昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
一学期の総評
いよいよ小学校は夏休み開始。それに合わせたように、暑い日が続いている。
終業式の日、昇平が初めての通知票をもらって帰ってきた。
今年、学習指導要領が改訂され、児童の評価方法が変わったので、普通学級の通知票がどんなふうになっているのかは分からないのだが、昇平たち、ゆめがおか学級の子どもたちが持ち帰った通知票は、教科ごとに記入された「学習の様子」、学級での係活動やクラブ、児童会活動などの様子を記録した「特別活動の様子」、「行動の様子」などなど、主にことばによって子どもの一学期の活動が報告、評価されていた。
全体として、昇平は学校のルールを学びながら、仲良く落ちついて1学期を過ごすことができたらしい。
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そこにプラスして、子どもたちにも自分の1学期の達成度が分かるように、と「できたよ!できた!」という紙がついてきた。
国語と算数に限り、できたものに○、よくできたものに◎がついていて、「おうちの人と見て、もっとできるようになりたいことを話してみましょう」と書かれている。子どもの学習の結果への評価と言うよりは、今後の目標とするための評価なのだろう。
それによると、国語では、「お話の様子を思い浮かべながら、どんなお話かが分かる」と「漢字やひらがな、カタカナを正しく読んだり使ったりする」が◎、「進んで話を聞いたり、書いたり、読んだりしようとする」と「出来事について、話したり書いたりする」が○。
算数は「計算をしたり、量をはかったり、形を作ったりする」と「数の仕組みや計算のしかた、形の特徴などがわかる」が◎、「数や量、いろいろなものの形を、進んで使おうとする」が○。
ちなみに、「」内の目標は実際には、昇平自身にも読めるよう、すべてひらがなで書かれている。
面白かったのは、○がついてこなかった項目。
国語も算数もそれぞれひとつずつだったが、内容が「字を丁寧に、正しく書く」と「あわてずによく考えて、問題を解く」というもの。
いかにもADHDっ子だよね〜、と思わず笑ってしまった。
ここに○がつくようにがんばることができたら、それは、それだけで素晴らしいことだよね。まだ、2学期の目標については話し合っていないけれど、ここのところをポイントに話すことにしようかな。
・・・ただし、2学期が始まる直前に。
今から話したって、長い夏休みの間に忘れちゃうに決まっているから。(笑)
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さらに、連絡帳には森村先生の個人的な総評が書かれていた。
今日で一学期が終わります。よくあることばですが、本当に、あっという間でした。
毎年のことではありますが、一学期は学習の仕方と人間関係づくり(こどもたち同士、教師と子ども)を最重要課題としています。
学習の仕方について、昇平君は、私が考えていた以上に習得してくれたように思います。
指示が明確であれば、45分間、机に向かって学習できます。友だちの発表中に口をはさんでしまっても、「○○ちゃんのお話だよ」と言っただけで口を止め、待ってくれます。
精神的にも体力的にもタフになってきているので、この力が後退することはないと思っています。
人間関係については、まわりの子どもたちとのほどよい波にもまれ、たくましくなったように思います。
お友だちの言うことがうまく理解できずに涙目になって、私のところに飛んできた四月(時々あった、という程度ですが)のことが嘘のようです。
わからなければ聞き直す、追いかけていっても教えてもらう。そんな姿を見ると、必死の昇平君には悪いのですが、笑ってしまうときもありました。
それを言い訳にして申し訳ないのですが、国語の読解など少し遅れてしまいました。二学期、取り戻せるようがんばります。
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さらに、協力学級(交流学級)である1年3組の担任が、通知票に書いてくださったコメントは次の通り。
いつも笑顔で、音楽と体育、帰りの会に参加しました。帰りの会が始まるまで、静かに本を読んで待っていました。
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小学校初めての一学期、昇平は本当によく頑張って、たくましく成長してくれたようだ。
偉かったね、昇平。
そして、そんな昇平を優しく見守ってくれた周囲の皆様方に、心から感謝。
[02/07/21(日) 15:15]