昇平てくてく日記

幼児〜小学校低学年編

トラブル続出

さてさて、昇平はますますADHDっ子らしい特徴を強めております。(苦笑)

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昨日、学校にお迎えに行ったら、汚れた運動着を2枚、ランドセルに入れていた。
森村先生に付き添われて、昇平が言ったこと。
「砂場で泥遊びをしていて、○○くんの運動着を汚していまいました。お母さん、運動着を洗ってください。ごめんなさい」
最近、昇平は砂場遊びが気に入っているらしいのだが、休み時間に作った泥団子を、同じ1年生の○○くんが手に取ろうとしたのに腹を立て(持って行かれると勘違いしたか?)、いきなりその子の背中に泥団子をぶつけたのだそうだ。
その場ですぐに謝った(先生に言われて謝らされた)ものの、その子の運動着は泥だらけ。どうするか森村先生とも話し合って、お母さんに洗濯してもらう、ということに決めたのだそうだ。
つまり、昇平がランドセルに入れていたのは、○○くんと自分の二人分の運動着だった、というわけ。

あ〜、やっぱりこの時期が来たか、と思った。
今まで、昇平が友だちとトラブらなかったのは、彼がお利口さんだったからではなく、まだ幼くて、人と関わる部分の発達が立ち後れていたからなのだ。
夏休み明けあたりから、まわりがよく見えるようになり、会話も一段とスムーズになった昇平だけれど、その発達と比例して、対人関係のトラブルも起こり始めたわけだ。

○○くんにはきちんと謝ったと言うし、母に自分のしでかしたことを報告し、洗ってください、と頼むこと自体がすでに「罰」になっているので、それ以上、昇平を叱ったりはしなかったが、これは序の口だろうな、という予感が私の中にはあった。

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帰宅途中、児童館に回って、今月のおやつ代を先生に渡してきた。
ついでに、借りていた本も返す。
ほとんどの親は子供に預けるのだが、昇平の場合、絶対に渡し忘れるに決まっているから。(苦笑)

そのとき、最近の昇平の話になった。
やはり、夏休み明けから友だちとのトラブルが増えているという
昼間の砂場の一件とまったく同じパターン。
昇平が一生懸命作っている積み木などをお友だちが取っていったりすると、怒って大暴れして、せっかく作っていた自分の作品までぶちこわしてしまうのだそうだ。
1学期にはこういう激しい行動がほとんどなかっただけに、児童館の先生方も驚いて戸惑っているようだった。
成長ゆえに衝動性も強くなり、コントロールが効きにくくなっているのだけれど、そうは言っても、なかなか納得はしてもらえない。「本当にお手数をおかけします」とひたすら頭を下げるしかないのだった。

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昨日の朝、木曜日に仕事が休みになると言ったおばーちゃんに、おじーちゃんが不平を言った。
「おまえは金曜日に休みをとればいいんだ。そうすれば、俺は昇平の迎えに行かなくてもすむんだから」
いかにも迎えに行きたくないような口ぶり。

児童館に行くと、他の同年代の子どもたちの姿がどうしても目に入る。
友だちとしゃべり、いっしょに遊んだり勉強したりして過ごしている子どもたちの姿は、とても大人に見え、一方、ひとりで黙々と遊んだり本を読んだりしている昇平の姿は、とても幼く見えるのだろう。
友だちと関わっているとすれば、それはなにやらトラブルを起こしているときだけ。
しかも、おしっこ、うんちをしょっちゅう洩らすから、その後始末をさせられることさえある。
そんな昇平のお迎えには行きたくない、というのが、おじーちゃんの正直な気持ちなのだろう。

木曜日にペアレント・トレーニングの勉強会に行ってきます、と私が言ったら、「そんな勉強がなんの役に立つんだ。おまえも勉強してきているんなら、昇平のおもらしを何とかしたらどうなんだ」と言われた。
そんなことを言ったってしかたがない、だからこそ勉強会に行っているのだから・・・と、その場でおばーちゃんに諭されてはいたけれど。
これも、おじーちゃんの正直な気持ちなんだろうなー・・・。

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長い長い目で見守らなければならない子どもたち。
それにつきあう大人にも、本当に、並外れた忍耐力が要求される。
それでも、いつか必ず成長して、今のこの困った状況から抜け出していくだろうと思えるから、大人もがんばっていられる。待っていられる。

信じているからね、昇平くん。
キミは必ず素敵な大人になっていくって。
お母さんは、心からそう信じているからね。

[02/09/12(木) 01:10]

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