どうぶつ王国へ行く
福島県の南隣、栃木県に那須どうぶつ王国というテーマパークがある。
ムツゴロウこと畑正憲さんが企画・監修したことで話題になっているところ。
土曜日、旦那が仕事先からどうぶつ王国の招待券をもらってきたので、急遽、日曜日に行ってみよう、ということになった。
試合が近くて、日曜日に部活のあるお兄ちゃんは留守番。でも、お兄ちゃんももう、家族と出かけるより友だちと一緒に過ごすほうが楽しくなってきているから、特に文句も言わなかった。ホッとする反面、なんだか寂しいような気も・・・。(苦笑)
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那須どうぶつ王国までは高速道路を使って1時間半くらい。
天気は終日曇り。今にも降りそうなときもあったが、なんとか一日中もってくれた。
福島は蒸し暑いくらいの気温だったのだが、高原の上の駐車場に到着すると、空気が肌寒いくらいにひんやりしていた。目の前の小高い山はもやに包まれている。標高が高いんだな、と改めて思った。
動物の絵が描かれているゲートをくぐると、こぎれいな「王国タウン」のメインストリート。
早速、飼育係のお姉さんに付き添われた犬くんたちがお出迎えしてくれた。
地元のテレビ局が取材に来ていて、大きくて立派な黒い犬を撮影している。
タウン全体に言えることだが、どの犬も本当によくしつけられている。むだ吠えはしないし、食べ物をねだるようなこともしない。ふざけてじゃれつくようなこともしない。
すっかりお客様慣れしているので、たくさんの人たちがいても、平気で横になって昼寝をしている。そのリラックスした姿に、うーむ、さすがだ、と思った。
もちろん、撫でても嫌がるようなことはない。(人と動物がふれあえる、というのがテーマの場所なのだから、当然といえば当然なのだけれど)
とはいえ、動物は動物。何かの弾みや、人の方で悪さをしたりすれば、いつどんな事故が起こらないとも限らない。動物とふれあう場所では、必ず飼育係がそばについて目配りをしていた。質問すれば、動物のこともいろいろ教えてくれる。若いスタッフが多かったけれど、全体に気持ちのよい接客態度だった。
タウン内には他に猫や象もいて、象に乗って記念写真を撮れる時間帯もあったのだが、今回は時間の都合でそちらはパスした。
隣の山の上にはファーム(牧場)もあって、そちらでは馬や羊、ヤギなどが飼われている。乗馬やエサをやることができるし、タウンからはねこバス、いぬバス(猫や犬をデザインしたバス)で行き来できるようになっていて、なかなか楽しかった。
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さて、昇平はどうだったか?
数日前から、何故か突然「犬」に関心を持ち始めていた彼は、特に「子犬」を見たがっていて、タウン内に入るなり「子犬見に行こう!」の連発。
父も母も大の犬好きなので、ストリートにいる犬をナデナデしたいのだが、なかなかゆっくりふれあわせてもらえない。
引っ張られるようにして『仔犬・仔猫ハウス』というところに行った。ここでは王国で生まれた仔犬や仔猫の展示と予約販売を行っている。
昇平は仔犬を抱っこしたかったらしいのだが、生まれたばかりの仔犬を観光客に抱かせていたら、とてもじゃないが仔犬がまいってしまうので、ショーケースごしに眺めるだけ。昇平はがっかりしていた。
でも、仔犬はかわいいとおもったらしく、さかんに「うちも仔犬を飼おう(買おう?)」と連発していた。
「キミがもっと大人になって、ちゃんと犬の面倒を見られるようになったらね」と言い聞かせた。
だって、今はまだ無理だもんねぇ。自分自身の面倒さえ、まだよく見られないでいるんだから。(苦笑)
昇平が子犬、子犬と言い続けるので、「ふれあいタイム」中のドッグパークに入った。きれいな犬たちがたくさんいる。みんな血統書つきらしいが、残念ながら私たちには犬の種類まではよくわからない。
中型犬や大型犬が多かったので、昇平はびびって、なかなか近づけないでいた。本当は大きい犬の方が気性は穏やかなんだけれどね。
やがて、これなら大丈夫そうだとおもったらしく、体長40センチくらいの黒っぽい小型犬を指さして「なでる。お母さんと一緒になでたい」と言った。
母が犬の背をなでると、へっぴり腰で近づいてきて、いっぱいに腕を伸ばして、犬の腰のあたりを何度もなでた。そして、「やったー!」と躍り上がっていた。
どうやら、どうぶつ王国訪問の一番の目的は達成できたらしい。
以下は、翌日、学校の国語の時間に昇平が書いた作文。
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どうぶつおうこくにいきました。
いぬとねことひつじなどがいました。いぬをだきました。バスにものりました。どうぶつもかわいいなと いいきもちになりました。
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本当は、犬を抱いたのではなく、ただ「なでた」だけだったのだけれどね・・・。ま、いいか。(笑)
また、どうぶつ王国に行こうねー、昇平。
[02/06/18(火) 10:20]