昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
夏休みの雑感
日常の中で気がついたことや雑感のメモ。
テレビを見ていたら、バナナが健康に良い、という番組をやっていた。
東南アジアの料理だそうだが、豚肉でとったスープの中に野菜と一緒にまだ青いバナナの輪切りを加えて煮込んでいた。
母と一緒にそれを見ていた昇平、「うぎゃ〜」と声を上げた。
そこで、わざと「バナナのスープ、食べてみたい?」と聞いてみると「いらねー!」という、きっぱりした返事。
テレビを見て「バナナのスープを作って」と言い出すのではないかと密かに心配していた母は、彼がノーマルな感覚の持ち主だと知って、ちょっとほっとしたのだった。
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この夏休み、私はほとんど毎日昇平にスケジュールを伝えていた。
といっても、そうたいしたことではなく、わきに油性マジックで時刻を書き込んであるホワイトボードに、黒と赤のマーカーで、その日の日付と曜日、朝昼夜の三度のご飯、午前中の勉強のスケジュール、それから、外出や買い物がある日などはその予定を、およその時刻の場所に書き込むだけ。
口頭でそれを教えることはせず、それを見るのも見ないのも、昇平の意志に任せておいた。
たいした手間ではないし、時々書き替えるのをさぼったこともあったものの、夏休み中よく続けたな、と自分でちょっと感心した。
そして、なぜ続いたんだろう、と考えてみた。
スケジュールボードは、昇平の方でももう慣れっこになってしまって、勉強のプリントに日付を書き込むときに確認するくらいで、あとはあまり見てもいなのだが、それでもなにかの予定が入っているときは、「○○のあとで△△する」とか「今日は××へ出かける」などと理解がしやすいようだった。
昇平の場合、予定やものごとを『理解させる』ことができると、生活のしやすさがぐんと良くなる。
いつもと同じ日常生活のパターンですぎる一日は良いが、いつもとは違ったことが起こる日になると、状況や聞いた話からだけでは予定が理解できなくなるから、目で見てスケジュールが確認できるボードがあると、精神的に楽になるのだろう。
彼は視覚認知優先型だし。
それが実感で感じられていたから、スケジュールボードも続いていたんだな、と改めて思った。
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それにしても、この休みの間『朝のうちにまず勉強』という日課を作っておいて、本当に良かった。
大先輩のペンギンさんの実行していることを真似してみたのだが、一日の始めにまず決まったやるべきことがあるのは、一日のリズムを作るのにとても役に立っていたような気がする。
本人も、そういうものだという感覚で勉強に取り組んでいたし。
たぶん、学校と同じような感覚で勉強を始めることができたんだろう。
学習の始まりをビデオにして、とっつきやすくしておいたのも、良かったかもしれない。
おかげで、夏休みの半ばくらいで、学校からの宿題プリントは全部終わってしまった。
絵日記2枚もかき上げた。
やることがなくなったので、後はチャレン○の問題をやっていた。
学習の習慣を続けさせるのが目的だったのだが、数多く問題を解くうちに、ちょっと苦手だった「いくつといくつ」の算数の問題も楽に理解できるようになった。
めちゃくちゃだったひらがなの書き順も、少しはマシになったかな。・・・でも、これはちょっと気を抜くと、またすばらしい書き順で書いていたりするのだけれど。(苦笑)
うーむ。もしかして、かなり理想的な夏休みを過ごしたんだろうか、彼は。
夏休みも残り1週間を切った。
昇平は最後まで夏休みを謳歌しているようだ。
[02/08/22(木) 14:19]