昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

お兄ちゃんと昇平

今日の午前中のこと。
一階の部屋でお兄ちゃんが、二階の部屋で昇平が夏休みの勉強をしていた。

お兄ちゃんは、今日の午後から私の実家に泊まりに行くのだけれど、その前に勉強をしていくことが条件になっていたので、いつになく本気。早々と終わらせて、ゲームをやりに二階に上がってきた。
ちゃんと昇平のことを考えて、隣の部屋でゲームを始めたあたりはとてもエライ。

その間、母は階下で掃除をしていた。
午後からお兄ちゃんを駅まで送らなくちゃならないので、けっこう忙しい。いつもなら、昇平の勉強はそばについて見ていてやるのだが、「今日は忙しいから、自分でやってね」とひとりでやらせておいた。
そう言われて、ちゃんと自分で勉強を進めていたのだから、昇平もエライ。

   ☆★☆★☆

廊下を掃いていると、昇平が「わからない〜」と叫んでいる声が聞こえてきた。
つづいて、お兄ちゃんが「どれどれ。どこが分からないの?」と飛んできてくれたらしい声。
階段を上りかけた足をぐっと止めて、そのまま様子をうかがってみた。

どうやら、昇平は国語の長音の問題に取り組んでいたのだが、問題に書かれている「のばす音」という意味がよく分からなかったらしい。
すると、お兄ちゃんは「のばす音って言うのはね・・・」と説明を始めたようだった。
それでも、昇平がよく飲み込めないでいると、「えっとね、こういうことなんだよ・・・」とやり方を変えて説明している様子。それで昇平もわかったらしい。「そうそう、それでいいよ。じゃ、今度はね・・・」というお兄ちゃんの声。
これは、このままお兄ちゃんに任せておいて良さそうだ、と判断して、私は掃除の続きに取りかかった。

   ☆★☆★☆

と、そこへお兄ちゃんの友だちが遊びに来た。
ん〜、せっかく昇平が教えてもらえているのに・・・と思っていると、お兄ちゃん、隣の部屋で友だちに遊んでいてもらいながら、自分は二つの部屋を行ったり来たりして、勉強の説明も続けていた。
そのうちに、昇平が階段から下りてきて「ぼく、お兄ちゃんたちの部屋でおべんきょう教えてもらう」と言ってきた。
ふ〜ん・・・自分で、そういう判断もできるようになったんだぁ。
「いいよ。教えてもらいな」と言うと、昇平はニコニコしながら、また二階に上がっていき、勉強道具を抱えてお兄ちゃんたちのいる部屋へ移動していった。

それぞれがそれぞれに成長しているんだな、とつくづく思った出来事だった。

[02/08/08(木) 12:44]

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