昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
ファミリー・リユニオン
週末、宮城県仙台市の作並(さくなみ)温泉へ、私の実家のメンバーと一緒に泊まりに行ってきた。
こういう集まりを、アメリカでは「ファミリー・リユニオン」と言う。直訳すると「一家再集合」ってところかな。
今回のリユニオンの名目は、私の父の退職記念。この5月に父が70歳で定年退職したので、52年に渡る勤続生活をねぎらう意味で、皆で温泉に一泊旅行したのだった。
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さて、土曜日の午後3時すぎ、私と旦那と昇平はホテルにチェックイン。お兄ちゃんはひとりで私の実家へ泊まりに行っていたので、実家のメンバーと一緒に先に到着していた。
そこは、ホテル内に水着で入れる温泉やプールのあるところ。さっそくプールに行きたい、と言う昇平。おじいちゃんや従兄弟たちと卓球をやりたい、と言うお兄ちゃん。温泉に入りたい、というメンバーもあり。
そこで、それぞれに行きたいところに分かれて行動することにした。
私は、昇平や旦那と一緒にプール組。
初めに、水着ではいる温泉(露天風呂)に行ったのだが、脱衣所に入ったところで忘れ物に気がつき、私は部屋に引き返した。露天風呂に戻ってみると、旦那も昇平もいない。
きっと、露天風呂では満足できなくてプールのほうに移動したんだろう、と思って行ってみると、そこにもいない。
え〜? もしかして、私を捜して部屋に戻った?
エレベーターに乗って部屋に引き返す。部屋は11階だったから戻るのも一苦労。しかし、やっぱり昇平たちはいなーい。ホテル内をうろうろ探し回った結果、ようやく、プールで泳いでいる昇平と旦那を発見することができた。
どうやら、最初にプールに来たときには物陰になっていて見つけられなかったらしい。着いて早々、思いがけない運動をしてしまった。(^_^;)
しかし、昇平は母の姿が見えなくても、父と二人で楽しそうにプールで泳いでいた。
以前なら、母がそばにいないと落ちついて遊ぶこともできなかったのだけれど。それだけ、成長したってことか。(実は、ちょっぴり寂しい母。笑)
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6時からは部屋を借りて宴会。
参加者は私の二人の妹とその家族、弟とその奥さん、そして私の両親と私たち一家。総勢13名。
家族ならではの気安さで、開会のことばはうちのお兄ちゃん、乾杯の音頭はなんと昇平。アットホームな宴会となった。
食事もある程度進んだところでカラオケ開始。
昇平は最初無関心で、マッチ棒パズルなどやって遊んでいたが、おじちゃんが十八番の「さざんかの宿」を歌い始めたら、興味を持って前に出てきた。そして、突然、マイクを持って一緒に歌い出したのだ。
むろん、昇平は「さざんかの宿」など全然知らない。モニターに歌詞が出てくるので、それを読みながら一緒に歌っているのだ。夢とか花とかいう漢字も、ふりがな無しでよむので、おじいちゃんたちはビックリしていた。
ただ、メロディーは知らないので、曲と言うよりは大声で唱えるお経のような感じ。宴の席は笑いの渦になった。
つづいて、昇平は旦那と一緒に「明日があるさ」を熱唱。この曲は知っていたので、とても楽しそうに歌っていた。楽しすぎて、マイクにかぶりつき。マイクが壊れるんじゃないかと、私ははらはらしていた。
さらに、お兄ちゃんが、自分一人で歌うのは気後れするものだから、またまた昇平を引っ張って前に出て「ベスト・フレンド」を歌った。
3曲続けて大声で歌った昇平、「カラオケって楽しい〜♪」と、いたってご満悦の様子だった。
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宴会のあとはゲームコーナーでゲームや卓球。
昇平は疲れてしまったので、夜は温泉ではなく部屋風呂で入浴。浴槽の中で石鹸を使う洋式バスは初体験だったので、とても面白がっていた。
翌朝は昇平が大好きなバイキング形式の朝食。あれこれ自分で選んで、私に取らせていたが、ハムやソーセージ、目玉焼きといったタンパク質がメインだった。うーむ、栄養バランスが・・・ま、こういうときくらいは良いか。
しかし、かき入れ時のホテルは人も多く、ざわざわした雰囲気。
昇平は朝からテンションが高く、昨夜のカラオケの疲れもあって、ホテルを出る頃にはすっかりくたびれてしまっていた。
旦那におんぶしながら仙台市内の動物園へ。動物園もまた人が多くて、昇平はずっと旦那におんぶし通しだった。たぶん、外からの情報が多すぎて、精神的にいっぱいいっぱいになってしまっていたのだと思う。
動物園には残念ながら一番大好きな犬がいなかったので、昇平としてはもの足りなかったようだが、それでも、『怪傑ゾロ○』シリーズに出てくるイシシ・ノシシのモデルであるイノシシとか、ゾロ○のモデルのキツネとか、自分の興味のある動物は旦那の背中から見ていた。
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園内で昼食を取ってから、隣の遊園地で遊ぶという実家のメンバーと別れを告げ、私たちは帰路についた。
ちょっぴりあわただしかったけれど、楽しいリユニオンだった。
[02/08/12(月) 08:22]