はかなりの暑さになってきた。
きっと、昇平たち、暑いだろうなぁ。
でも、昇平のことだから、暑くてもきっと長袖の運動着を脱がないでいるんじゃないかなぁ。
下に半袖も着ているのだけれど、なぜだか昇平は外で服を脱ぎたがらないのだ。

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約束の1時に学校に迎えに行ったら、ちょうど1年生が遠足から帰ってきたところだった。
昇平は1−3の担任の田辺先生と手をつないでいた。
ほとんどの子が半袖半ズボン姿になっているのに、しょうへいはやっぱり長袖長ズボンのまま。手に持ったハンカチで顔の汗を拭いている。
う〜ん。気温に合わせて自分の衣服を脱ぎ着する練習に、本格的に取り組まなくちゃね。(^_^;)

昇平、さすがに疲れた顔をしていたが、母を見つけると嬉しそうに手を振った。
教頭先生に「ただいま」のあいさつをし、教頭先生のお話を聞いたあと、下校になったが、とたんに昇平が駆け寄ってきて「おかあさん、アリさんがいたよ! お菓子、ごちそうしたんだよ!」と大きな声で報告してきた。
そうか〜。それが一番印象に残った出来事だったんだね。(*^_^*)

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その後、田辺先生から遠足の様子を聞かせてもらったが、昇平は行きも帰りも、自分の足でがんばって歩き通したのだそうだ。
公園ではミニSLにも乗ったのだが、大きな汽笛の音にびっくりして、怖くてずっと耳をふさいでいたとのこと。
やっぱりね〜。そうなるんじゃないかと思っていたんだ。ああいう強い大きな音はとても怖がるから・・・。
汗を拭いていたハンカチも、SLに乗ったときにリュックサックから出したらしい。
後で昇平自身に聞いたら、SLの煙を吸わないために、みんな自分のハンカチを出して口をおおっていたのだそうだ。
ちゃんとみんなと同じように行動できていたんだね。
うん、すごいすごい。

お弁当はすっかり平らげてきた。
おやつは半分くらい。
公園のアリに昇平が飴やスナック菓子を「ごちそう」したら、何匹もで運んでいったのだという。
夢中になってアリを観察している昇平の姿が目に浮かぶようで、なんだかすごくほほえましかった。

公園の広場の遊具(大きな船の形をしたジャングルジム)でも、他の子たちと一緒に、ずいぶん上の方まで上っていったらしい。
先日、私達といっしょに行ったときには、母が一緒でなければ梯子ひとつ上れなかったのに。
昇平のプロフィールノートの苦手なものに「高いところ」と書いたのだけれど、早くもそれはクリアしてきたみたい。
お友だちの力は本当に大きいなぁ、とつくづく思う。

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夜、旦那が仕事から帰ってきたら、昇平が駆け寄って大声で言った。
「お父さん、ぼく、遠足行ってきたよ!」
もちろん、旦那は今日が遠足だと知っていたのだが、わざととぼけて「そうか、遠足だったのか〜。どこに行ってきたの?」と尋ねた。
「えっと〜・・・○○公園!」
「○○公園か。楽しかったかい?」
「楽しかった!」
笑顔で元気に答えた昇平だった。

暑い中、お友だちと一緒にたくさん歩いて、たくさん遊んで、アリさんを観察したり、SLにちょっぴり怖い思いをしたり。
素敵な体験がたくさんできたね、昇平。
良かったね。(*^_^*)

[02/04/24(水) 23:54]

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