昇平てくてく日記
幼児〜小学校低学年編
お母さんは恐竜のエサ
今朝、登校するとき、昇平は機嫌が悪かった。
母が洗い物を終えて2階に上がるまでに登校の支度を終えていたら、ごほうびに肝油ドロップを1粒あげる。でも、支度ができていなかったら上げない、と約束していたのだが、2階に上がったとたん見事に約束を忘れて、のんびりビデオなど見ていたものだから、ごほうびの肝油がなくなってしまったのだ。
「約束だから肝油はなし。明日またがんばってね」と言うと、昇平の怒ること怒ること。
肝油、肝油と学校に向かう車の中でも騒いでいたが、母が相手にしないでいると、突然こんなことを言いだした。
「そうだ、いいこと思いついた! 肝油をくれないお母さんは、恐竜のエサにすればいいんだ!」
思わず吹き出してしまった。
恐竜のエサねぇ〜。よくそんなことを思いつくもんだわ。
でも、あえてさらに知らん顔をしていると、恐竜のエサだエサだ、と言っていた昇平の口調が変わってきた。
「エサに・・・しない。お母さんをエサにしたりしないよ」
そこで、私は初めて口を開いた。「そうだね。お母さんを恐竜に食べさせたら、お母さんがいなくなっちゃうものね。お母さんがいなくなってもいいのかな?」
「ダメ! ダメだよ! 恐竜のエサにしないよ!!」 さっきよりもっと真剣に否定する昇平。
だよねぇ。
母がいなくなって、誰よりも困ってしまうのは君自身だものねぇ。(笑)
☆★☆★☆
その後、学校に着いてから、同じクラスの子のお母さんと子どもの憎まれ口の話になったのだが、そのかたわらで、昇平は誰にも言われないうちにせっせと着替えをし、ランドセルから本やノートを出して机にしまっていた。
その素早いこと。普段の彼からは信じられないほどのスピード。
母にまずいことを言ってしまったと思って、一生懸命点数稼ぎしていたんだろうねぇ。(笑)
そんな憎まれ口やご機嫌取りの様子に、「うんうん、成長してきたんだねぇ」と密かに喜んでいる私って・・・もしかして、変わり者?
・・・・・・ま、それでもいいか。(爆笑)
[02/09/04(水) 13:47]