昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
温泉旅行レポート
行ってきました。祖母の卒寿祝いの温泉旅行。
行き先は福島市郊外にある土湯(つちゆ)温泉。
そこに、母方の祖母とその子どもたち(つまり、私の母とその弟妹たち)とその伴侶、さらに孫一同ならびに曾孫一同。総勢32名の団体さんで繰り出しました。
祖母、今年89歳。卒寿は数え年で祝っています。
足腰は弱くなったし耳も遠くなって補聴器を使っているけれど、頭はしっかりしているし、腰も曲がっていません。祝いの席では、子どもたちが一家ごとに歌を披露したのだけれど、それに応えるように、祖母も「花のように」を歌ってくれて、とても90歳になる人には見えないな〜、と思わず感心しました。
私は中学3年生から高校を卒業するまでの4年間、この祖母と亡くなった祖父の下から学校に通っていたので、半分内孫のようなもの。祖母には特別の想いがあります。・・・が、これは「昇平の」発達日記。タイトルに従って、ここらで昇平のほうへ視点を切り替えましょう。(笑)
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宿泊先の旅館に温水プールがある、と聞いていたので、昇平はまずそれが楽しみ。
久しぶりに会った郡山のおじいちゃん・おばあちゃん(つまり、私の両親)にもろくに挨拶もせず、着いた早々から「プール行きたい! プール!」を連発。
部屋に荷物を置くや、旅館の地下にあるプールへと向かった。私の妹やその子どもたちも一緒。
昇平は初め水を怖がって、浅いところだけで遊んでいたが、浮き輪をつけて深いところに連れていくと、だんだん慣れて、最後にはひとりで足を動かして進めるようになった。
まだ水に顔をつけられないので、今年は泳げるようにはならないだろうが、水泳が大好きなのは間違いないようだから、来年以降を期待することにしよう。(笑)
プールがとても気に入った昇平は、夜の宴会でも「プールにまた入りたい」と言い続け、翌朝6時半に目を覚ますと、隣に寝ていた旦那をたたき起こして、朝食前にまたプールに入ってきた。さすがにその時間帯にはプールも貸し切り状態だったらしい。
朝っぱらからプールに入らされた旦那は大変だったけれど、昇平はとても満足して、その後の朝食のバイキングもいつになくたくさん食べたのだった。
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昇平が本当に成長したんだな、と感じたのは、親族一同で集合写真を撮ったとき。
カメラ屋さんが構えるカメラに向かって、まじめな顔できちんと立ち続けていた。
今を去ること3年前、私の弟が結婚するとき、やはり親族一同で写真を撮ったのだが、昇平はすぐに列から飛び出して部屋の中を走りまわり、連れ戻しても連れ戻してもまた飛び出していくので、写真を取り終わるまでにえらく時間がかかってしまった。
昇平がADHDであることは分かっていたけれど、まだ薬による治療を始めていなかった頃のこと。
今回も、薬はそろそろ切れる時間帯にさしかかっていて、あまり状態としては良くなかったのだが、それでも「写真を撮るときにはちゃんと自分の位置に立っていなくてはならない」というルールはちゃんと守れていた。
こんなふうにして、薬なしでも自分をコントロールできる場面が少しずつ増えて来るんだろうな、と嬉しく思いながら、昇平を眺めてしまった。
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温泉にも入ったし、売店でおみやげのおもちゃも買えたし、宴会は退屈だったけれど、途中お父さんに連れ出してもらってゲームコーナーでゲームもできたし・・・おおむね楽しい温泉旅行だったらしい。
翌日はぴかぴかの快晴。福島市内にある「四季の里」という大きな公園へ遊びに行ったが、あまりの暑さに昇平はまた池で水遊びを始めた。着替えはたくさん持ってきたので、心配はなかったが、旦那は駐車場の車まで着替えを取りに行かされた。
今回は本当に旦那が大活躍。普段は仕事が忙しくて、昇平が寝ているうちに出勤して、昇平が寝る頃ようやく帰ってくるようなお父さんだけれど、こんなふうに「いざ」というときには、身軽に動いて用を足してくれたり、昇平を見ていてくれたりする。本当にありがたいなぁ、と思ってしまった。これからは、旦那の帰りが遅くなっても、あまり文句を言わないことにしなくては。(爆)
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月曜日、学校の国語の時間に書いた作文には、旅館のゲームコーナーで遊んだことと、四季の里の工芸館で小さなガラス製品を5つ買ったことが書かれていた。どうやら、良い思い出になったらしい。
[02/07/09(火) 00:49]